大学受験は昔と今ではどう違う?大学受験の変わった点と難易度の変化


大学受験は、年々「求められる力」が少しずつ変わってきています。

わかりやすい変化が、2021年よりセンター試験に代わって始まった「共通テスト」です。
昔と今では、受験の難易度も異なります。

また、難易度だけでなく大学受験の周辺事情も変わっています。
親子で大学受験の話をしても、ジェネレーションギャップを感じることもあるでしょう。

この記事では、昔と今の大学受験で変わったことや難易度の変化についてご紹介します。

「昔より受験の難易度が上がっている気がする」
「今と昔の大学受験は何が違うの?」
など疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

昔と今の大学受験の変化の比較

昔と今とでは、大学受験は大きく様変わりしています。
昔と今の違いをいくつかの視点から比較してみましょう。

大学入学者数や進学率の変化

ご存じのとおり18歳の人口は年々減ってきています。
それに対し大学進学する学生の割合は、増加傾向です。

文部科学省の発表をもとに、20年ほど前の数値と比較してみましょう。

18歳人口 大学入学者数
(短期大学含む)
18歳人口に対する
大学入学者の割合
平成15年
(2003年)
約146万人 約60万人 約41%
令和元年
(2019年)
約117万人 約63万人 約54%

参考:文部科学省 大学入学者数等の推移

ご覧のように、18歳人口はおよそ30万人減少しているのに対し、進学者数は増加しています。
進学者の割合も18歳人口の半数を超えています。

以前と比べ、進学への意識が高まっていることがわかります。

大学数の変化

文部科学省によると令和4年5月1日時点で、大学の数は全部で807あります。
20年ほど前は702校と、今より100校ほど少ない状況でした。

 大学数  学生数
平成15年
(2003年)
702校 約280万人
令和元年
(2019年)
807校 約293万人

参考:文部科学省 学校基本調査 令和4年度 高等教育機関《報告書未掲載集計》 学校調査 大学・大学院
平成15年度学校基本調査 調査結果の概要(高等教育機関)学校調査
大学数だけでなく学生数も10万人ほど増え、以前よりも学生の受け皿自体は増加していることがわかります。

入試方法の選択肢が増加

昔の入試は、一般入試もしくは推薦入試の2択でした。
しかも推薦入試のほとんどは、進学校の生徒や成績優秀な生徒しか受験できないもので、今とはまったく異なるものといって差し支えないでしょう。

しかし現在は、「一般選抜(旧一般入試)」「学校推薦型選抜(旧推薦入試)」のほかに「総合型選抜」という入試方法の選択肢が増えました。
また、共通テストを活用した入試を行う私立大学も増加し、一般入試の方法も多様化しています。

以前は6割以上の受験生が一般選抜だったものが、令和4年には「学校推薦型選抜」「総合型選抜」合わせて、およそ半数を占めています。

受験生は、さまざまな方法の中から、自分に合った受験形態を選択できるようになり、志望校を受けるチャンスも増えました。

学部・学科の多様化

20年ほど前は、学部の名称を聞くとどのようなことを学んでいるのかおおよそ想像できるような学部ばかりでした。

しかし現在は、新潟大学の創生学部のような文系・理系の枠組みを超えた学部や、武蔵野大学のアントレプレナーシップ学部のように、どのようなことを学ぶのか名称からは想像しにくい学部が増えています。
多様化する社会に順応すべく、受験生の選択肢が増えたことがわかりますね。

しかしそれは、自分が将来何をやりたいかを高校生のうちから考えなければならないことも意味しています。

昔と今の大学受験難易度は上がった?

昔と今とでは、大学受験の入試の難易度も変わってきています。

多くの受験生が挑む共通テストでは、親世代のセンター試験と比べ難易度が増したといわれています。

英語の難化は顕著で、以前よりも英単語数が増え、短時間で多くの英文を読み込まなければなりません。

また、リスニングとリーディングの配点が1:1となり、以前よりも聞き取りの力を求められるようになっています。

ほかの科目に関しても、全体的に問題数が増加しています。
問題文自体が長く、読解力を求められる問題も増えており、短時間で問題を分析し解答する力も必要です。

昔はなかった!今ならではの大学受験対策の特徴

変わったのは、大学受験の内容や難易度だけではありません。
大学受験対策も昔と今とでは異なっており、親世代にはなかった現代ならではの特徴もあります。

インターネットが普及した

昔は今と比べるとインターネットが普及しておらず、情報収集がたいへんでした。

大学は、実際にキャンパスに行ってみなければどのような雰囲気なのかわからず、大学へ行くまでの交通手段やかかる時間なども、簡単にはわかりませんでした。

今は、大学のホームページを見たり、検索したりすれば、直接大学へ行かなくてもおおよそのことがわかります。
情報量は今の方が圧倒的に多く、非常に便利になっています。

しかし膨大な情報の中には、間違った情報があるのも事実で、正しい情報を取捨選択できる力が重要となります。

スマホの誘惑に打ち勝たなければならない

昔と今の大きな違いとして、スマートフォンの普及が挙げられます。
スマートフォンは、無料でできるゲームアプリや友人との連絡など現代では欠かせない存在です。

しかし受験生にとっては、その誘惑に負けずに受験勉強をしなければなりません。
勉強中はスマホを手の届かないところに置いておいたり親に預けたりするなどして、うまく付き合っていけるとよいでしょう。

また、大学受験用の学習アプリも数多くあり、うまく活用できれば成績アップも期待できます。

まとめ

現在の大学受験は、親世代と比べ難易度も含めさまざまなことが変化しました。
大学にも多種多様な学部が増え、志望校を選択する時点で将来の進路などまで考える必要があります。

情報戦ともいわれる現代の大学受験ですが、必要な情報を取捨選択し、本当に行きたい大学を目指して、効率的に勉強しましょう。

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