【大学受験】惑わされない!正しい偏差値の考え方と模試への活用法
大学受験用の模試を受けると、どうしても偏差値や志望校の判定に一喜一憂してしまいます。
しかし模試は通過点であって、目的はあくまでも「志望校合格」です。
だからこそ偏差値だけにとらわれるのではなく、模試を上手に活用したいですよね?
この記事では偏差値の考え方と、模試の効果的な活用法をご紹介します。
「模試の偏差値が低すぎて、志望校合格できないかも」
「模試ってどのように活用すればよいの?」
など、大学受験の模試や偏差値でお悩みの人は、ぜひ参考にしてください。
このページの目次
大学受験の模試における偏差値の考え方
大学受験における偏差値は2種類あります。
ひとつは、受けた模試の結果によって出る自分自身の偏差値。
偏差値の中心が50で、模試の平均点が60点で自分自身も60点を取っていれば偏差値は50です。
もうひとつは、以前模試を受けた人の大学受験の合否がもとになって出る、各大学の偏差値です。
模試を実施する塾や予備校が個々に算出しています。
同じ大学学部でも、模試の種類によって勉強の難易度や受験者数なども異なるため、偏差値の数字が10ほども違うことも珍しくありません。
たとえば、東京大学文化一類の偏差値は次のように発表されています。
- ベネッセ:85
- 東進:68
- 河合塾:67.5
これだけ違うと、何を信頼すればよいのか分からなくなってしまいそうですが、基本は自分が受けた模試を行っている塾や予備校が発表している偏差値を参考にします。
ただし、どんなに偏差値が高く志望校の合格判定が高い判定だったとしても、必ずしも合格できるとは限りません。
あくまでも参考程度に考えるようにしましょう。
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大学受験偏差値は模試の種類によって考え方が異なる
大学受験用の模試は2種類あります。
全国模試と大学別模試です。
どちらの偏差値も間違いではありませんが、偏差値の考え方が異なります。
また模試を受ける目的も異なってくるため、違いを把握し自分の目的に合った模試を受けるようにしましょう。
全国模試
「全国模試」は大学別模試に比べ受験者数が多く、受験する生徒の学力も幅があります。
偏差値は非常に信ぴょう性が高く、自分自身の現在のレベルが全国的にどのあたりにいるかの確認が可能です。
しかし全国模試は志望校の試験内容を反映したものではなく、模試の出題レベルも志望校とは異なります。
高い偏差値を出せたからといって、志望校に確実に合格できるとはいえません。
全国模試は自分自身の現状の学力を把握し、弱点を見つけることを目的として受けるとよいでしょう。
大学別模試
「大学別模試」は各大学の試験の傾向を分析して作られたもので、主に難関大学を対象に行われています。
基本的にその大学の受験を考えている人しか受けず、受験者数も全国模試に比べ少なくなります。
しかし、算出された偏差値は信頼度が高く、志望校合格のための道しるべとなるでしょう。
ほかにも大学別模試には、さまざまなメリットがあります。
【大学別模試のメリット】
- 大学受験に近い空気感を味わえる
- 志望校合格のために何が足りないかが分かる
- 同じ志望校を受験するライバルの中での自分の立ち位置を把握できる
基礎力が身につき志望校の受験対策を始めようとしている人や、すでに志望校対策を始めている人にとっては、今後の勉強の方向性を決めるために役立つ模試といえるでしょう。
大学受験の模試は偏差値以外にも有効活用できる!
模試の偏差値は現状の学力を知るだけに過ぎません。
また模試は目的ではなく通過点であって、あくまでも志望校合格が本来の目的です。
目的を達成させるためにも、模試を偏差値以外にも有効活用しましょう。
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間違えた問題の解きなおし
模試は、必ず解き直しをしましょう。
模試を受けた当日は、脳も体力的にも非常に疲れています。
しかし模試を受けた際の記憶が鮮明なうちに一度解き直しをした方が、知識は定着しやすくなります。
とくに間違っていた問題や合っていたもののあてずっぽうで書いたものなどは、必ずもう一度解いてください。
疲れているし今日ぐらいはゆっくりしてすぐに寝たいと思うかもしれませんが、ここでどれだけ踏ん張れるかで、志望校合格までの距離が変わります
模試の分析
間違えた問題の解き直しとともに、分析も行います。
どのような部分で間違えやすいのかを明確にしましょう。
たとえば英語なら文法が分からなかったのか?単語の意味が分からなかったのか?
数学なら、問題の意味がまったく理解できなかったのか?途中までは分かったけれど間違えたのか?単なるケアレスミスなのか?など、同じ「間違い」でも、原因はまったく異なります。
原因を明確にすることで、何が自分に足りないかが見えてくるはずです。
また、模試の結果には自分自身の弱点を発見するポイントが書かれています。
結果に書かれている大問ごとの正答率から、ほかの人は取れているのに自分が取れていない部分が分かります。
その設問は必ず解き直しをし、苦手を克服しましょう。
勉強スケジュールの軌道修正
分析で自分の弱点や強化すべきところが分かったら、勉強スケジュールを見直しましょう。
英単語の暗記が弱い場合は、暗記の時間を毎日少しでも取り入れる。
長文読解が苦手なことが分かった場合は、専用の問題集を1冊購入するなど検討しましょう。
時間が足りずすべての問題が解けなかったのであれば、これからは時間を計りながら解いてみます。
ここまでできれば、模試も十分有効活用できたといえます。
まとめ
模試の結果を受けとると、初めに偏差値に目が行く人も多いでしょう。
しかし偏差値は、あくまでも現状のレベルを知るだけのもの。
ここからの頑張り次第でいくらでも変わってきます。
模試はしっかり目的意識をもって取り組み、問題の解き直しや分析を行って有効活用しましょう。
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