英語コミュニケーション(英コミュ)の正しい勉強法|日々の勉強と定期テスト対策解説

何かを思いついた高校生

英語コミュニケーションでは何を勉強したらいいのでしょうか?

英単語や熟語を覚えて語彙を増やし、文法と構文を押さえて本文をしっかりと理解します。その上で、音読を繰り返して、自分のものにしていきます。

最後は日本語訳を見たら英語を書ける段階まで仕上げれば完璧です。

英語教師歴30年のベテランライターが英語コミュニケーション(英コミュ)の正しい勉強方法を解説し、定期テストで高得点を取るための秘訣を紹介します。

「英コミュ」の勉強方法がわかっても、実行できるか心配なら、個別指導塾で解決できます。

中高一貫校生は、500校以上の中高一貫校の指導実績がある「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」にご相談ください。

このページの目次

英語コミュニケーションはどのように科目でどのような学力が問われるのかを理解する

「英語コミュニケーション(英コミュ)は目的・場面・状況に応じて英語4技能の活用を学ぶ科目」と示されています。

英語4技能とは「読む」「書く」「聞く」「話す」のこと。

定期テスト(=ペーパーテスト)では、「読む」=長文読解、「書く」=英作文、「聞く」=リスニングの形式で出題されます。

それ以外に、パフォーマンステスト(=インタビュー・プレゼン)として、「話す」=スピーキングのテストが行われるケースがあります。

「英文を読んで、その内容のQ&A」「あるテーマに関して英語でスピーチ」などがオーソドックスな形式です。

英コミュでは英語4技能が問われます。わかりやすい例では、英検をイメージするといいでしょう。

マーク式と記述式の違いがありますが、4技能を問われるという点では同じです。

英コミュの普段の勉強でするべきこと

英語は積み上げ教科です。日々の学習が大事で、勉強を継続するのが大事です。試験前だけ対策したのでは良い成果は望めません。

まずは、英コミュで普段の勉強でするべきことを解説します。

授業をきちんと理解する

当然ですが、授業をしっかり理解することが大事です。授業をいい加減に受けていてはテストの点数は上がりません。

必要に応じて、授業の理解を補うために予習をしましょう。「英単語・熟語の意味調べ」「本文和訳」などです。

授業前に教科書に目を通しておくだけでも、「何を勉強するのか予測が立つ」「わからなかったところをしっかり聞く」ことができるので、授業の理解度が高まります。

「知らない英単語・熟語が多すぎる」「本文和訳は自力でできない」など、英語が苦手な人は復習に注力する方が効率的です。

授業後は本文の文法・構文などはしっかり理解して、自力で意味が取れるようにしましょう。

新出(あるいは未知)単語はその都度覚える

英語が苦手な人のほとんどは、語彙力が不足しています。単語を覚えるだけで、英語の理解度がグッと上がります。

新出、あるいは自分が知らなかった単語や熟語などの表現は、その都度覚えるようにしてください。

単語は次の3段階で暗記しましょう。

  1. 正しく発音できる
  2. 英→日(意味がすぐにわかる)
  3. 日→英(スペルが書ける)

学校で単語テスト(小テスト)がある人はきちんと受けて下さい。「試験前に覚えれば大丈夫」と手を抜いてはダメです。

授業後→単語テスト→テスト前の形で自然に繰り返せるようになっています。語彙力UPは繰り返しが大事です。

英単語の勉強方法はこちらの記事で詳しく解説しています。

詳しく知る:

課題・宿題をしっかりこなす

授業を理解しただけでは成績は伸びません。課題や宿題で知識をアウトプットして得点力がアップするのです。

宿題や課題は大事だから出されるわけで、その意味では定期テストで出題されやすいポイントとなっています。

「学校の課題をまったくやらない」を個別指導塾で解決し成績アップできた事例|英コミュ44点→80点(+36点)

