私立中学退学のピンチ!成績不振の挽回方法を中高一貫校教師歴10年以上のプロが解説

せっかく中学受験を突破したのに、勉強を全くしなくなり完全に置いてきぼりに……。

学校そのものが面白くなくなり、嫌々通っているように見える。

こうしたケースでは、私立中学を退学して、公立中学や別の私立中学校への転校という選択肢が現実味を帯びてきます。

ただ、「勉強をしない」状態のまま転校しても、結局、遅かれ早かれついていけなくなることは明白です。

環境を一変させるという賭けに出るとしても、学習習慣をある程度身につけておいた方がよいでしょう。

しかしそれには、周囲の大人のサポートが必要です。

私立中学退学=転校のメリットは環境が変わること!

学習進度が遅い学校であれば、勉強の遅れを取り戻しやすい

学力不振に陥ってしまっている生徒が、一念発起して追いつこうとしても、学校の授業が待ってくれるわけではありません。短期間で差が縮まることはないでしょう。

また、勉強を始めたからこそ、いかに自分が遅れてしまっているかが理解できてしまう、という事態も生じます。

これらはお子さんのモチベーションにダイレクトに関わってくるものですが、学習指導要領に沿って授業が進む公立中学や、学習進度が遅い私立中学に転校することで、ダメージを多少なりとも緩和することが可能です。

周りに追いつく、というのが一つの大きな目標になる以上、転校という選択には大きなメリットがあるといえます。

心機一転、再スタートがきれる!

