中高一貫校で実際に使用されている英語の教科書一覧|検定外教科書の勉強法も解説

テキストを読んでいる女子高生

中高一貫校では、大学入試に最適化したカリキュラムや国際化に対応したカリキュラムなど、それぞれの学校が工夫して英語教育を行っています。

それぞれの考えが反映されて、検定教科書だけでなく、中高一貫校用の教科書を使うなど、学校によって使う教科書もさまざまです。

中高一貫校で30年英語教師を務めているベテランライターが、中高一貫校で実際に使用されている英語教科書を紹介。さらに中高一貫校用教科書『ニュートレジャー』に絞って、効果的な学習方法を解説します。

中高一貫校で実際に使用している教科書一覧

中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」では、全国500校以上の中高一貫校の生徒を指導してきており、各学校の特徴や使用教材などの情報を、システムで一元管理しています。

WAYS独自のデータベースから、実際に中高一貫校で使用されている、代表的な英語の教科書を紹介します。

検定教科書

検定外教科書(中高一貫校用教科書)

中高一貫校の英語教科書の活用例

中高一貫校では、授業時間数が多い、入試に合格した生徒なので学力差がない、大学受験に最適化されたカリキュラム、などの背景から、先取りやハイレベルな授業展開をしています。

上記の教科書を使った典型的な活用例を紹介します。

【活用例①】

検定教科書+ハイレベル問題集

授業進度は公立中学と同じですが、ハイレベル問題集を使って授業内容のレベルを上げている。

【活用例②】

中高一貫校用教科書+準拠問題集

中高一貫校用教科書は中1〜2で中学3年分の内容、中3で高校基礎(=高1内容)を扱うので、実質は先取り学習をしている。

さらに詳しい英語進度はこちらの記事で解説しています。

中高一貫校用教科書を紹介

『NEW TREASURE ENGLISH SERIES』(ニュートレジャー)Z-KAI

特徴

大学受験大手出版のZ会が出版。大学入試で要求される英語力の養成を目的。4技能「読む・書く・聞く・話す」と論理的思考力の伸長を目指しています。

構成

STAGE 1〜5の5冊

  • 標準的な進度:【中1】STAGE 1【中2】STAGE 2【中3】STAGE 3【高1】STAGE 4 【高2】STAGE 5
  • STAGE 3までに大学入試に必要な英文法を習得。STAGE 4.5は大学入試レベル読解をメインに学習。

単語数

  • 【中1】1200語
  • 【中2】1100語
  • 【中3】1000語
  • 【中学合計】3300語

検定教科書(中1〜中3)1600語〜1800語と比べると語彙数は圧倒的に多いです。

英文法進度

  • 【中1〜中2】中学全範囲
  • 【中3】高校基礎(=大学入試に必要なレベル)

英文テーマと語数

  • 【中1】自己紹介・日本など身近な話題 [語数]約80〜250語
  • 【中2】異文化・世界情勢などの話題 [語数]約350〜650語
  • 【中3】人文・社会・自然科学など大学入試頻出テーマ [語数]約600〜800語
  • 【高1】大学入試頻出テーマ(基礎レベル) [語数]約900〜1200語
  • 【高2】大学入試頻出テーマ(標準〜発展レベル) [語数]約1000〜1400語

検定教科書(中3)約300〜500語と比べると語数は圧倒的に多いです。

『PROGRESS IN ENGLISH 21』(プログレス)エデック

特徴

カトリック司祭ロバート・フリン先生が執筆した、『PROGRESS IN ENGLISH』を改訂。ミッション系中高一貫校で使用されています。(ミッション系以外の学校での利用は少ない)

構成・単語数・英文法・英文のテーマ

  • 構成:Book 1〜5までの5冊
  • 標準な進度【中1】Book 1【中2】Book 2【中3】Book 3【高1】Book 4【高2】Book 5
  • 単語数:中学相当のBook 1〜3で約3000語
  • 英文法:Book 3までに大学入試レベルを学習
  • 英文テーマ:アメリカやイギリスの歴史・文化を扱った英文中心。

