【大学受験】共通テストから現代社会がなくなる⁉変更点と勉強方法をご紹介


令和7年度(令和7年1月実施)の大学受験共通テストの科目から「現代社会」がなくなります。

新学習指導要領により「現代社会」がなくなり、新たにできる科目が「公共」です。
現代社会を共通テストで受験する人は、万が一浪人してしまった場合、現代社会を受験できなくなります。

では、現代社会と公共は、試験内容にどのような違いがあるのでしょうか?

本記事では、令和7年度からの共通テスト社会科目の変更点と現代社会・公共の違い、共通テストにおける現代社会の特徴と対策法についてご紹介します。

共通テストの現代社会で高得点を狙っている方や現代社会と公共の違いを押さえておきたい方は必見です。

【大学受験】共通テストから現代社会がなくなる?

令和4年4月から新学習指導要領がスタートしました。
これにより、令和7年1月に実施される共通テストから、新学習指導要領に対応した科目での試験が始まります。

共通テストでは新たな科目「情報」が追加されることや、国語や数学の試験時間が増えるなど、ほかの科目でも変更点はありますが、中でもガラリと変わるのが社会科です。

「現代社会」と「公共」の違い

社会の変更点の一つが「現代社会」がなくなり「公共」が追加されることです。

現代社会は現在、選択科目となっており履修しない人もいます。
しかし公共は必修扱いとなるため、受験者数に変動が出る可能性があります。

現代社会と公共の学習範囲はほぼ同じです。

現代社会は、政治・経済と倫理の基礎的な部分が学習範囲でしたが、公共も同様にそれぞれの分野を含んだ内容となっています。

よって、万が一前の年に浪人してしまったとしても、これまでの学習が無駄になってしまうことはありません。
ただし共通テストにおいて、公共は現代社会と大きく異なる点があります。

共通テスト社会科目の変更点

現在の共通テストは、社会が10科目あり、この中から1もしくは2科目を選択します。

【令和6年度までの共通テスト社会科目】

教科 科目
地理・歴史 世界史A
世界史B
日本史A
日本史B
地理A
地理B
公民 現代社会
倫理
政治・経済
倫理、政治・経済

しかし、令和7年1月の共通テストからは、以下の6科目となります。

【令和7年度からの共通テスト社会科目】

科目
  b   地理総合、地理探求
歴史総合、日本史探求
歴史総合、世界史探求
公共、倫理
公共、政治・経済
  a   地理総合 / 歴史総合 / 公共

現代社会がなくなり公共が新たに加わるものの、公共だけの選択肢はなく、ほかの科目と合わせて受験しなければならないことが分かります。

つまり、令和6年度までは現代社会1科目の受験だけで済んでいたものが、令和7年からはほかの科目も勉強しなければならないことを意味します。

【大学受験】共通テストにおける現代社会の特徴

現代社会が公共になっても、学習内容に大きな違いはありません。
しかし共通テストで受験する場合、政治・経済もしくは倫理を学習する必要があるため、結果的に学習範囲は増えてしまいます。

現代社会で受験し現役合格した方が、はるかに労力がかからないことが分かるでしょう。

ストレートで志望校に合格するためには、可能な限り高得点を狙う必要があります。
現代社会を選択する前に、本科目の特徴を確認しておきましょう。

短期間の勉強でもある程度身に付く

現代社会は歴史と比べ、暗記すべき内容がそれほど多くありません。
日頃からテレビのニュースや新聞を見ている人など、一般常識が身に付いていれば、短期間の勉強でもそこそこ得点できるでしょう。

しかしある程度は取れたとしても、共通テストは出題内容にばらつきがあり、コンスタントに高得点を狙いにくい科目でもあります。

読解力・分析力が求められる

共通テストの現代社会は、基礎的な知識を問う問題だけでなく資料や図を見て判断する読解力が試される問題も多く出題されています。
問題文自体も長く、素早く分析しなければ全問解くのが難しい場合もあるでしょう。

普段から参考書や新聞などに目を通し、短時間で書かれている内容を理解できるよう訓練する必要があります。

【大学受験】共通テストで現代社会を選択する際の注意点

現代社会で受験できる大学は、それほど多くありません。
志望校が現代社会で受験できる大学だったとしても、併願校が受験できない可能性も十分あります。

比較的短期間でマスターできる科目ではありますが、受験が近くなってから取りかかると、志望校の変更をしたいと思っても受験科目にない可能性も十分考えられます。

志望校選びに悩んでいる方は、現代社会を選択するとそのようなリスクがあることを理解しておきましょう。

大学受験における共通テスト現代社会の対策法

短期間の勉強でもある程度知識が身に付くとはいえ、正しい対策法でなければ、勉強はスムーズに進みません。
ご紹介する流れに沿って、現代社会の勉強を進めていきましょう。

徹底した基礎固めを行う

どの科目も同様ですが、まずは基礎固めから行いましょう。
どんなに難易度の高い問題でも、基礎が身に付いていなければ解けません。

教科書や参考書をしっかり読み込んで、重要語句の暗記を行います。
重要語句は、誰かに意味を説明できる程度まで理解しましょう。

問題集でアウトプットする

基礎固めができたら、問題集で覚えた知識をアウトプットします。

問題集は、まず1冊基礎的なものにチャレンジしましょう。
一度で覚えられないものは、二度三度と繰り返し、1冊を完璧にできるようにします。

さらに共通テストの予想問題集や過去問に取り組み、現代社会の出題傾向をつかみつつ、完璧に解けるまで取り組んでください。

時事問題対策にニュースや新聞を見る

現代社会は、その名のとおり「今」を学ぶものです。

共通テストでは、時事ニュースを応用して、学校で習った範囲と関連付けて出題される可能性があります。

しかし、最新の時事問題対策は問題集ではできません。
時事問題対策は新聞やテレビのニュースにアンテナを張り、重要語句や人物を頭に入れておきましょう。

まとめ

大学受験では、現代社会で受験できる大学はそれほど多くありません。
また、令和7年1月の共通テストからは、現代社会がなくなり新たに「公共」が加わることになります。

現代社会と公共は、内容自体はほとんど同じですが、公共はそれのみで共通テストを受験することはできず、倫理や政治・経済といった科目と合わせて受験しなければなりません。
その分、学習範囲が増えてしまうため、現代社会を選択して浪人するのはリスクが伴います。

現代社会は比較的短期間で身に付く科目ではありますが、正しい対策をしたうえで、高得点を狙う必要があるでしょう。

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