大学受験最初の難関「共通テスト」は独自の対策が必要!勉強法を伝授
「共通テストで高得点をとりたい」
「共通テストと私立大学の勉強法は違うの?」
大学受験の勉強は志望校ごとに異なります。
同様に共通テストも、高得点を出すためには専用の対策が必要です。
その勉強を、私立大学や国公立大学の二次試験の勉強と並行して進めなければなりません。
そこでこの記事では、共通テストの特徴や勉強法・注意点をご紹介します。
本格的に大学受験対策を開始しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
このページの目次
共通テストとは
「大学入学共通テスト(共通テスト)」は、独立行政法人大学入試センターが各大学と共同で実施する、日本最大規模のマークシート方式の試験です。
令和2年度まで行われていた「大学入試センター試験」に代わり、令和3年度から開始されました。
令和3年・4年と受験者数は48万人を超え、現役・既卒生を合わせた全受験生の7割以上が受験しています。
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国公立大学の受験科目
共通テストの試験科目は、現在6教科30科目(令和7年度からは6教科21科目に減少予定)あります。
国公立大学を志望する人は、このなかから志望校が指定する科目を含む最大8科目まで受験可能です(場合により9科目)。
国公立大学の場合、共通テストだけでなく2次試験も受験し、その合計で合否が決定します。
大学によってどちらに比重を置くのかが異なりますが、共通テストで得点を稼いだ方が圧倒的に有利に働くため、共通テスト専用の対策をしっかりしておく必要があります。
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共通テストを利用している私立大学
独立行政法人大学入試センターによると、2023年3月末現在、私立の4年生大学で何らかの形で共通テストを採用している大学は全部で537校あります。
文部科学省の発表によると2022年の時点で4年生の私立大学数は807校あることから、そのうちのおよそ67%が共通テストを活用していることになります。
私立大学を目指す人にとっても、共通テストは重要な役割を果たすことが分かるでしょう。
しかし共通テストと私立大学の受験勉強を両立させる必要があるため、リスクがないわけではありません。
どのような受験方法を選択するのがもっとも合格に近づけるのか、しっかり見極める必要があるでしょう。
【大学受験】共通テスト用の勉強法
共通テストも国公立大学の二次試験や私立大学の試験も同じ科目だから、同じ対策さえしていればよいというのは間違いです。
共通テストは高校で習った教科書が出題範囲となっているものの、教科書の内容さえ暗記していればよいわけではありません。
身につけた知識を適切に活用できる力が試されます。
それは、必ずしも二次試験や私立大学の試験と同じ対策で得点できるとは限りません。
確実に共通テストで得点するために、勉強は次のような流れで行いましょう。
基礎力を身につける
共通テストに限らず、大学受験で必須なのは基礎力の定着です。
英語なら英単語と文法、数学なら公式など、科目ごとに身につけるべき基礎があります。
基礎力がなければ応用も解けないため、まずは参考書で基礎をしっかり身につけましょう。
共通テスト用の予想問題集を解く
ある程度基礎力が身に付いたところで、共通テストの予想問題集を解きましょう。
専用の予想問題集は、共通テストの解き方や狙われるポイントをおさえています。
ただし近年共通テストの問題は難化傾向にあります。
予想問題集も比較的易しいものから難易度の高いものまであるため、複数の問題集を解いてレベルアップを図りましょう。
過去問を解く
最後に過去問を解きます。
共通テストの過去問はまだ数が少ないため、追試問題にも挑戦してみましょう。
過去問は、自分自身が現状何点取れるのかを確認できるだけでなく、出題のされ方や難易度なども分かります。
【大学受験】共通テストの勉強で注意すべきポイント
共通テストの勉強を基礎定着・問題集・過去問の流れで勉強していくうえで、最大限効果を上げるために注意すべきポイントがあります。
4つご紹介しますので、意識しながら勉強しましょう。
問題集と過去問は早い時期にとりかかる
基礎知識の定着はなるべく早めに終わらせ、予想問題集や過去問になるべく早く取り掛かるようにしましょう。
早めに共通テストの出題の仕方に慣れるためです。
間違えた問題で解説を読んでも理解できないときは、基礎に立ち返り勉強し直します。
問題集や過去問は、最低3回は繰り返し勉強し、分からない箇所をなくすようにしましょう。
何となく答えた問題を振り返る
間違えた問題だけでなく、何となく解いた問題の振り返りも重要です。
類似問題が出たときに、自信をもって答えられるようになります。
問題を解きながら分かりにくいと感じた問題はチェックを入れておき、正解していても「なぜその答えになるのか」を、必ず確認し理解するようにしましょう。
インプットとアウトプットのバランスを考慮する
大学受験では用語の暗記に偏って勉強しても、問題は解けません。
共通テストのように教科書からの問題であっても同様です。
知識をいかし考える力を養うためには、インプットよりもアウトプットの量を増やす必要があります。
インプット(暗記)3に対し、アウトプット(問題集・過去問)は7を意識しましょう。
インプットしたら問題集をとにかく数をこなし、間違えた部分は完璧になるまで解き直す。
この繰り返しで、必ず学力は上がります。
時間を計って勉強する
共通テストの1・2カ月前から、時間を意識して問題を解くようにしましょう。
解けても時間がかかっているのであれば、どこで時間短縮するか考えなければなりません。
時間を計ることで、共通テスト当日の戦略を考えることもできます。
過去問が時間内に解ききれなければ、どこかの設問をあきらめてでも、ほかの問題の正解率を上げる解き方が必要になることもあるでしょう。
まとめ
大学受験において共通テストは受験生の半数以上が受ける重要な試験です。
出題は教科書の内容ですが、身につけた知識を存分に生かすことができなければ解けない難題もあります。
必ず共通テスト専用の対策を行い、万全の状態で臨みましょう。
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