大学入学共通テストと大学入試センター試験はどう違う?対策法伝授
令和2年度(2020年度)まで行われていた「大学入試センター試験(センター試験)」に代わり、令和3年度(2021年度)から開始されたのが「大学入学共通テスト(共通テスト)」です。
共通テストは現在まで3回しか実施されておらず、センター試験との違いや、どのような内容なのかをはっきり理解できていない人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、センター試験と共通テストの違いと、センター試験の過去問を活用できるのか?といったことについてご紹介します。
大学受験で共通テストを受験予定の方は、ぜひ参考にしてください。
このページの目次
大学入学共通テストとは
センター試験は、令和3年度から共通テストに名称が変更されました。
共通テストは、各大学への入学を志望する人の学力を判断するための試験で、全国でおよそ50万人が受験しています。
高校卒業までの学習に関する知識を問われるだけでなく、思考力・判断力・表現力を見極めることを重視した問題となっています。
【共通テスト概要】
検定料 | 科目数 | 出題形式 | 利用大学数 |
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国公立大学のみならず、私立大学でも大学入試で共通テストを活用している学校も多く、現在は870もの大学で活用されています。
試験科目は「国語」「地理歴史」「公民」「数学」「理科」「外国語」の6教科30科目の中から、8科目(理科2で2科目選択の場合のみ9科目)受験できます。
志望校により、必要な科目が異なるため、複数の大学を受験する場合は注意が必要です。
大学入学共通テストと大学入試センター試験の違い
センター試験から共通テストへ移行して、3年が経ちました。
しかし、英語の外部試験導入の見送りといった混乱もあり、共通テストの実態が分かりにくいと感じている人も多いのではないでしょうか?
センター試験と共通テストとの大きな違いを確認しておきましょう。
英語の変更点
英語に関しては、複数の変更点があります。
これまでのセンター試験の対策だけでは足りない部分も出てきそうです。
ひとつずつご紹介します。
リスニングとリーディングの配点
まず、リスニングとリーディングの配点が大きく変更されました。
これまでは、リスニングはそれほど重視されておらず、筆記200点に対しリスニングは50点と、4:1の割合でした。
しかし、共通テストでは、リーディング・リスニングともに100点となっています。
今後は、リスニング対策も必要になってきますが、学校によって配点の扱いが異なる可能性があります。
1:1の割合ではない可能性もあるため、志望校の情報を事前に確認しておきましょう。
リスニングの問題が読まれる回数
これまでリスニングの問題は、2回問題が読まれていました。
しかし、共通テストでは、6問中3〜6問目が1回しか読まれません。
音声に集中し、重要な箇所を聞き漏らさないようにする必要があります。
関連記事
「【大学受験対策】効果的な英語のリスニング勉強法とおすすめ教材」
出題内容
センター試験では、最初に発音やアクセントを答える問題が出題されていました。
共通テストではこれらの単独問題がなくなりました。
さらに問題がすべて英語で出題されるようになっています。
また、これまでアメリカ英語のみで出題されていたものが、場面設定によってはイギリス英語が使用される可能性もあります。
数学の変更点
数学では、「数学I」「数学I・A」のテスト時間が60分から70分に延長されました。
また、具体的な日常生活でありうる場面と問題を絡めた設問や、会話文から推測する設問も出題されていることもポイントです。
これまで以上に、思考力を問われる問題が出題されやすくなっています。
令和7年度(2025年)新課程からの大学入学共通テストの変更点
令和4年度からの新学習要領の実施により、令和7年度からの共通テストは、さらに変更されることが発表されています。
受験予定の方は、変更後に合わせた対応が必要です。
また、今後も何かしらの変更があることも予想されるため、常に最新の情報を入手し勉強を進めましょう。
現在発表されている大きな変更点は以下のようになります。
【令和7年度からの変更点】
科目 | 変更点 |
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大学入学共通テスト対策に大学入試センター試験の過去問も活用可能!
科目によっては、センター試験と共通テストでは、それほど内容に変化がないものもあります。
そのため、センター試験の過去問も、大学入試の勉強で十分活用可能です。
ただし、英語のように大きく変化した科目では、必要ない部分を省いて取り組むといった工夫も必要です。
また、過去問だけでなく共通テスト対策用の問題集も併用して取り組んでおくと、センター試験の過去問では埋められない穴を補填できるでしょう。
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まとめ
令和3年度から開始された共通テストは、センター試験と比べ思考力・判断力・表現力を見極めることを重視した作りになっています。
そのため、変更点もいくつか出ています。
大学入試の勉強にセンター試験の過去問を使うことも十分有益ですが、共通テスト対策をする際は、変更点にも注意して活用しましょう。
また令和7年度からは、科目の変更や新設科目などもあります。
常にアンテナを張り、新しい情報を入手しましょう。
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