【中高一貫校】甲南女子中学校・高等学校の教育・評判を徹底解明
甲南女子中学校・高等学校は兵庫県神戸市にある中高一貫の私立女子中学校・高等学校です。100年の歴史を持つ古い学校で、近畿地方では有数の進学校とされています。
このページの目次
甲南女子中学校・高等学校の基本情報
沿革
1920年に、甲南高等女学校が設立されました。第二次世界大戦中の神戸大空襲で全校舎が焼失してしまいますが、1948年には新制の中学校と共に復活を遂げました。そして1955年には甲南女子短期大学が、1964年には甲南女子大学が開学します。2019年に中学校の施設の一部が登録有形文化財に登録され、2022年には甲南女子中高茶室も登録有形文化財に追加されました。
教育理念
甲南女子中学校・高等学校の教育理念は、「全人教育」「個性尊重」「自学創造」の3つが主軸となっています。これらをもとに、知性と品格を備え、社会に貢献できる女性を育てることが学校全体のミッションとされています。また、生徒の個性や人間としての愛情を磨くことも、教育理念の一部となっています。個性と主体性を重視した教育理念となっています。
施設
校内にはアトリウムやプラザ、屋上の広場など、生徒や職員がリラックスできる場所が多く用意されています。音楽室、書道教室、被服教室、化学教室など、専門性の高い教室が用意されているのもポイントです。特に珍しいのは茶室で、一見学校の一部とは思えないような庭園に囲まれた日本家屋が、敷地内に設置されています。
校則
校則は、一般的な学校に比べると厳しいです。お団子ヘアーや編み込みは禁止、襟にかかる髪は縛らなければいけないなど、細かい決まりがあります。また、髪の毛の色素がもともと薄い人などは申請が必要であり、若干時代に合わない校則も残っています。
甲南女子中学校・高等学校の教育
ITを駆使した学習
甲南女子中学校・高等学校では、最先端のIT機器を活用した学習を実践しています。タブレットやパソコンを用いた情報収集の力は、これからの時代ではなくてはならない能力になります。それを見据えて作られた教育方針といえるでしょう。
1人1台のタブレット端末支給
生徒1人1人にiPadが配布されます。iPadを使用した情報収集やプロジェクトの作成、コミュニケーションなどは、大学進学後や社会に出ても役に立つスキルになります。生徒用のiPad端末は学校側で管理され、使用できるアプリなどは制限されています。
IT機器の使用に合わせた校内の環境
校内にはミーティングルームが設置されており、グループワークなどでiPadを使った情報交換やプロジェクトの取り組みなどを行うことができます。タブレット端末だけでなく、パソコンが設置された教室も多数用意されています。また、校内はWi-Fi完備です。
Google Workspace for Education
Google Workspace for Educationは、グーグルを通して授業の資料にアクセスできるシステムです。学校で学んだ内容をクラウド上に保管し、シェアすることも可能です。Google Workspace for Educationの活用により、生徒と教員の双方が勉強を効率化しています。
グローバル教育
甲南女子中学校・高等学校はグローバル教育に力を入れています。英検などの検定の取り組みのサポートはもちろんのこと、ネイティブスピーカーの教員による少人数授業などを通して、生徒に実践で使える英語の習得を促しています。また、カナダ・オーストラリアへの留学プログラムも用意されており、生きた英語を学べる機会が多く用意されています。
進学実績
2022年度には、甲南女子中学校・高等学校から京都大学、大阪大学、神戸大学、早稲田大学、慶應義塾大学、GMARCHなどの難関校の合格者が多く出ています。医学部の合格者も多く輩出しており、甲南女子中学校・高等学校の進学校としての優秀さが証明されています。学部が多岐に渡っているのも、甲南女子中学校・高等学校の特徴の一つです。
甲南女子中学校・高等学校の学校生活
部活動
甲南女子中学校・高等学校では、10の数の運動部、16の数の文化部が活動しています。文化部が多いのは、女子学校に多く見られる特徴です。アーチェリー部はインターハイで大会記録を樹立するなど、目覚ましい活躍を見せています。
イベント
文化的な活動を伴うイベントが多い印象です。4月には文化祭、6月には農業体験、7月には人権映画鑑賞、9月には芸術鑑賞会、11月にはコーラスコンクールと英語劇があります。運動を伴うイベントでは体育祭、球技大会、スキー実習などがありますが、どちらかと言うと、運動系よりも文化形にイベントに力を入れています。
甲南女子中学校・高等学校の評判
在校生、卒業生、保護者から高く評価されています。特に施設や学習環境は、生徒のことを考えて作られていると評判です。また、昔ながらのスタイルを守ったセーラー服も生徒と保護者の両方から支持されています。ただ、校則の古さと厳しさには多少の苦言が見られます。髪の毛やツメが、必要以上に規制されていると感じている生徒が少なくありません。
投稿者プロフィール
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