【中高一貫校生必見】共通テストの全体像と対策スケジュールを徹底解説

共通テストのマークシート

2021年度から始まった共通テスト。

親御さんの中には、自分が受けたセンター試験との違いがわからず、どのように対策すればいいかわからずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

結論、中高一貫校生は高2までは定期テスト対策に集中し、高3から対策に取り組むとよいでしょう。

本記事では、共通テストの概要や2025年度からの変更点、共通テスト利用入試のメリット・デメリットなどを解説します。

共通テストは高3生の約2人に1人が受ける試験

共通テストは高3生の約半数にあたる50万人弱が受ける試験です。

2020年度 2021年度 2022年度
志願者数 535,245人 530,367人 512,581人
受験者数 484,114人 488,383人 474,051人

出典:独立行政法人大学入試センター「大学共通テストの志願者数・受験者数等の推移」

共通テストは、大学入試における「知識・技能」と「思考力・判断力・表現力」を多面的・総合的に評価することを目的としています。

科目構成は、国語、数学、外国語、理科、地理歴史、公民、情報の7教科21科目です。

記述式問題は出題されず、全問マークシート方式です。

共通テストの教科・科目一覧

共通テストは1月13日以降の土日に実施され、1日目は文系科目、2日目は理系科目の試験があります。

直近3回は以下の日程で実施されています。

  • 2022年:1月15日(土)、1月16日(日)
  • 2023年:1月14日(土)、1月15日(日)
  • 2024年:1月13日(土)、1月14日(日)

2025年度の教科と科目は以下の通りです。

教科 科目 選択数
数学① 数学Ⅰ
数学Ⅰ・数学A
最大2科目
数学② 数学Ⅱ・数学B・数学C
外国語 英語
ドイツ語
フランス語
中国語
韓国語
1科目
理科① 物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎 最大2科目
理科② 物理
化学
生物
地学
国語 国語 1科目
地理歴史 地理総合・地理探究
歴史総合・日本史探究
歴史総合・世界史探究
地理総合・歴史総合・公共
最大2科目
公民 公共、倫理
公共、政治・経済
情報 情報Ⅰ 1科目