中高一貫校専門個別指導塾WAYS」で成績アップを達成した京華高校1年生の実例を紹介します。

入塾前、高校1年2学期末テストでは英コミュ44点と低迷。原因は、家庭学習を全くせず、一夜漬けで定期テストに臨んでいたことでした。

そこでWAYSでは次のように指導しました。

  • 問題集の演習中心に指導して、解法を理解して、まずは自力で解き進めて演習量を確保する
  • 分からない問題は講師が解説してしっかり理解する
  • 定期テストまでノートに1.2回、テキストに3回目を解く流れで、3回繰り返す

結果、高校1年学年末テストで英コミュ80点(+36点)を達成しました。

詳しく知る:

英語が苦手な生徒の多くは家庭学習がままなりません。定期テストと連動している宿題でさえも、ただ提出するだけで終わっています。

中高一貫校専門個別指導塾WAYS」なら、お子さんの学校のカリキュラムに完全対応。学校の教材、宿題、課題を指導に取り入れて成績アップにつなげます。

【5ステップ】英コミュ定期テスト対策でするべき勉強

テスト2週間前を目安に定期テスト対策を始めましょう。5ステップで定期テスト対策を解説します。

【ステップ①】単語・熟語など表現を完璧に覚える

新出語および未知の単語は、全部覚えて、書けるようにします。普段から覚えていれば、確認程度なので時間はかかりません。

逆に、何もしていないと、この段階で初めて覚えることになり、次のステップにかけられる時間が減ってしまうことになります。

普段の勉強が本当に大事ですよ。

定期テストは記述式です。3段階で覚えるのですが、高得点を取るにはスペルを書けるまで仕上げて下さい。

【ステップ②】本文(英文)を完全に理解する

本文を完全に理解します。授業と復習をおろそかにしていれば、理解するのに時間がかかってしまいます。

英単語と同様に普段の勉強が大事です。

一文一文を完全に理解します。文法・構文を把握して、すべての英文の日本語の意味がわかるようにしてください。

他人に説明できるレベルまで深い理解を目指しましょう。

【ステップ③】英文の音読→暗唱→英文が書けるようにする

次のステップで英文を音読して、最終的には英文が書けるまで仕上げます。

1. 英文を正確に発音して音読

音源(CDやQRコード)に合わせて、発音を真似しながら正確に音読できるようにします。

英語は音が繋がったり(リエゾン)や音が脱落したり(リダクション)します。

これらを意識して、しっかり真似しましょう。

日本人の感覚では、音が文字と一致ていないと感じると思いますが、完コピを目指して下さい。

発音できない英語は聞き取れません。発音が上達するとリスニング力が向上します。

リスニングの詳しい勉強方法はこちらの記事で解説しています。

詳しく知る:

2. スラッシュリーディング

スラッシュリーディングとは英語の意味のかたまり(チャンク)ごとに、英語の語順で意味をとる読み方です。

スラッシュリーディングの要領で音読をして下さい。

例えば、「Right now」と読んで、「まさに今」と意味を言う。「There are about 300,000 people」と読んで、「約30万人の子供がいる」と意味を言う。以降は繰り返しです。

慣れてくると、英語の語順で意味が取れるようになります。

【スラッシュリーディング】

(英文)Right now, there are about 300,000 children holding guns all over the world.

(スラッシュリーディング)Right now「まさに今」→ there are about 300,000 children「約30万人の子供がいる」→ holding guns「銃を握っている」→ all over the world「世界中に」

