大学受験の参考書を買いすぎるのはNG!1分野につき1冊が理想
大学受験の勉強をする上で欠かせないのが参考書ですが、買いすぎには注意が必要です。
本記事では、参考書の買いすぎが良くない理由をはじめ、参考書を選んだり、使ったりする際のポイントを解説します。
参考書を何冊買えばいいのか、どのように使えば効率的に勉強できるかがわかるので、ぜひ最後までお読みください。
このページの目次
大学受験の参考書を買いすぎるのが良くない理由
参考書の買いすぎが良くない理由として以下の4つが挙げられます。
- 買うだけで満足してしまう
- 勉強が中途半端になってしまう
- 勉強計画が複雑になる
- 費用がかさむ
順番に解説します。
買うだけで満足してしまう
参考書の買いすぎが良くない理由の1つ目は「参考書を買っただけで満足してしまうから」です。
確かに、新しい参考書を購入すれば、勉強するモチベーションが高まることもあるでしょう。
しかし、参考書は使ってこそ意味があることを忘れてはいけません。
自分の不安を解消したり、勉強した気分に浸ったりすることを目的に参考書を購入しないように注意する必要があります。
勉強が中途半端になってしまう
参考書の買いすぎが良くない2つ目の理由は「勉強が中途半端になってしまうから」です。
参考書は体系立てて作成されているので、1冊をやりきることで勉強すべき内容の網羅性を高められます。
複数の参考書に手を出してしまうと、同じ単元を重複して勉強したり、全く手をつけていない分野が生じたりする可能性があります。
効率性も悪くなるので注意しなければなりません。
また、1冊をやりきれていない状態で新しい参考書を買ってしまうと、達成感も得られません。
もやもやした気持ちを抱えたまま勉強しなければならないので、モチベーションも維持しづらいでしょう。
勉強計画が複雑になる
参考書の買い過ぎが良くない3つ目の理由は「勉強計画が複雑になるから」です。
受験に向けて勉強計画を立てている方は多いと思いますが、参考書が複数あると、優先順位がつけづらくなります。
計画を立てることに時間がかかるだけでなく、毎回何を勉強するか確認する必要も出てくるでしょう。
勉強の効率性が悪化するおそれがあるので要注意です。
費用がかさむ
参考書の買いすぎが良くない4つ目の理由は「費用がかさむから」です。
大学受験では、参考書代以外にも多くの費用がかかります。塾代に加えて、受験料や交通費、宿泊費も必要です。
また、私立大学であれば入学時に100万円程度の納入金を支払わなければなりません。
受験生は、ただでさえお金がかかるものです。家計の負担も大きくなるので、1冊をやりきれていない状態で新たな参考書を購入するのは避けましょう。
大学受験の参考書は1分野につき1冊が理想
参考書の買いすぎが良くないとわかったものの、何冊買えばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
結論、参考書は1科目または1分野につき1冊が理想です。
1冊をやり終えたら新しい参考書を購入すればいいのです。
中には「1冊では演習量が足りないのではないか」と不安に思う方もいるかもしれませんが、安心してください。
間違えた問題を繰り返し解くことで学力は高まります。複数の参考書に手を広げて、中途半端になってしまうことの方が避けるべきなのです。
場合によっては2冊あっても構いませんが、メインで使う参考書を1冊決めて、もう1冊は演習量を増やすために補助的に利用するのがおすすめです。
なお、英単語帳は1冊に数える必要はありません。英単語と長文読解の勉強は重複しないからです。社会で使う資料集も同じです。
大学受験の参考書を買いすぎてしまった場合の対処法
本記事を読んでいる方の中には、すでに参考書を買いすぎてしまった方もいるかもしれません。
その際は、まずやりきる参考書を1冊に絞ります。
例えば「英単語はシステム英単語」「数学Ⅰ・Aは数学I・A 基礎問題精講」のように、1科目または1分野ごとに決めるのがポイントです。