センター試験との比較

センター試験と共通テストの大きな違いは、試験の目的と出題内容です。

センター試験では、知識の理解度を測ることが主な目的でしたが、共通テストでは知識を活用する力が問われます。

共通テストでは、文章や資料の読解、データの分析、論理的思考力などが重視されているのです。

各教科の配点バランスが変更されているのも大きな変化です。

例えば英語では、リスニングの配点が50点から100点に増えるなど、技能面を重視する傾向にあります。

共通テストは、単なる知識の量ではなく、知識を使いこなす力を問う試験へと変化しているのです。

2025年からの変更点

2025年からの共通テストでは、試験内容が一部変更される予定です。

各教科の変更点と新教科「情報」の追加について、以下で詳しく解説します。

各教科の変更点

国語では、現行の共通テストに「実用的な文章」という大問が新設され、大問数が現行の4題から5題に増え、試験時間も80分から90分に延長されます。

数学では、「数学ⅡB」の出題範囲に「数学C」の内容が追加され、大問数が4題から6題に増加。「数学ⅡB」の試験時間は60分から70分になります。

新教科「情報」が追加される

2025年から共通テストに導入される新教科「情報」は、高校の「情報Ⅰ」の内容をもとに出題される予定です。

情報科学の基本的な考え方に加えて、以下の力が問われます。

  • 情報をデザインする力
  • データを分析・活用する力
  • 情報システムの仕組みを理解する力
  • 情報倫理について考える力

新科目「情報」は、上記のような、現代社会で必要とされる情報活用能力を養うことを目的としています。

大学入試センターが公表している情報関係基礎の試作問題を分析すると、幅広い分野から出題される見込みです。

日頃から情報の授業にしっかり取り組み、知識を身につけておくことが大切です。

共通テストの最新情報を知りたい方は、中高一貫専門塾WAYSにお問い合わせください。

共通テスト利用入試のメリット3つ

共通テスト利用入試は、共通テストの結果を合否の判定に活用する選抜方法で、多くの私立大学が採用しています。

主なメリットは以下の3つです。

  • 複数の私立大学に出願できる
  • 大学ごとの試験対策が不要になり、共通テスト対策に集中できる
  • 体調不良のリスクを分散できる

複数の私立大学に出願できる

共通テスト利用入試を採用している私立大学であれば、共通テストを受験し、所定の手続きを行うだけで出願できます。

地方の大学を受験する際も、わざわざ遠方まで出向く必要がなくなります。

また、一般入試の場合、個別試験の日程が重なっている場合は1校しか受験できません。

一方で、共通テスト利用入試の場合は複数校に同時に出願できるので、幅広い選択肢から大学を選べます。

大学ごとの試験対策が不要になり、共通テスト対策に集中できる

共通テスト利用入試を活用して受験する場合、大学の個別試験対策が不要です。

大学ごとに過去問を解く必要もなくなります。

学校の定期テスト対策や共通テスト対策に集中できるため、効率的に受験勉強を進めることが可能です。

「まずは定期テスト対策を行い、共通テストに対応できる基礎学力を身につけたい」という中高一貫校生は専門塾がおすすめです。

WAYSはこれまでに500校以上の中高一貫校生を指導し、多くの生徒を成績アップに道にいてきました。

成績アップの事例

授業料や時間割などを知りたい方はWebパンフレットをご覧ください。

体調不良のリスクを分散できる

大学の個別試験で、体調不良により実力を発揮できなかった際のリスクを分散できます。

共通テスト利用入試で複数の私立大学を受験しておけば、滑り止めを確保できるからです。

進学先を確保した状態で本命校に挑めるので、精神的な余裕をもって試験当日を迎えられます。

共通テスト利用入試の注意点3つ

共通テスト利用入試を活用する際は、以下の注意点を押さえておきましょう。

  • 競争率が高く、合格のハードルが上がる
  • 共通テストの受験前に出願しなければならない
  • 入学手続きの期限が早い場合がある

競争率が高く、合格のハードルが上がる

早慶やMARCHといった難関大学の場合、国立の上位校と併願出願している受験生が多く、ボーダーラインも高くなります。

共通テストで90%以上の正答率がなければ合格できない学部も少なくありません。

共通テスト利用入試は、出願の手軽さから多くの受験生が活用しているので、自ずとライバルも増えます。

共通テストの受験前に出願しなければならない

多くの場合、共通テスト利用入試の出願は、受験前に行う必要があります。

共通テストの結果が出ていない状況で、出願校を選ばなければならないので、過去問の演習を行い、当日の正答率を予想した上で出願しなければなりません。

もちろん、共通テストの結果がわかった上で出願できる大学もありますが割合としては少ないです。

受験を予定している大学のホームページで、事前出願なのか事後出願なのかチェックしてみるとよいでしょう。

入学手続きの期限が早い場合がある

共通テスト利用入試では、入学手続きの期限が早めに設定されているケースがあります。

その場合、個別試験を受けた本命校の合否が判明する前に、入学するかどうかを決めなければならなくなるのです。

滑り止めとして確保しておくために入学金を納める場合は、経済的な負担が大きくなるので、受験スケジュールを書きだして入念な計画を立てておく必要があります。

中高一貫校生におすすめの共通テスト対策スケジュール

高校2年生までと高校3年生に分けて、効果的な共通テスト対策スケジュールを解説します。

高校2年生までは学校の定期テスト対策を重視

高校2年生までは、学校の定期テスト対策を最優先に取り組みましょう。

中高一貫校の定期テストは難易度が高く、学習内容も発展的であるため、対策を通して共通テストに対応できる学力を養成できるからです。

余裕があれば、共通テスト形式の模試も年に2〜3回は受験し、自分の現在の学力レベルを客観的に把握しておくのもよいでしょう。

模試の結果を分析し、苦手分野を特定することで、日々の学習に活かせます。

高校3年生は共通テストに特化した対策を効率的に

高校3年生の場合、4月から8月の夏休みまでは共通テストの過去問に取り組み、試験の全体像と自分の弱点を把握します。

9月以降は、過去問や模試を活用し、本番と同じ制限時間で解く練習を繰り返し、時間管理能力も身につけましょう。

12月の冬休みには、間違えた問題や苦手分野を中心に演習を行い、最後の仕上げとして、全科目の総復習を行い、本番に備えます。

限られた時間の中で、効率的に学習を進めるためには、明確な目標設定と計画的な学習が不可欠です。

このスケジュールを参考に、自分に合った学習プランを立てて、実行していきましょう。

中高一貫校生の共通テスト対策なら専門塾の活用を!

共通テストは知識の活用力が問われる試験です。

高2までは定期テスト対策を重視し、高3では共通テストに特化した対策を効率的に行うことが大切です。

500校以上の中高一貫校生を指導してきたWAYSでは、一人ひとりに合わせたカリキュラムで、志望校合格をサポートしています。

「共通テストに備えて、まずは定期テスト対策に注力したい」「高校3年生なので、共通テストに特化した対策を進めたい」と考えている方はお気軽にご相談ください。

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中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部
中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
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英語、数学をメインに指導を行っています。

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