大学受験に全落ちした場合はどうすればよい?その後の進路を解説


大学受験の勉強に打ち込む中、ふと「全落ちしたらどうしよう」と不安がよぎることもあるでしょう。
そんな不安を抱えながら、受験に挑むのはストレスでしかありません。

少しでも不安を解消するためには「万が一、全落ちした場合の進路」を知っておくとよいでしょう。
全落ちしたら、未来がない……と悲観する前に、他の選択肢を知っておくことで気持ちに余裕を持たせてみてはいかがでしょうか。

そこでこの記事では、全落ちした際に残された5つの進路と、私立大学の後期受験に切り替えた方に向けて3つの対策をご紹介します。
大学受験で不安がいっぱいの方、残念ながら全落ちしてしまった方はぜひ参考にしてください。

大学受験で全落ちした浪人生の割合

全落ちする人の割合について気になる方も多いと思います。
この記事では、平成30年度の文部科学省「学校基本調査」をもとに、全落ちを経験した浪人生の割合を算出しています。

大学合格者のうち浪人生の割合は22%ですが、そのうち大学受験で全落ちする人の割合は10 %程度です。
つまり、10人にひとりが全落ちを経験していることから、決して少なくない数であることがわかります。

浪人生が22%に対して全落ちする人が約10%しかいない理由は、滑り止め大学へ入学せずに、志望校へ通うために浪人している人がいるためです。

大学受験で全落ちした後に残された手段は?

全落ちしたあと、この先どうすればよいのか悩んでしまう方もいるでしょう。
次の項目では、大学受験で全落ちした後に残された手段を5つ挙げていきます。

私立大学の後期受験をする

私立大学の中には、3月以降にも出願できる大学があります。

「後期日程」「2期」「3月入試」など、大学によって呼び方はさまざまです。
これらの入試日程から、間に合うものを探して出願しましょう。

興味のある専門学校を探す

私立大学と同様に、専門学校でも3月以降の出願が可能な所があります。
やりたいことに特化した知識や技術を身につけられるため、大学とはまた違った魅力があります。

もし大学進学にこだわらずに進学先を探してもいいと思える場合や、興味のある専門学校を見つけられたなら、検討してみるのもよいかもしれません。

浪人して志望校合格を目指す

「もっと実力をつけて第一志望校の合格を目指したい」という気持ちがあり、その選択ができる環境にあるなら、浪人生を選ぶのも選択技のひとつです。

浪人生として大学受験へ挑むためには「塾や予備校に通う」「自宅浪人(宅浪)になる」といった2つの手段があります。

ここで指す塾とは、大学受験対策までサポートしてくれる塾のことです。

一般的な予備校では、授業形式での学習になりますが、塾の大学受験対策であればマンツーマンで個人に合わせた学習カリキュラムのもと受験勉強をおこなえるメリットがあります。

費用の心配がなければ、大学受験対策をおこなっている塾や予備校などで、プロ講師のサポートを受けるのがよいでしょう。

通信制大学も検討する

通信制大学(通信教育課程)にも3月以降の募集があるため、調べてみましょう。
通信制大学とは、キャンパスに通わずに学習ができる大学のことです。

通信制大学はすべての受験結果が出揃ったあとでも出願可能な場合が多いです。
また基本的に入学試験がないため、出願条件を満たし、必要書類や費用を用意できれば4月から大学生になることができます。

就職する

進学にこだわらないなら、就職も選択肢のひとつです。

ただし大学受験の結果がわかる頃には、11月以降におこなわれる正社員の二次募集も終了してしまっているため、正社員への就職は難関といえるでしょう。

というのも、企業による高校生採用の基本は行政・学校・企業の間に厳格なルールが定められています。
募集から採用までの流れと期間が厳密に設定されていることから、2月下旬から3月下旬の正社員雇用の機会は減少傾向です。

正社員だけでなく、派遣社員・アルバイトなどの雇用形態も視野に入れて検討する必要があるでしょう。

大学受験に全落ちしたけど諦めたくない!後期受験を受ける前のメンタル対策

「全落ちしたからもう終わりだ」と落ち込むのはまだ早いかもしれません。
今できることをやれば、挽回できる可能性がまだ残っています。

人生に失敗はつきものです。
落ち込む時間が長いとその分、チャンスを逃してしまうことになりかねません。

そのため、次の項目では私立大学の後期受験に切り替えようと検討している方向けに「気持ちを切り替えて前進するメンタル対策」についてご紹介します。

振り返り自己分析をする

大学入試対策として、塾や予備校から発表された解答・分析をもとに、自分の解答を採点し自己分析しましょう。
たとえば、以下のようなポイントを意識してみてください。

・合格点からどの程度不足していたのか
・どこで・どの程度点数を落としてしまったのか
・共通して落としていた単元や分野がないか

原因の自己分析は、受験合格の目標を達成するための必須工程です。

また、「志望校の選定は適切であったか」「受験勉強に何が足りていなかったのか」なども意識しながら分析しましょう。

受験校の過去問から頻出傾向を分析する

現時点では幅広い分野に対応している問題集に取り組むより、過去問で頻出傾向の高い分野を徹底的に勉強するのが得策といえます。
志望校の過去問を見て頻出傾向を把握したうえで、該当分野や必要事項を中心に取り組みましょう。

自己採点の際に落としていた単元では、基礎部分の抜け落ちがないかを振り返りながら取り組むとよいです。

今後の方向性や合格目的を見つめなおす

全落ちを経験してしまうと「合格したい」「落ちたくない」という思いから、受かりやすさを重視した大学選びをしてしまうことがあります。
もし全落ちしたことで「大学に合格すること」が目的化してしまっているなら、大学合格は夢を実現するためのステップであり、目的ではないことを思い出しましょう。

「大学に合格して何をやりたいのか」「将来どのようにしていきたいか」を明確にすることで、おのずと自身が求める方向性や今やるべきことを捉えられるはずです。

まとめ

平成30年では10人にひとりが全落ちを経験しています。

大学受験で全落ちしたからといって、人生が終了したわけではありません。
自己分析とあわせて、今後の方向性や合格目的をあらためて見つめなおすことで、今やるべきことが見えてくるでしょう。

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