【中高一貫校】灘中学校・高等学校の教育・評判を徹底解明

2023年10月13日

学校紹介

超難関大学への進学率の高さでも全国的に有名な灘中学校・高等学校は、部活も盛んで、文武両道を体現しています。生徒の自主性を重んじるリベラルな校風も、人気の要因です。生徒の実力を最大限に伸ばす教育が受けられることで志望人数が多く、偏差値も非常に高い難関校です。

このページの目次

1 灘中学校・高等学校の基本情報
2 灘中学校・高等学校の教育
3 灘中学校・高等学校の学校生活
- 3.1 部活動
- 3.2 イベント
4 灘中学校・高等学校の評判

灘中学校・高等学校の基本情報

沿革

灘中・高等学校は1927年、柔道家・教育家として有名な嘉納治五郎氏を顧問に迎えて、旧制灘中学校として創立されました。戦後は中高一貫教育の灘中学校・高等学校となり、進学校としてその名を全国に知られるようになりました。

教育理念

「精力善用」「自他共栄」を校是とし、自主性を養い、教養を高めるとともに、運動を奨励してスポーツマンシップを育成することを教育方針としています。自由な校風でも知られており、勉強もクラブ活動も生徒の自主性を重んじ、自分の判断で行動するよう促しています。このような教育を通じて、自律性、責任感を養い、強固な精神力を持つ人材を育成していることで有名です。

施設

門をくぐると正面に見える本館は、国の登録有形文化財に指定されている貴重な建築物です。部活や授業にも使われるトレーニングジム、人工芝が敷き詰められたグラウンドの他、体育館の地下には防音されたスタジオがあり、吹奏楽部が練習を行っています。また、食堂、7万冊の蔵書を誇る図書館、PC教室など、学習・クラブ活動のための施設が充実しています。

校則

自由な校風を守っている灘中学校・高等学校では、最低限の校則しか設けられておらず、制服も特にありません。ただし、学生らしい行動は求められます。自分の行動を自分で顧みて、良いと思える行動を選択する自律心が必要と言えるでしょう。

灘中学校・高等学校の教育

6年間担任持ち上がりの徹底した一貫教育

灘中学校・高等学校の大きな特徴として、中学1年から高校3年までの6年間、担任の先生が変わらない、完全一貫の教育システムが挙げられます。入学時に各教科の担任教師6～7人が担任団というチームを組み、高校卒業まで学年持ち上がりで担当します。担任団が変わらないことで、6年間トータルでのカリキュラムが可能になります。スピーディーかつ深度の深い教育が行われ、中学卒業時には高校2年までの課程を修了しているのも特徴です。単に早く学ぶだけでなく、これまでの学びを復習しながら進めて考える力を伸ばすなど、高度な授業が行われることも灘校の特徴となっています。6年間同じ先生なので、各生徒の個性や能力を熟知しており、一人一人に最適な指導ができるのも大きな強みです。
高校からは他の中学校から入学してくる生徒も加わり、内部進学組に新たな刺激をもたらします。早い時期に高校課程を終えるので、高校2年生から本格的な受験対策がスタートします。お互いが切磋琢磨しながら勉強を進める環境が整っており、塾に通わない生徒も多いです。特に塾に通わなくても、また、部活と両立しながらでも難関大学合格を実現する教育システムが確立しているのは、灘校の大きな強みといえます。

グローバル教育

創立時の顧問であった嘉納治五郎氏は、アジア初のオリンピック委員として、世界的に活動した人物でした。嘉納氏の生き方は、校是である「精力善用」と「自他共栄」に受け継がれており、これらの精神を培うことこそがグローバル人材の育成につながると灘校では考えています。このため、特別な英語授業などは行っていませんが、夏休みに高1を対象とした英国異文化研修を行っており、イギリスの高校に滞在して、さまざまな国の学生と交流する体験をサポートしています。

進学実績

2023年度の進路先は、東京大学が86名、京都大学が44名、北海道大学が3名など、国立大学が177名、公立大学が22名でした。私大では、慶應義塾大学が20名、早稲田大学が30名、同志社大が21名、東京理科大学が14名、近畿大学が12名など、計162名となっています。なお、当年度の灘高校の卒業生は220人でした。

灘中学校・高等学校の学校生活

部活動

難関校として有名な灘校ですが、クラブ活動も積極的に行われており、内容も多彩です。スポーツでは陸上部や公式テニス部が全国大会に出場しており、他の運動部も好成績を残しています。文化系も、国際オリンピックでグローバルに活躍する数学や化学、物理の研究部の他、レゴ部や『名探偵コナン』好きによるコナンサークルなどユニークな部活・サークルが多いです。

イベント

イベントでは、学生が主体となって盛大に催される5月の文化祭が有名です。6月には、灘校と甲南の運動部による親善試合「灘・甲南定期戦（灘甲戦）」で盛り上がります。また、自主性を重んじる灘校にとって特に重要なイベントである、生徒会中央委員選挙も行われます。9月には体育祭、11月は中学学芸祭や高校学芸祭も開催します。この他、夏と冬のスポーツ大会、冬休みは中学生希望者を対象としたスキー講習会など、さまざまなイベントが実施されています。

灘中学校・高等学校の評判

灘中学校・高等学校は在校生、OB、保護者から非常に評価が高く、多くの学生が「灘校に通って良かった」と語っています。自由な校風のもと、勉学やクラブ活動に集中しながら、のびのびとした学生生活を過ごしていることがうかがえます。「勉強だけでなく人間的にも成長できる」「お互いが尊敬し合える」などの声も多く、全国屈指の名門校だけに高い評価が寄せられています。

投稿者プロフィール

中高一貫校専門個別指導塾WAYS 編集部: 中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
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英語、数学をメインに指導を行っています。