「現在、約30万人の子供たちが世界中で銃を握り持っている。」と訳さなくても意味がわかるはずです。学校で配られるスラッシュ訳のプリントを活用してください。

3. 頭の中で意味をとりながら音読

スラッシュリーディングがスムーズにできるようになったら、次は、音読しながら(同時に)、日本語の意味は口に出さずに、頭の中で思い浮かべます。

ここまで出来れば、英語の意味は日本語に訳さなくても理解できます。

英語で読書をしている感覚です。

4. 日本語訳を見て英語を言う

意味をとりながら音読を繰り返すと、頭の中に英語が残ってきます。

ここからは、日本語訳を見ながら英語を言う練習です。日本語訳を見て、英語を言いましょう。

暗唱するレベルまで仕上げて下さい。

5. 日本語訳を見て英語を書く

最終的には日本語訳を見て英語を書けるようにします。

テストは記述式なので、書けるようにするのが大事です。

大変と感じるかもしれませんが、このレベルまで仕上げれば、間違いなく高得点を取れるはずです。

「範囲が広すぎる」「実力不足で全文を英語が書けない」なら、大事なところ(=授業解説された箇所・授業中にアンダーラインを引いておくと良いです)だけでも英語で書けるようにして下さい。

【ステップ④】教科書準拠ワーク(問題集)で理解度を確認

最後は教科書準拠ワーク(問題集)を本番のテストのつもりで解答しましょう。

もちろん、間違った問題は解き直して完璧に仕上げます。

【ステップ⑤】教科書・ワーク以外の指定範囲を仕上げる

教科書やワーク以外で指定されている範囲があれば、それを仕上げます。

宿題や課題で出されていた場合は、その都度仕上げておくのが大事です。テスト前に初めて手をつけるようでは、間に合いません。

定期テスト2週間前の勉強方法はこちらの記事で解説しています。

詳しく知る:

英コミュ定期テストで何が出題されるか?

英コミュ定期テストで出題されるポイントを解説します。

学校により傾向の違いがあるかと思いますが、おおよその目安として参考にして下さい。

観点別評価が導入されたことで、テスト問題は「知識・技能」問題と「思考力・表現力・判断力」問題に分類されます。

授業で習った「知識・技能」を問う問題

授業で習った知識と技能が出題されるので、基本的には授業で習った英文を完璧に理解していれば、完全に対応できるはずです。

先に説明した定期テスト勉強の5ステップを仕上げていれば大丈夫です。「知識・技能」問題は高得点を目指しましょう。

英語試験の問題形式に関してはこちらの記事で解説しています。

詳しく知る:

授業で習った「知識・技能」を応用する「思考力・表現力・判断力」を問う問題

「本文を要約しなさい」「下線部を20字以内で説明しなさい」のような論述形式の設問があります。

論述形式が多い場合は、普段から記述力をつける練習が大事です。記述力は大学入試にもつながる重要な学力です。

また、初見の問題(=実力問題)が出題されます。

初見なので絶対の対策はないのですが、「語彙を増やす」「文法を理解する」「長文を理解して音読で自分のものにする」の一連の流れは、英語力をつける勉強方法そのものです。

長文問題と英作文の勉強方法はこちらの記事で解説しています。

詳しく知る:

【実例】新課程・観点別評価導入後の英コミュ定期テストの出題傾向

ここからは私の勤務校の英語コミュニケーションの定期テストの出題傾向を紹介します。新課程と観点別評価の導入によって、以前と比べて次のように変化しています。

  1. 4技能を意識した作問
  2. 思考力・判断力・表現力を問う作問

4技能を意識した問題

英語コミュは主に長文読解を中心に進めていますが、ただ英文が訳せる(意味が取れる)だけでは高得点は取れない作問になっています。

例えば、長文の日本語訳から英語を書く問題や、長文の内容を英語で要約する問題など、ライティング力を問う問題を出題します。

また、長文の音声を聞いて英語を書きとるディクテーションなど、リスニング力を問う問題を出題します。

定期テストでは出題できませんが、長文を音読したり、長文の内容に関する質問を英語で答える、スピーキング力を問うパフォーマンステストを実施します。

観点別評価導入により、思考力・判断力・表現力を問う問題

表現力を問う問題として、「理由を20字で答えなさい」のような論述で解答する問題が増えています。

また、思考力を問う問題として、初見の問題も出題します。

結果的に、教科書を丸暗記しただけでは解けない出題傾向になっています。

私の勤務校ではこのような出題傾向の変化があり、以前よりも問題のレベルが上がっています。

それぞれの学校の傾向があると思いますが、一例として参考にしてください。

中高一貫校生の英コミュ対策なら「中高一貫校専門個別指導塾WAYSがおすすめ

中高一貫進学校では、先取りカリキュラムで進度が速いので、テスト範囲は広くなりがちです。

さらに、大学受験を見据えており、定期テスト自体の難易度が高いです。

詳しく知る:

