今の使い方で大丈夫?明日からできる英単語帳の〈真〉の使い方
みなさんは英単語帳は持っていますでしょうか。
自分でなんとなく書店で買った、または学校や塾で買わされた人もいるでしょう。
ですが、持っているはいいものの、使い方がわからない、または使い方が間違ってしまっている人が多いのも事実です。
今回はそんな単語帳の〈真〉の正しい使い方を示し、単語帳への漠然とした思いを変えてもらおうとする記事です。
このページの目次
今の使い方で大丈夫?「やってはいけない」使い方
真の使い方を伝授する前に、これだけはやめておけという使い方を紹介しておきます。
その場しのぎの暗記
学校などで使っている場合、単語帳から小テストが出されることがあるかと思います。
そのテスト対策をすること自体は決して悪いことではありません。
しかし、そのテストだけで高得点を取ろうとするのは間違いです。
例えば「今回の範囲で、頭文字がyの単語の意味は○○だ」みたいな覚え方をしていませんか?
確かにこれだと範囲が広くないテストでは高得点を狙えます。
ところが、実際に長文に出くわしたときに、それで覚えた単語を活かすことができるでしょうか。
小テストのための勉強をしていると、入試や英検のような試験範囲がわからないテストでは点数を取ることが難しくなってしまうでしょう。
また、このような覚え方では時間が経つと忘れてしまうことが多く、定期テストの前に一から覚えないといけなくなってしまい、結局は二度手間となってしまします。
長期的に見ると、この覚え方をすることはデメリットにしかなりません。
別の単語帳を使用
「今の単語帳で覚えられないから…」
という理由で、他の単語帳に浮気するのもあまり意味がありません。
とくに、今持っている単語帳とレベルが被っているものを新しく購入するのやめておきましょう。
例としては、『システム英単語』(駿台文庫)を持っているのに、『英単語ターゲット1900』(旺文社)や『速読英単語 必修編』(Z会出版)を新しく買うといった感じです。
後ろ二つの単語帳が『システム英単語』に劣っているという意味ではありません。
上記の3冊は掲載されている単語の大部分が被っているので、2冊目を買ってもほぼ同じ本を買うのと同義なのです。
今の単語帳を使って覚えられないのだったら、他のを使っても結末は同じです。
単語帳が悪いのではなく、使い方が正しくないのかもしれません。
しかし、最難関大を目指す人はレベルを変えて別の単語帳の使用を検討しても良い場合があります。
『システム英単語』を使っているなら、『東大英単語熟語 鉄壁』(KADOKAWA)や『単語王2202』(オー・メソッド出版)などを追加で使うという具合です。
もちろんこれらも、今の単語帳を完璧に覚えた後に購入しましょう。
明日からできる英単語帳の〈真〉の使い方
ここからは明日からできる英単語帳の〈真〉の使い方についてご説明します。
「これなら自分でもできそう!」と感じたら参考にしてみてください。
イメージで覚えるべし
よく単語を覚えるときに、日本語訳をそのまま覚えてしまう人がいます。
「dog」という単語なら「犬」という言葉がすぐに浮かぶといった感じです。
しかし、これは文を読むときには効率が良くありません。
いちいち英文を日本語に直しながら読んでいては、時間がかかるからです。
そこで、イメージを使って覚えるという方法が有効になります。
「dog」という単語を見た(聞いた)ら、「イヌ」という言葉よりも、「犬そのもののイメージ」を浮かべるようにしましょう。
日本語で「犬」と聞くと、例えばふわふわの毛の四足歩行の動物の像が浮かんだりするでしょう。
これと同じことを、英語でもできるようにするのです。
ほかにも「run」のような動詞なら、「走る」という日本語ではなく、「何かが走っているイメージ」をといった具合です。
こうしておくと、
「The dog runs.」
という文章をみて「ソノ イヌハ ハシル」という言葉よりも、犬が走るイメージそのものを浮かべる方が、読解もスムーズにできます。
最初は慣れないかもしれませんが、まず日本語訳の語自体がどんな意味、そしてイメージなのかを考えてから英単語を覚えてみてください。
複数回見て覚えるべし
単語は一度見ただけでは覚えることができる人はほとんどいません。
時間が経てば普通は忘れてしまうからです。
逆に忘れないうちに何度か見返しておくと、長期的に記憶が持続できるようになります。
したがって、単語は短期集中で覚えるのではなく、長期的に何度か見返して覚える方が良いというわけです。
たまに30分間単語帳とにらめっこを続けて覚えようとする人がいます。
そうではなく、5分×6回でやった方が良いということです。
どちらも同じ所要時間ですが、何度も同じところを見ることで、記憶に残りやすくなるのです。
また、2回目以降に覚えていなかった単語にはチェック等を入れておきましょう。
見返すときにチェックを入れたところを中心に確認できるので、効率よく周回できます。
覚えたかどうかは3秒を基準にすべし
単語をみて「うーん、うーん」と悩んで思い出す時間はできるだけ短くした方がよいです。
3秒以内にイメージが浮かばなかったら、もうあきらめて赤シートをどけましょう。
確かに自力で思い出すことも大事です。
しかし、重視してほしいのは単語帳を回す回数であって、見る時間ではありません。
基本は3秒ですが、上記のチェックが何度もついているものは5秒、逆にほとんどついていないものは1秒以内とするなど、自分なりに微調整してみましょう。
まとめ
単に英単語帳を使うというだけでも、これだけの使い方があることがわかったと思います。
勉強法をひとつ工夫することで劇的に結果が改善することもあります。
ぜひ明日から、この使い方を試してみてください。
きっとあなたの持っている単語帳に対しての思いが変わるかもしれません。
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