大学受験英語では順番が一番大事⁉おすすめの順番と具体的な方法を紹介

大学受験英語では順番が一番大事⁉おすすめの順番と具体的な方法を紹介
大学受験対策をする際、重要になる科目の一つが英語です。
文理問わず課される科目のため、受験生にとっては避けて通れなくなっています。

ところが、いざ対策しようにも、どこから始めていいのかわからなくなる人もいるでしょう。
英語には「単語」「文法」「長文読解」など、さまざまな分野があります。
そのため、どのような順番でやれば良いかの判断に困り、中には効率の悪い順番で勉強する人がでてくるのです。

結果、受験生の中で、「英語」は苦手科目として挙げられやすくなっています。
河合塾が行った調査によると、文理ともに、「英語」を苦手科目として挙げている人が2番目に多かったそうです。(※)

そこで今回は、大学受験英語の対策で、誤った順番とおすすめの順番の両方を紹介していきます。

私のやろうとしている順番は正しい?
単語や文法は別々にやるか、それとも同時並行でやる方がいいの?
などの疑問を抱えている人は、ぜひ参照してください。

(参考:先輩に聞いた、苦手科目克服法 | 河合塾

大学受験英語の対策でおすすめできない順番

初めに、効率が悪いのに、複数の人が選んでしまう順番を紹介します。
自分がこの順番でやろうとしていないか、または既にその順番になってしまっていないかを確認しましょう。

英語長文からはじめる

「入試ではほとんどが長文で出題だから」という理由で、いきなり英語長文を始める人がいます。
実際、大学入試共通テストではすべての問題が「長文の読解」となっているなど、長文の出題率が高いのは事実です。
しかしだからといって、いきなり長文から始めるのはおすすめできません

とくに、英語に苦手意識がある人は必ず避けるべきといえるでしょう。
英語長文には、単語・文法の知識や速読、構文の把握などのさまざまな能力が必要になるからです。

地盤が固まっていなければ、その上に立つ建物は不安定になるでしょう。
はじめに地盤となる単語、文法、構文などを完璧にしたあとで、建物となる長文に取り組むのがおすすめです。

志望校の過去問をいきなり解く

「志望校の問題さえ解けるようになれば良い」という考えの下、過去問だけで対策しようとする人もいます。
たしかに、過去問は重要な教材で、大学受験対策においては最も重宝するでしょう。

しかし、長文の場合と同様、いきなり過去問を解くのは、地盤が不安定な状態で建物を立てることに等しいです。
とくに、過去問は難易度も高い場合があり、いきなり取り組んでもまったくわからないということもあるでしょう。
後に紹介しますが、過去問はあくまで大学の出題傾向と自分の苦手が発見するために使います

例外として、現在の自分の実力との差を把握するためなら、1度解いてみるのは良いかもしれません。
解けなかった場合でも、「このレベルが解けるようになればいいんだ」と考え、目標設定に役立てることができます。

大学受験英語のおすすめの順番

続いて、英語学習のおすすめの順番を紹介します。
おすすめなのは、6つのステップに分けて学習することです。

以下では、それぞれのステップについて、詳しく説明していきます。

ステップ①:単語、熟語を覚える

英語で最も基礎的なのが単語・熟語の知識です。
単語・熟語がわからなければ、英文は意味不明な文字の羅列に見えてしまうでしょう。
まずは、語彙力を完璧にします。

完璧にするといっても、この世に存在するすべての単語・熟語を覚えるわけではありません。
自分の持っている単語帳または熟語帳に載っている語を、複数回周回して覚えましょう
「1周目は見出し語、2周目は関連語」というように、周回ごとにどの部分を覚えるかを変えると、覚えやすくなる場合があります。

この作業は「ステップ①」に当たりますが、ステップ②以降に進んだ後にも、定期的に復習しましょう。
時間が経つと単語の意味を忘れてしまう人がいるためです。
定期的に復習することが、単語・熟語を覚える上でのコツです。

