【大学受験】模試の偏差値の正しい読み方
大学受験生は入試が近づくに連れてたくさんの模試を受けると思います。
模試を何度も受けて、偏差値や合格判定を一つの指針として、一喜一憂したり、志望校の選択に役立てます。また、受験が終わった大学生の話を聞いてみると「E判定でも受かったし、A判定でも落ちたから模試での偏差値や合否判定は当てにするな」とよく言われます。
模試の偏差値では、学力をひとつのモノサシでしか学力測っていないため、このような判断は難しくなります。
ここでは、一般的な偏差値や合格判定の正しい解釈、利用の仕方を説明していきます。
偏差値と合格判定
自分の偏差値と志望大学の偏差値
自分の偏差値は、受けた模試の自分の点数と全体の点数分布から算出されます。簡単に説明すると分布の中心を50としてそこからの点数の偏りから導かれます。理論的には100超えたりマイナスにもなりえます。
一方、大学の偏差値は、去年の模試を受けた人の偏差値と合格率から導かれます。偏差値と合格率には、一方が増えればもう一方が増える正の相関があります。
合格判定について
自分の偏差値と去年の偏差値データを利用して合格判定を出しています。
合格率30%判定の偏差値というのは、去年その模試でその偏差値をとった人々のうち30%合格したということになります。
まとめると、
自分の偏差値が45の場合
→去年の偏差値45の集団の統計での志望校合格率30%
→自分の志望校合格率30%判定
模試の信憑性
母体数、模試の時期、母集団の学力により模試における偏差値や合格判定の信憑性が変わっていきます。
母体数
母体数が多いほど、その模試における総合的な偏差値は信用出来ます。
受ける大学を決めていなくて、自分の学力を考えて志望校選択をする場合に有用です。この場合、全体の母体数の多い模試の偏差値を利用した方が良いです。
合格判定に関しては、模試と入試問題の差を考慮しなかればならないため、志望大学志望学部の母体数が多いほど信憑性が高いです。
模試の時期
総合偏差値、合格判定ともに入試時期に近づくほど信憑性大です。
この理由は、入試時期が近づくにつれて入試時と模試時の母集団の学力の差が小さくなるためです。
母集団の学力
学力にばらつきがある方が全体の中で自分の位置取りがわかりやすいため、志望校選択に役に立ちます。
自分と同じくらいの学力の受験生が多い方が、偏差値によって細かく学力が測れます。
大学の入試難易度比較について
科目数が違う大学の入試難易度は偏差値で比べられません。
基本的に科目数が少ないほうが偏差値が高く出ます。同じ偏差値では科目数が多いほうが入試難易度は難しいと思ってください。
例えば、英数理3科目の私立理系と英数理国4科目の国立理系が偏差値60だった場合、国語に勉強時間をとられる上に偏差値60近くまで上げないと平均で足引っ張ることになるため、4科目の偏差値60の方が難易度が高いです。
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