『ニュートレジャー』と大きく進度やレベルは変わらないが、キリスト教精神が根底にある格調の高さが特徴的。

中高一貫校用教科書『ニュートレジャー』の中学生のための勉強方法を徹底的に解説

英文法→読解→4技能を意識した構成

各レッスンがGrammar in Use→Read→Action→Word Square/Pronunciationの構成。文法→読解の流れがメインです。

学校によっては、4技能活動のActionと語彙と発音のW.S./Pは深く扱いません。

予習→授業の進め方:各レッスンの文法項目と読解をしっかり理解

予習:わからないところを明確に

教科書に一通り目を通して、わからない単語・英文をチェックしましょう。

学校によっては、単語調べ、英文写し、英文和訳を予習として課す場合があります。どれも大切なのですが、時間がかかりすぎる場合は注意しましょう。

予習は、わからないところを明確にするのが目的なので、要領よく対応してください。

授業:文法と読解の解説をしっかり理解

予習でわからなかった箇所を中心に授業を聞きます。特に文法と読解の解説はしっかり理解しましょう。ここの理解が不十分だと復習で苦労します。

教科書ガイド的なものがないので、授業の理解度が大事です。(言い方を変えれば、授業が理解できなければ塾などのサポートが必要かもしれません。)

復習→演習の進め方:単語と文法は絶対にマスターを。繰り返しが定着のカギ

復習:単語暗記・英文法暗唱・英文音読が3つの柱

①自分が知らない単語を覚える

  1. 単語を正しく発音できる
  2. 発音したらすぐに意味が思い浮かぶ
  3. 単語を正しく書ける

単語の「発音」「意味」「スペル」の3つがポイントです。テキストにQRコードが付いているので、音声は必ず活用してください。

②Grammar in UseのKey Pointの英文を理解して暗唱する

  1. 英文を音読して、日本語訳を言う
  2. 日本語訳を見て、英語を言う・書く(=暗唱する)

英文を音読して暗唱しましょう。テストでは英文を書かされるので正しく書けるまで練習してください。

③Readの英文を音読する

  1. 英文を音読しながら、頭の中で英文の意味を思い浮かべる
  2. 音声に合わせて音読しながら、頭の中で英文の意味を思い浮かべる
  3. 授業で習った大切な英文をメインに書けるようにする

音読しながら、英文の意味を取る練習をすると、英語の語順のままで英文の意味が取れるので、読解のスピードが上がります。

音声に合わせて音読すると、発音が上達します。発音できない英文は聞き取れません。発音の練習をするとリスニング力がつきます。

ここまで音読を練習すると、英文が頭に残ってきます。テストでは英文を書かされるので、重要な英文をメインに書けるようになるまで練習しましょう。

単語・文法・音読のさらに勉強法はこちらの記事で詳しく解説しています。

④宿題をする

  1. 宿題として、文法問題集やプリントが出されるはずです。それらを解き、答え合わせをする

宿題は授業内容と連動しています。授業で習った知識を定着させるためにとても大事です。

演習:復習した内容の反復学習で定着を図る

①演習内容

  • Key Pointの英文の暗唱
  • 宿題で出された文法問題集・プリント類

【文法問題集の使い方】

文法は<理解+繰り返し>が大事です。定着しない人は繰り返しが不十分な場合が多いです。

  1. 問題集には書き込まずに、ノートに解答
  2. 正解→○ / 不正解→× を書き込む

全部の問題に3つ○がつけば完璧です。

②演習方法:定期テストをマイルストーンに繰り返し

  • 1回目:授業後(=復習)
  • 2回目:週末
  • 3回目:テスト1週間前

定期テストまでに3回繰り返しましょう。間違ったところをチェックしておいて、試験期間に解き直します。

定期テスト対策:復習→演習で間違ったところを解き直して完璧を目指す

①復習→演習で間違った問題の解き直し

  1. Key Pointsの英文の暗唱
  2. 文法問題集・プリント

ここまで復習→演習ができていればあと一息です。間違った問題が完璧になるまで解き直しましょう。

②Readの英文

  1. 新出単語の発音・意味・スペルを覚える
  2. 英文の日本語訳を言えるようにする
  3. 英文(全文がむずかしい場合はアンダーラインが入った重要箇所)の暗唱