お子さんが中高一貫校生で、英コミュのテストで苦戦するようなら、『中高一貫校専門 個別指導塾WAYS』が解決策になるかもしれません。

WAYSでは、中高一貫校のカリキュラムに完全対応して、「聞いて理解するだけでなく、問題が解けるまで指導をする」というコンセプトの元、多くの中高一貫校生の成績を引き上げています。

芝浦工大附属高校2年:英コミュ34点→66点(+32点)を達成

入塾前、高校1年学年末テストでは、英コミュ34点と低迷。原因は、苦手な問題を後回しにして、結果的に手をつけないままテストを受けていたことでした。

そこでWAYSでは次のように指導しました。

  • 苦手な問題はまずは講師が解説して、解法が理解できたら、自力で解き直してみる
  • ある程度時間を空けて、自力で解けるか再度解き直す
  • 身につけた解法を使って別の問題を解く

結果、高校2年1学期中間テストで、英コミュ66点(+32点)を達成しました。

詳しく知る:

文京高校:コミュ英22点→39点(+17点)を達成

入塾前、高校1年3学期期末テストでは、コミュ英語22点と低迷。原因は、全く勉強のやる気がなく、英語の勉強を避け続けていたことです。

そこでWAYSでは次のように指導しました。

  • 学校指定教材を周回教材として、テストまでに3回繰り返し
  • 間違った問題にチェックを入れて、解けるまで解き直し
  • 120分×週3回の長時間指導で勉強量を確保

結果、高校2年生1学期中間テストでは、コミュ英語39点(+17点)を達成しました。

詳しく知る:

英語の苦手解消なら「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」がおすすめ

英語は大学受験の最重要科目です。「英コミュ」が英語の授業の多くを占めているのを考えると、「英コミュ」対策がそのまま大学受験対策につながります

英語が苦手な生徒ほど、「勉強方法が分かっていても、それが実行できていない」のが現実です。

中高一貫校生のお子さんが、「英語の勉強がままならない…」と心配でしたら、「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」が解決策になるかも知れません。

WAYSは中高一貫校専門塾として、500校以上の指導実績があり、中高一貫校のカリキュラムに精通しています。

お子さんの学校のカリキュラムに合わせて、英語学習をサポートするのが強みです。「英コミュ」の教科書、課題、宿題などを指導に取り入れて、英語力を伸ばします。

その上で、「反復」と「確認テスト」を重視して、お子さんの学習の定着度をしっかり高めます。

自学が苦手で成績が低迷している中高一貫校生には最適な個別指導塾がWAYSなのです。

  • お子さんの学校のカリキュラムに対応しているか?
  • 「英コミュ」の具体的な指導法や成績アップ実績は?
  • 中高一貫校専門塾としてのどんな強みがあるか?

など、気になる内容はこちらのページを参考にして下さい。

成績低迷から大学入試まで網羅!中高一貫校の「英語」教育・学習事典はこちら

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投稿者プロフィール

ひろ先生(中高一貫校教師歴 約30年)
ひろ先生(中高一貫校教師歴 約30年)
中高一貫校指導歴30年のベテラン教師です。勉強が得意な生徒から苦手な生徒までたくさんの生徒を指導してきました。念願叶っての中高一貫校だと思います。充実した6年間を過ごして欲しいものです。ベテランならではの視点で悩みに寄り添ったアドバイスを心がけます。ちなみに2人の子供も中高一貫校に通っています。保護者としての目線も大事にします。

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