「4月は魔法の季節だ」という言葉があります。

年度が改まり、クラス替えなどで環境が大きく変化する4月。気分も一新されて、頑張ろうと思える時期です。

このチャンスを見事につかみ、よい学習習慣を身につけた生徒も少なくありません。

転校は、そんな「4月」を作り出せる行為です。

不安もあるでしょうが、お子さんが覚悟を決めているならば、良い方向へと進む可能性は大いにあるでしょう。

退学するとしても、学習習慣は欠かせない

勉強しなければ同じ。高校受験にも黄色信号

今いる私立中学を退学し、別の中学に転校する理由は、学力不振から脱却するためにほかなりません。

であれば、転校後に何よりも重要なことは、お子さんが学習に打ち込むことです。

いくら学習進度の緩やかな学校に転校したところで、お子さん自身が学校の授業以上の勉強をしなければ、追いつくことはできないからです。

学校の授業に追いつけなければ定期テストで点数をとることもできないので、結局、学力不振が継続することになります。

また公立中学に転校する場合は、私立中学(中高一貫校)では必要なかった、高校受験をしなければならないということ。いずれにしても学力向上は急務です。

根本的な解決をのぞむなら学習習慣を改善するしかない

学力不振から脱却するためには、当然ながら学習習慣の改善が必須です。

しかし、長らく勉強をしてこなかった生徒にとって、よい学習習慣を身につけることは、難度が非常に高い挑戦だといえるでしょう。

現場で生徒を見ている経験から言えば、生徒が独力で学習習慣を改善することはほぼ不可能です。

保護者の方や学校の先生など、周囲の大人の絶え間ない伴走が重要になってきます。

学習習慣を身につける3つのポイントを中高一貫校教師が解説

今いる私立中学から別の中学に転校してしまえば、もう戻ることはできません。

授業進度が遅い環境に変えるという大きなメリットはあるものの、転校先でも学力不振が継続すれば、お子さんに諦念を抱かせてしまう危険があります。

そして、勉強にひとたび諦念を抱いてしまうと、学力不振からの脱却はさらに難しくなるでしょう。

転校を確実にプラスにできるよう、転校前から学習習慣を身につける準備を重ねておくことが大切です。

はじめは質よりも量を重視する

学力不振の生徒には、勉強する体力がありません。

陸上競技の長距離選手であるにもかかわらず、10メートルくらいしか走れないような状態です。

そんな生徒に、いきなり1500メートル走りなさいというのは、酷な話です。

まずは、少しずつ机に向かう時間を増やすところから始めましょう。

教科書・ノートを広げ、筆記用具をもって座る。別段、集中して手を動かしていなくたってよいのです。

質よりも量。

勉強する形を作るところからスタートです。

声をかけ続けることが大事

たとえお子さんが学力不振からの脱却を心から望んでいたとしても、自ら進んで勉強をするかというと、それはまた別の話です。

勉強をした方がよいということは、たいていの生徒が頭では理解しています。

しかし、それが実行に移せなかったから、学力不振に陥っているのです。

生徒が自力で勉強を継続するのが難しいからこそ、周囲の大人がサポートをしてあげてください。

勉強場所をリビングにするなど、お子さんをサポートできる環境を整えましょう。

諦めることなく働きかけ続けることが重要です。

やるべきことを明確にする

「勉強を頑張りなさい」くらいの声かけであれば、誰だってできます。

しかし、学力不振の生徒はそもそも何をどう頑張ればいいのかが分からないのです。

英語なら中学1年生の文法問題集からやり直す、数学なら一次関数を1から勉強する、というように、やるべきことを具体化してあげましょう。

それから、どのように取り組めばいいのか、実際に横でやってみせてください。ノートの使い方なども含めて教えてあげるとよいかもしれません。

実際にお子さんが指示通りにできたなら、きちんと褒めましょう。褒めるときも、何がよかったのかが分かるように褒めてあげてください。

「やってみせ 言って聞かせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ」(山本五十六)

学力不振の生徒を勉強に向かわせるというのは、一筋縄ではいかないことなのです。

学習習慣が身につけば国公立大学の逆転合格も見えてくる

生徒本人と周囲の大人のたゆまぬ努力により、無事に学習習慣が身についた場合は、退学を回避できているかもしれません。転校するかどうかを再検討しましょう。

中高一貫校の話になりますが、中学3年生までは成績が学年で最下位レベルだった生徒が、高校入学を機にゲームを封印して学習に邁進した結果、見事に大阪大学法学部に現役合格したという例があります。

その他にも、学力不振だった生徒が国公立大学に合格したケースは決して少なくありません。

学習習慣が身につけば、少しずつ状況は変わっていきます。

転校はお子さんの学習に対するモチベーションのために行うものですから、お子さんの気持ちを確認しながら転校するかどうかを決めることをオススメします。

家庭でのサポートが難しい場合は個別指導塾のプロを頼ることで解決できる可能性!

忙しくてお子さんに伴走する時間がとれない。学校の先生に相談しても、「私の方からも勉強するように話してみます」くらいの対処しか提示されない。

そのような状況では、お子さんが学習習慣を身につけるのは困難であると言わざるをえません。

無理せず、プロのサポートに頼るのがよいでしょう。

学習習慣まで指導してもらえる個別指導を選ぼう

学力不振の生徒がプロのサポートを受ける場合、集団指導ではなく個別指導を選択するようにしましょう。

個別指導は集団指導とは異なり、生徒ひとりひとりの学習状況に合った指導を受けることができるからです。

ただし、ここで留意すべきことは、個別指導の内容が単に勉強の中身を教えるだけで終わっていないか、ということです。

学力不振の生徒に必要なことは、何をどれだけのペースでやればよいのか・それをやることで何ができたことになるのか、という見通しです。

そして、その見通しに沿って学習が滞りなく進んでいるかをチェックしてもらうことです。

個別指導のプロは、まさにPDCAサイクル(「Plan(計画)」・「Do(実行)」・「Check(評価)」・「Action(改善)」の頭文字)を回してくれる伴走者がベストなのです。

中高一貫専門塾WAYSのノウハウで変われる!

あなたのお子さんが中高一貫校の生徒であれば、「中高一貫専門 個別指導塾WAYS」をおすすめします。

WAYSは、これまで学力不振に苦しむ多くの生徒を指導し、92.9%の成績を伸ばしてきました。

もちろん、中高一貫校生専門塾であるがゆえに、公立の学校よりもハイレベルな定期テストに対応できるという強みがあります。

500校以上の中高一貫校の指導実績を元に、400件以上の成績アップ事例を掲載していますので、あなたのお子さんと同じ中高一貫校に通う生徒の成績アップ事例も見つかるかもしれません。左下の虫めがねマークより「学校名 成績アップ」で探せますので、ぜひお試しください。

しかもWAYSは、短期的かつ集中的な勉強で定期テストの点数をあげて終わり、という塾ではありません。

学習習慣とは無縁だった生徒に学習習慣を身につけてもらう。

そのノウハウこそが、WAYSの最大の魅力です。

頭では理解しているはずなのに、なぜ勉強に向かえないのか。

生徒ひとりひとりによって、学習状況も想いも違います。

まずは、ぜひWAYSのプロアドバイザーに相談をしてみてください。必ず、何かしらの解決策が見つかるはずです。

無料学習相談は、ネット上で今すぐ予約できます。下記のボタンから先にお進みください。

投稿者プロフィール

青木 ユウ
青木 ユウ
中高一貫校に勤めて10年になる中堅教師。卒業生を3度送り出し、中学生・高校生問わず指導経験が豊富です。自身も中高一貫校出身なので、中高一貫校のことを知り尽くしています。勉強に苦しむ生徒に向き合い、試行錯誤をする日々。そんな教師生活から得られた知見をお伝えし、全国の子供たちの力になれたらと思います。

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