【関西学院大学】付属校の内部進学の仕組みと試験内容
関西地区の難関私立大学で構成される大学群「関関同立」の一翼を担うのが、関西学院大学です。
関西学院大学には、同じ「学校法人関西学院」に所属する付属校がふたつあり、例年多くの生徒が内部進学を果たしています。
付属校を受験しようと考えている人の中には、関西学院大学への内部進学を希望している方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、関西学院大学の付属校の内部進学率と選抜方法についてご紹介します。
大学への内部進学ができる学校へ進学を検討している方は、参考にしてください。
このページの目次
関西学院大学の付属校は全部で2校
関西学院大学の付属校は「関西学院高等部」「千里国際中等部・高等部」の2校です。
関西学院は初等教育に始まり大学院まで一貫教育を行っています。
どちらの学校もグローバルな教育が特徴で、生徒自らが主体的に行動できる環境も整っています。
それぞれの学校の特徴や内部進学率を確認してみましょう。
関西学院高等部
関西学院高等部では、かねてからリベラルアーツ教育に力を入れています。
あらゆるジャンルの知識を身につけられるようカリキュラムが組まれており、中でも特徴的なのが総合学習で行われる「読書科」の授業です。
高校3年間を通し生徒一人ひとりがひとつのテーマを設定。
浮かんだ疑問から自分なりの答えを導き出し、最終的には卒業論文にまとめます。
このように一連の作業を通し、創造的探究心を磨くことが、今後の進路にも役立つでしょう。
また英語学習にも力を入れています。
海外留学制度も豊富で、短期・中期など複数設定されています。
語学力を身につけたい方にもおすすめです。
関西学院高等部の内部進学率
関西学院高等部の内部進学率は、例年90~95%とほとんどの生徒が進学を果たしています。
他大学では、京都大学・慶應義塾大学・早稲田大学といった難関大学のほか、関西学院大学にはない医科大学への進学者も輩出しています。
関西学院高等部の内部進学者選抜方法
関西学院高等部で内部進学を希望する場合、高校1年の1学期からの成績が判断基準となります。
成績上位の生徒から希望する学部を選択できるため、1年次から確実に得点することが重要です。
また苦手科目を作らず、すべての科目でコンスタントに得点することを意識した勉強が必要でしょう。
学業で一定の成績を修める以外に、日々の生活態度なども加味されます。
羽目を外しすぎず、授業態度や出席日数などにも気を遣いましょう。
千里国際中等部・高等部
関西学院大学のもうひとつの付属校が「千里国際中等部・高等部」です。
もともとは帰国生のための学校として設立されたこともあり、現在も帰国生へのサポート体制が整っています。
高等部では帰国生のみ募集しているため、一般枠で入学を希望する場合は中学入試を受ける必要があります。
千里国際中等部・高等部の大きな特徴は、日本で唯一のインターナショナルスクール併設校であること。
音楽や体育など一部合同で行う授業もあり、非常にグローバルな環境で過ごすことが可能です。
千里国際中等部・高等部の内部進学率
千里国際高等部でも関西学院大学への進学を希望した場合、基準を満たした生徒は全員進学が可能です。
ただし海外へ進学を希望する生徒や他大学を受験する生徒も多く、内部進学の割合は2022年3月卒業生でおよそ57%です。
他大学への進学者は、東京大学や京都大学といった超難関国立大学のほかに、早稲田大学や慶應義塾大学といった難関私立大学の合格者もいます。
アメリカやカナダ・イギリスなど海外へも、例年20%ほどの生徒が進学を果たしています。
英語力を強化し、海外の大学への進学も検討している方は、千里国際中等部・高等部がおすすめです。
千里国際中等部・高等部の内部進学者選抜方法
千里国際高等部では、基準を満たし希望した生徒は全員、院内推薦制度で関西学院大学への進学が可能です。
しかし進学の基準は明確に発表されていません。
学業で一定の成績を上げることは評価基準のひとつとなっていることが予想されるため、高校1年に入った段階から気を抜かずに定期テストで好成績をとる必要があるでしょう。
関西学院大学の付属校は内部進学の権利を有したまま他大学受験できる?
関西学院高等部では、内部進学の権利を有したまま他大学の受験ができません。
そのため他大学を受験する場合は、権利を放棄したうえで、関西学院大学にない学部やより難易度の高い大学を目指します。
千里国際高等部は、内部進学に関して公表していません。
ただし関西学院大学以外の進路選択希望でも、進路情報センターの専任教員が面談・アドバイスを行っています。
関西学院大学と教育協定を結ぶ系属校
この2校以外に、関西学院大学の系属校として推薦枠を設けている学校もあります。
中でもとくに関西学院大学への進学率が高いのが、神戸市須磨区にある「啓明学院中学校・高等学校」です。
啓明学院は、入学と同時に関西学院大学の推薦権を獲得。
学業成績や一定以上の英語力などの条件を満たすことで進学が可能で、例年およそ95%が関西学院大学へ進学しています。
関西学院大学は、もともと一般入試で入学する生徒数が全生徒数の半数程度です。
学部によってはそれよりさらに少なく、内部推薦や指定校推薦など、推薦入試で入学する学生の割合が非常に多い特徴があります。
関西学院への進学を希望する場合、啓明学院のような系属校や指定校推薦枠のある学校へ進学することもひとつの方法といえるでしょう。
まとめ
関西の難関私立大学群「関関同立」のひとつ、関西学院大学の付属校は「関西学院高等部」「千里国際中等部・高等部」の2校あります。
どちらの学校もグローバル教育に力を入れており、将来国際的に仕事をしたいお子さんにもぴったりです。
どちらの高校も内部進学をするためには、一定の成績を修めている必要があります。
高校1年から各科目とも得点できるよう、バランスよく勉強する必要があるでしょう。
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投稿者プロフィール
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