関西大学の併設校は内部進学できる?条件と進学の割合をご紹介


関西大学は関西エリアの私立大学の中でも難関といわれる「関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)」の一つです。
知名度もあり、お子さんを進学させたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。

関西大学へ進学するには、大学受験で入学する以外に、併設校から内部進学する方法があります。

この記事では、関西大学の併設校の内部進学率や条件、内部進学しない場合の進路についてご紹介します。

中学受験・高校受験で関西大学の併設校をご検討の方は、ぜひ参考にしてください。

関西大学について

関西大学は1886(明治19)年に前身である関西法律学校が設立された、130年以上の歴史をもつ総合大学です。
現在は関西エリアでも難関校といわれる「関関同立」の一角をなし、人気・知名度も高い大学です。

法学部や文学部をはじめとした13学部が、大阪府内「千里山キャンパス」「高槻キャンパス」「高槻ミューズキャンパス」「堺キャンパス」の4キャンパスに入っています。
学生数は2万7,000人以上で、男女比はおよそ3:2です。

併設高校は全て共学の中高一貫校で「関西大学第一高等学校」「関西大学北陽高等学校」「関西大学高等部」と全部で3校あります。

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関西大学併設校の内部進学

3つの併設校からは、関西大学への内部進学が可能です。

関西大学の併設校では内部進学のことを「卒業見込者入試」と呼んでいます。
内部進学(卒業見込者入試)の割合は学校によって異なるため、それぞれ比較してみましょう。

内部進学者数と割合

併設校ごとの内部進学率を確認してみましょう。

【併設校別内部進学者の数と割合】

第一高等学校 北陽高等学校 関西大学高等部
法学部 47 30 10
文学部 54 28 14
経済学部 50 35 14
商学部 53 32 13
社会学部 52 30 18
政策創造学部 14 21 9
外国学部 8 3 5
人間健康学部 6 16 1
総合情報学部 30 26 8
社会安全学部 2 17 3
システム理工学部 16 13 5
環境都市工学部 15 6 2
化学生命学部 12 9 3
合計 359 266 105
内部進学率 89.2% 84.8% 76.0%

内部進学率は学校ごとに異なり、第一高校と高等部では約13%の差があります。

しかし発表されている内部進学の志願者数を見ると、どちらの高校も志願した生徒のほぼ100%が例年合格できています。
内部進学率の差は、単純に第一高校の方が志願者が多いためだといえるでしょう。

内部進学の条件

関西大学への内部進学は、3校共通の条件があります。

評価対象となるのは以下の3点です。

  • 関西大学併設高等学校共通テスト(3年次)
  • 実用英語技能検定のスコア
  • 高校3年間の成績や主体性

これらの中でもとくに重視されるといわれているのが、「関西大学併設高等学校共通テスト」といわれています。
ほとんどの生徒が志望する学部に入学できているとはいえ、成績が伴わなければ、志望学部への進学は難しいものです。

3年次の9月と11月に2回行われるため、関西大学を目指す人は対策が必要です。

北陽高校の特別入試

北陽高校の進学アスリートコースには、通常の内部進学とは異なる選抜方法があります。

「関西大学特別入試」と呼ばれるもので、学業で優秀な成績を修め、リーダーシップを有する生徒が志望できる内部進学方法です。

内部進学できるのは「人間健康学部」「政策創造学部」「法学部」で最大合計5人までと狭き門ですが、これらの学部を目指す人は、チャレンジしてみるとよいでしょう。

関西大学の併設校の内部進学以外の進路

関西大学の併設校3校は、内部進学以外にも生徒に合った進路指導を行っています。
内部進学にこだわらない人や別の大学を希望する場合にも、手厚い進路指導をしてもらえるため、希望学部が関西大学にない場合や、さらに難易度の高い大学を目指す場合にも安心です。

志望校別のクラス編成

各併設校は、高校入学時または2年次になるとそれぞれ希望進路に合わせたコース選択を行います。

選択 コース名 特徴
第一高等学校 2年次 文Iコース ・主に関西大学文系学部進学を目指す
文IIコース ・関西大学・国公立大学文系を目指す
理コース ・関西大学や他大学の医科,歯科系学部,
国公立大学理系学部を目指す
北陽高等学校 入学次 特進アドバンスコース ・関西大学・難関国公立大学進学を目指す
文理コース ・関西大学進学を目指す
進学アスリートコース ・アスリートとしての能力向上やさまざまな
入試形態に対応できる知識を身に付ける
関西大学高等部 2年次 I類(文系・理系) ・主に関西大学を目指す
II類(文系・理系) ・難関国立大学を目指す

これにより、志望校の勉強に特化した教育を効率的に受けることが可能です。

国立大学の受験

関西大学への内部進学合格後も、その権利をもったまま国公立大学を受験できます。
これは一般選抜に限らず、総合型選抜・学校推薦型選抜も含まれます。

万が一国公立大学に落ちてしまっても、関西大学の推薦権が残っているため、チャレンジングな受験もしやすいでしょう。
授業面や外部受験のサポートも手厚く、関西大学高等部では、京都大学合格者も出しています。

内部進学の権利を放棄すれば、関西大学にない学部や医学部進学希望の人は私立大学の入試も可能です。

関西大学への内部進学を希望する際の注意点

関西大学への内部進学を目指す場合、高校3年間の定期テストの結果も重要です。
人気のある学部や偏差値の高い学部を目指す場合は、定期テストも1年時から好成績を狙うようにしましょう。

また内部進学希望で注意すべきなのは、万が一内部進学ができなかった場合となります。

関西大学への内部進学の結果が出るのは高3の1月です。
そこから他大学の進学を考えても、準備が間に合いません。

他大学を受験する可能性のある人は、普段から基礎固めや問題集に取り組んで、試験に備えておく必要があるでしょう。

まとめ

関西大学の併設校は全部で3つあり、どの学校も内部進学率が高く、希望した学部にほとんどの生徒が進学を果たしています。

内部進学は、1年から3年までの定期テストや併設校独自に行われる「関西大学併設高等学校共通テスト」の結果などが重視されます。
しっかり対策をして、志望学部の切符を確実にものにしましょう。

「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」では、内部進学を狙う中高一貫校生のための「内部進学対策コース」を設置しています。

学校ごとに行われる内部進学のためのテストにも対応し、確実に得点できるようフォローします。

無料体験指導・学習相談も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部
中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
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低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。

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