テストでは書かされます。新出単語・Read英文はスペルを間違わずに、書けるようになるまで練習しましょう。

③WORKBOOK

  1. WORKBOOKの問題を解く

本番のテストつもりで問題を解きましょう。間違った問題は解き直しましょう。

中高一貫校用教科書に独力で対応できないなら中高一貫校個別指導塾WAYSを活用しましょう

中高一貫校用なら学校のカリキュラムに連動した学習が効果的

中高一貫校用教科書は内容が先取りになっているため、必然的に難易度が高くなります。そのため、家庭学習が前提で授業が進みます。

授業が理解できない、家庭学習が機能しない、などの理由で英語が苦手になる人は少なくありません。先取り学習の中高一貫校は英語で苦労する人が多いのが実情です。

英語は積み上げ教科。一度、わからなくなると、そこから先に習う内容がわからなくなります。だからこそ、早めの対策が大事です。

苦手克服は他の塾でも可能かもしれません。しかし、塾で苦手克服をしている間も授業は先に進んでいるので、いつまで経っても追いつけません。やがてやる気を失ってしいます。

中高一貫校で『ニュートレジャー』や『プログレス』のような先取り教科書を使っている場合は、学校の授業に連動した苦手対策が効果的です。

WAYSは中高一貫校の教科書に完全対応した指導が強み

『中高一貫校専用個別指導塾WAYS』はこれまでに500校以上の指導実績があります。

これまでのデータをコンピュータで一元管理しているので、それぞれの学校の教科書、問題集、オリジナルプリント、定期テストの傾向などを把握しています。

中高一貫校に完全対応した指導が強みのWAYSなら、学校の教科書、問題集、オリジナルプリント、宿題など使って成績を伸ばすことができます。

WAYSが中高一貫校用教科書を使った学校の成績を上げた例を紹介

『ニュートレジャー』で成績UP:攻玉社中2生 35点→81点

この生徒は、これまでなんとなくしていた英語の勉強を、WAYSのサポートで計画的な勉強に切り替えました。

教科書本文は試験前にただ訳を見てただけだったのを、予習をして、授業の理解度を深め、授業後は何度も音読。テスト前にはしっかり英訳できるまで暗唱しました。

文法問題集は1回解いて終わりだったのを、間違った問題をチェックして、完璧に仕上げてテストに臨みました。

その結果、見事に点数UPに成功しました。

『プログレス』で成績UP:鎌倉女学院中1年 45点→83点

この生徒は、宿題はこなしていたのですが、それ以外の勉強ができていませんでした。それは、「勉強のやり方がわからない」のが原因です。定期テストの成績は低迷してしまいました。

既習範囲の文法の理解が不十分で、文法で失点してしまっていたので、まずは、既習範囲の復習から初めました。文法の復習を仕上げる英語の理解度がグッと高まりました。

最終的には、学校指定範囲の暗唱、本文キーセンテンスの暗唱、単語&熟語を暗記、を完璧にこなすことで点数UPにつなげました。

WAYSのWebパンフレットならインターネットで無料で請求できます

中高一貫校用教科書に対応できずに成績が低迷しているとしても、入試を突破した中高一貫校生の場合、学力の問題ではなく、勉強不足です。

「やり方がわからない」「そもそもやる気がない」「英語が嫌い」

理由は人それぞれですが、正しいやり方できちんと勉強すれば必ず成績が上がります。

WAYSには中高一貫校のカリキュラムに完全対応した指導で成績を伸ばすノウハウがあります。もしも、中高一貫校用教科書の勉強で困っているならWAYSに相談してください。

勉強方法、料金体系、入塾までの流れなどが書かれたWEBパンフレットを無料で請求することができます。WAYSに興味を持っていただいたら、まずは資料請求から始めてください。

投稿者プロフィール

ひろ先生
ひろ先生
中高一貫校指導歴30年のベテラン教師です。勉強が得意な生徒から苦手な生徒までたくさんの生徒を指導してきました。念願叶っての中高一貫校だと思います。充実した6年間を過ごして欲しいものです。ベテランならではの視点で悩みに寄り添ったアドバイスを心がけます。ちなみに2人の子供も中高一貫校に通っています。保護者としての目線も大事にします。

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