1冊の参考書を解いていく中で、理解度を高めるために演習量を増やしたいときに、プラスアルファの参考書を活用すればよいのです。
とりあえず1冊に集中したい場合は、使わない参考書は目に見えない場所に保管しておくとよいでしょう。
大学受験の参考書を選ぶ際のポイント
大学受験の参考書を選ぶ際のポイントは以下の通りです。
- 購入する目的を明確にする
- 自分の学力に合っているか確認する
- 実店舗の書店で購入する
順番に解説します。
購入する目的を明確にする
まずは、なぜその参考書を買うのかを明確にする必要があります。
目的とは、苦手科目の数学を克服したい、英語の読解力を伸ばしたいといったものです。
目的が明確であれば不必要な参考書を購入することもなくなるでしょう。
買って安心するだけのような事態も避けられます。
また、目的が定まっていれば、適切な参考書を絞り込めるので、選ぶのに迷わなくなります。
自分の学力に合っているか確認する
自分の学力にふさわしい参考書を選びましょう。
参考書の内容が難しすぎたり簡単すぎたりすれば、効果を見込めません。
収録されている問題に目を通して、7~8割はすでに解ける問題で、2~3割がまだ解けないくらいのレベルが理想です。
難易度の高い参考書を購入して、勉強ができるようになった気分に浸ってしまうような事態は避けましょう。
わからない問題が多すぎると、先に進まないので途中で挫折してしまいます。
実店舗の書店で購入する
参考書は書店で購入するのがおすすめです。
ネットを使えば簡単に参考書を購入できますが、中身を見られないというデメリットがあります。
書店の場合、参考書を手に取れるので、問題数や難易度、解説のわかりやすさなどをチェックできます。
中身を見ずに購入してしまうと、期待していたものと違った際に、新たに参考書を買わなければならなくなるので注意しましょう。
大学受験の参考書を使う際のポイント
最後に参考書を使って勉強する際のポイントを3つ紹介します。
- 解答を書き込まない
- 間違えた問題に印をつけておく
- 定期的に復習する
解答を書き込まない
問題演習を行う際は、解答を参考書に書き込まないようにしましょう。
直接書き込んでしまうと、問題を繰り返し解けなくなるからです。
専用のノートを用意して解いていくのがポイントです。
なお、一般的な参考書には分野の要点や解説と問題が収録されていますが、解答以外のメモや気づきなどを書き込むのは構いません。
見返したときに自分が理解しやすいようなオリジナルな参考書を作れます。
間違えた問題に印をつけておく
間違えた問題には必ず印をつけておきましょう。
自分が解けた問題と解けなかった問題を整理できるからです。
復習する際の優先順位が明確になるメリットもあります。
印のつけ方は人それぞれなので、自分がわかりやすいやり方を決めて仕組み化すると良いでしょう。
例えば「1回間違えたらバツをつけ、2回目も間違えたらもう1つバツを増やす」といったやり方があります。
定期的に復習する
問題を1回解いて次に進めているだけでは、学力は定着しづらいので、定期的に復習することが重要です。
心理学者のエビングハウスが提唱した理論によると、1日経てば人は記憶した内容の約74%を忘れると言われています。
時間が経てば経つほど、記憶は忘れ去られるので、復習のタイミングは1日後、1週間後、2週間度、1か月後の計4回程度がおすすめです。
まとめ|大学受験の参考書を買いすぎるのは避けて1冊をやりきろう
参考書を買っただけでは、学力は高まりません。
繰り返し問題演習を行い、1冊をやりきることではじめて意味を成すのです。
参考書を購入する目的を明確にして、必要最低限のものだけを選びましょう。
参考書を使って勉強する際は、解答はノートに書いて、問題を繰り返し解けるようにしておく必要があります。
間違えた問題は印をつけておき、4回程度は復習できる計画を立てましょう。
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