ステップ②:文法事項を確認

続いては、読解の基礎となる文法を学習します。
学校の授業で扱っているのが文法のため、授業の内容を覚えている人にとっては復習となるでしょう。

文法の学習に最もおすすめなのは「教科書」を使うことです。
教科書には、文法の基礎的な部分が簡潔にまとめられているからです。

とはいっても、志望校によっては、教科書の内容だけでは不十分なことがあります。
難関大学を目指している人は、教科書と加えて文法の問題集を併用しましょう。
複数の種類の問題を解くことで、難関大の文法問題や文章にも対応できる知識がつきます。

もし、教科書や問題集でわからないところがあれば、先生に聞くのが良いでしょう。
ほかにも、時間はかかりますが、『Evergreen』(いいずな書店)や『徹底例解 ロイヤル英文法』(旺文社)などの分厚い文法の参考書を参照することで対処可能です。

ステップ③:英文解釈の練習

単語、文法が仕上がったら、いよいよ読解に入ります。
ただ、いきなり長文に入るのではなく、1〜2文程度の文章を理解する練習をしましょう。
その練習の中で、「英文解釈」という作業が入ってくるのです。

「英文解釈」とは、英文のSVOCを発見する作業のことです。
この作業によって、複雑な文章でも意味を取ることができるようになります。

英文解釈は学校の授業で扱われないことがあるので、参考書や塾などの学校外のサポートを使用しましょう。
参考書なら「英文解釈」専用のものを使用する、塾ならわからない英文を先生に聞くというような対策になります。

ステップ④:英語長文に取り掛かる

語彙、文法、解釈の3つが揃ったら、いよいよ長文対策に入ります。
先に述べた通り、入試問題において、英語長文の出題率は他分野と比べて高くなっています。
そのため、点数に直結するのは、英語長文の力でしょう。

対策には、1~2冊の英語長文問題集を複数回解くのがおすすめです。
ほかにも、共通テストの過去問も、英語長文のテキストとして適しています。
これらを解き終わった後には、必ず文章を音読しましょう。

また、長文中にわからない単語や熟語、文法、構文がでてきたら、答え合わせの際にどこかにメモしましょう。
ステップ①~③ではカバーできなかった部分を、適宜学習していきます。
メモした事項を覚えることで、長文問題をフル活用できます。

ステップ⑤:大学の過去問を解く

1〜2冊の長文問題集を完璧にできたら、いよいよ志望校の過去問に入ります。
制限時間を設けつつ、今までに得た知識や力を存分に発揮して取り組みましょう。
3~6年分解くことで、その大学の出題傾向をつかむことが可能です。

注意すべきなのは、過去問を1回解いただけで終わらせないことです。
「過去問は1回解いたら答えを覚えてしまうから、2回目以降は意味がない」と考えてしまう人がいます。
しかし、重要なのは、1回目で間違えた問題を2回目以降に正解できるかです。

1回目で間違えた問題は必ず解けるようにしておきましょう。
過去問の解答や解説を通して、間違えた原因を探ります。
そのうえで、解説や今まで使った参考書や問題集を参照し、正しい解き方のプロセスを身に付けるのです。

ステップ⑥:苦手を分析、克服する

上記の原因の発見作業を複数回やると、間違いの共通点が見えてくるでしょう。
たとえば、「文法問題でよく間違える」「長文はいつも時間が足りない」などが考えられます。
このような共通点こそが、現在の自分の「苦手」なのです。

見つけた苦手を、「専用の問題集を解く」「先生に指導してもらう」などの方法で、集中的に取り組み、克服しましょう。
苦手を克服したあとにも、新たな苦手が見つかる可能性もあります。
大学受験のラストスパートは、この「苦手の発見→克服→新たな苦手の発見→克服→…」のくり返しになります。

まとめ

大学受験の英語が難しいとされる理由の1つに、やることの多さが挙げられます。
やることが多いと、どこから始めればいいかわからない、最悪の場合誤った順番で進めてしまう危険性も出てくるのです。
おすすめの順番は、以下の通りです。

単語・熟語→英文法→英文解釈→英語長文→過去問→苦手の分析・克服

迷っている場合は、今回紹介した順番と方法を試してみてください。

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