大学受験は本命プラスすべり止めを何校受けるべきか解説!併願校の決め方も紹介
大学受験をする際、頭を悩ませるのが「併願校を何校受けるか」「どの大学を併願で受けるか」です。
結論、受験する大学は本命を含めて4~6校がおすすめです。
もちろん、多くの大学を受験できれば合格できる可能性も高まりますが、さまざまな点で負担も増えてしまいます。
ただでさえ受験勉強で大変なときに、できるだけ悩みは増やしたくないものですよね。
本記事では、500校以上の中高一貫校生を指導してきた立場から、4~6校の大学を受験する理由や、併願校の選び方などについて紹介します。
このページの目次
大学受験は何校受けることができる?
国公立大学と私立大学は、受験の日程がやや異なります。
それぞれ受験できる数を確認しておきましょう。
国公立大学の場合
国公立大学の場合、大学入学共通テストが1月中旬ごろ(令和7年は1月18日(土)・19日(日))に行われます。
その後の各校の2次試験が以下の日程で行われます。
【国公立大学2次試験日程】
- 前期日程:2月下旬
- 中期日程:3月中旬(公立大学のみ)
- 後期日程:3月下旬
国立大学は、前期・後期の2回試験があり、それぞれ1校ずつ受験が可能です。
公立大学は前期・後期に加え中期があるため、3回のチャンスがあります。
私立大学の場合
私立大学は、主に2月から3月にかけて試験が行われます。
試験日は大学によって異なり、日程さえ重ならなければ、何校でも受験が可能です。
遠方の大学は移動が大変ですが、最近は地方でも受験できる大学も増えています。
そのような大学であれば、移動に時間がかからないため、受験校を増やして、すべり止めを確保できる可能性を高められます。
大学受験は何校受けるのがよいか?4~6校が妥当
結論、4~6校の大学を受験するのがおすすめです。
志望校1校、それより偏差値がやや下の併願校を2校、すべり止めを2校の合計5校程度がよいでしょう。
もちろん、併願やすべり止めは1校程度増減しても構わないので、合計で4~6校が妥当です。
志望校1本に絞る考え方もありますが、合格できなかったときに浪人する選択肢しか残らなくなるので避けた方がよいでしょう。
できれば、志望校受験の前に併願やすべり止めの大学を受験しておき、試験会場の雰囲気に慣れておくことをおすすめします。
試験会場では、想像以上に緊張するものです。
志望校1校だけしか受験しないとなると、絶対に失敗できないプレッシャーもかかります。
また、10校近く受験するお子さんもいますが、受験校数を増やすと、経済的にも、肉体的にも多くの負担がかかります。
何校受けるのか、は親子で話し合い、無理のない受験スケジュールを立てましょう。
何校受けるかで負担が大きく変わる大学受験
大学受験は、受験校を増やせば増やすほど、さまざまな負担が増加します。
志望校の勉強だけに集中したい時期に、負担が増えるのは考えものです。
どのような負担がかかるのか、知った上で受験校を選びましょう。
各校ごとの受験対策が必要
大学ごとに異なる入試形式や出題傾向に対応するため、受験校を増やすほど準備の負担が増大します。
例えば、ある大学では小論文が重視され、別の大学では英語のリスニングに重点が置かれるかもしれません。
また、同じ科目でも大学によって出題レベルや範囲が異なることがあります。
そのため、各大学の過去問や傾向を分析し、それぞれに合わせた対策を立てる必要があります。
これは時間と労力を要する作業であり、志望校に絞って集中的に準備するほうが効率的な場合も多いでしょう。
スケジュールの管理が大変
受験校が増えるほど、管理すべきスケジュールも複雑になります。
出願期間、試験日、合格発表日、入学手続きの期限など、大学ごとに異なる日程を把握し、対応する必要があるからです。
特に、複数の大学に合格した場合、入学金の納付期限が重なることがあり、慎重な判断と行動が求められます。
スケジュール管理のミスは、せっかくの合格を無駄にしてしまう可能性も。
スケジュール管理アプリなどを活用し、家庭内で情報を共有しながら、管理することが大切です。
親にかかる受験費用が膨大
受験校を増やすごとに、家庭の経済的負担は急激に膨らみます。
国公立大学の2次試験は1校あたり約17,000円、私立大学は約3万〜3万5000円の受験料がかかります。
しかし、これは氷山の一角に過ぎません。
遠方の大学を受験する場合、交通費や宿泊費が加算され、1回の受験で数万円の出費となることも珍しくありません。
さらに、複数の大学に合格した場合、入学の最終決定までに複数の大学に入学金を納める必要が生じることもあります。
これらの費用は、家計に大きな影響を与える可能性があります。
そのため、受験校選びの際は、学力や志望度だけでなく、総合的な受験コストを考慮し、費用対効果の高い選択をすることが重要です。
奨学金や受験料免除制度の利用を検討するのもよいでしょう。
大学受験の併願校の決め方
負担を増やさないためにも、本当に必要な大学を併願校として選ぶ必要があります。
併願校を選ぶ際には、次の3点に注目して選びましょう。
入試科目・出題傾向が本命校と似ている大学・学部を選ぶ
効率的な受験勉強のために、本命校と似た入試科目や出題傾向を持つ大学を併願校として選びましょう。
例えば、英語と数学を重視する本命校がある場合、同様の科目構成を持つ大学を選ぶことで、勉強の焦点を絞れます。
また、小論文や面接などの特殊な試験がある場合も、同じような形式の入試を行う大学を選ぶと、準備の負担が軽減されます。
このアプローチにより、限られた時間で効率的に受験対策を行うことが可能です。
将来のキャリアプランをもとに受験校を選ぶ
併願校を選ぶ際は、単に合格可能性だけでなく、将来のキャリアプランも考慮することが重要です。
例えば、本命校が難関大学の経済学部だった場合、併願校として他の有名大学の経済学部や、経営学部、商学部などの関連分野を選ぶことで、将来の就職や進学の選択肢を広げられます。
興味のある分野や将来就きたい職業に関連する学部を持つ大学を選ぶのも大事です。
万が一本命校に合格できなくても、モチベーションを保ちながら学業を続けられるからです。
自分の将来像をイメージして、併願校を選択しましょう。
立地をもとに受験校を選ぶ
大学の立地は学生生活全体に影響を与える重要な要素です。
都心の大学は交通の便が良く、就職活動もしやすいですが、生活費が高くなりがちです。
一方、地方の大学は自然豊かな環境で集中して学べ、生活費も抑えられますが、娯楽や就職先が限られる可能性があります。
また、同じ地域で複数の大学を受験すれば、旅費や宿泊費も節約できます。
可能なら実際に受験候補の大学を訪れ、キャンパスの雰囲気を体感することをおすすめします。
自分の生活スタイルや将来の目標に合った立地を選ぶことで、充実した大学生活を送れるでしょう。
まとめ|併願校選びで大事なの効率性と負担のバランス
大学受験における併願校選びは、合格可能性を高めつつ、受験にかかる負担を最小限に抑える戦略的な決断が求められます。
本命校を含め4~6校程度の受験が理想的で、入試科目の類似性、将来のキャリアプラン、大学の立地を考慮しながら選ぶことが重要です。
各大学の対策、スケジュール管理、費用など、様々な負担とのバランスを取りつつ、効率的な受験準備を心がけましょう。
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投稿者プロフィール
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