まだ間に合う?文系が大学受験で数学を選ぶメリットと勉強法
文系学部の大学受験の科目選択で数学を選択できる大学・学部は少なくありません。
また国公立大学の多くは、文系学部であっても「大学入学共通テスト」で数学の選択が必須です。
このような状況下であるため、文系の生徒だからといって数学を避けていると、進路の選択肢を狭めてしまうことになります。
一方で、文系の生徒が数学を選択することにはリスクを伴うことも理解しておかなくてはなりません。
この記事では、文系が大学受験で数学を選択するメリット・デメリットと、リスクを回避して武器にするための勉強法についてご紹介します。
この記事を参考にして、数学を受験科目にするか考えてみましょう。
このページの目次
文系が数学で大学受験するメリット
数学は積み上げの科目です。
そのため、一度苦手意識をもつと、それを挽回するにはかなりの努力が必要になるでしょう。
とくに文系は、数学がイヤだから理系を選ばないという人もいるほど、苦手意識をもつ人がいます。
しかし最近では、文系の学部でも数学受験を取り入れる大学が増えています。
文系の中でも、数学受験をする人は社会に比べまだまだ少なく、実は大学受験でねらい目の科目です。
ほかにも数学を受験するメリットは、次のようなものがあります。
受験する大学の選択肢が増える
最近は、大学受験の必須科目として数学を取り入れている私立大学があります。
たとえば、早稲田大学政治経済学部は、2021年度の入試から数学Ⅰ・数学Aを必須科目に加えました。(※)
数学の成績を受験レベルまで上げておくことで、そのような大学を受験するチャンスが得られます。
また、国公立大は「大学入学共通テスト」で数学受験が必要です。
難関の国公立大学では一定以上の数学のレベルが求められます。
しかし、難関私立大学も数学で受験する予定があれば、併願もしやすくなるでしょう。
ただし、完全に社会を受験せずに数学のみに絞ってしまうと、選択肢が狭まってしまう可能性もあります。
自身の受ける学部や志望校の受験科目をチェックしてみましょう。
(※参考:入学試験情報 – 早稲田大学 政治経済学部)
入学後も数学的思考が役に立つ
経済学部や商学部・経営学部のように、入学後に経済学や統計学を学ぶ際に数学に関する知識が必要になる学部もあります。
これらの学部を狙う人が、数学に対し苦手意識をもっていては、入学後に苦労することになるでしょう。
ほかの学部でも、一般教養科目で統計学などを選択した場合は、数学に関する知識が求められます。
また、商学部や経済学部の人が取得を狙う公認会計士のように、数字の知識が必要な資格もあります。
そのようなときに、受験のために身につけた知識や、苦手意識の克服が役立つでしょう。
ライバルと差をつけやすい
文系の人は、国語のほかにまず社会に力を入れようと考えます。
歴史や地理などの暗記が中心の科目は、ある程度の時間をかけて暗記できれば、テストでも高得点が期待できます。
しかしそれは、あなただけに限ったことではありません。
ほかのライバルたちも、社会では点を取りやすく、大学受験において社会でライバルを引き離すことは難しくなるでしょう。
ですが、数学はそうではありません。
数学にしっかり時間を割いた人の方が、周りとの差をつけやすく、力を入れる教科としてねらい目なのです。
文系が大学受験で数学を選ぶリスク
大学受験で数学がおすすめとはいえ、リスクやデメリットがないわけではありません。
まずは、これらのリスクを理解し、今からでも数学を受験科目にできるのか考えてみる必要があります。
ほかの教科にかける時間が短くなる
文系があえて数学を大学受験科目にすると、ほかの教科を勉強する時間が減ってしまいます。
入試まであまり時間がない場合、数学ばかりに時間をかけてしまうのは大きなリスクです。
数学を大学受験科目にするかどうかを決める際は、以下のことに注目して決定しましょう。
- 受験日までに、それぞれの科目を学習するための時間が十分にとれるか
- 志望校の求める数学レベルと自身のレベルの差がどの程度あるか
- ほかの教科の学習レベルで志望校を目指せるか
定期テストで数学が赤点スレスレという人が、高3の秋から大学受験で数学を取り入れようとしても厳しいでしょう。
ほかの科目も、これからどの程度力を入れる必要があるのかも合わせて判断しなければなりません。
点数にばらつきが出る可能性がある
メリットで紹介したように、社会と違い数学は点差が開きやすい科目です。
出題範囲も広く、すべての範囲を網羅するには時間もかかります。
努力の結果、高得点がとれればよいですが、万が一苦手分野が出題され点が取れなければ、逆にライバルと点差をつけられてしまうかもしれません。
【文系の大学受験対策】数学を受験の武器にする勉強法
リスクをとってでも数学を受験すべきだと感じた場合は、少しでもリスクを減らすために、あなたに合った学習を効率よく進めていく必要があります。
ここからは、上記のリスクを回避し、数学を武器にするための学習法をご紹介します。
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スケジュールを立てる
まずは、大学受験までのスケジュールを立てていきましょう。
数学は積み上げが重要なため、基礎を徹底的に習得することを重点的に行っていきます。
遅くとも、高3の夏ごろまでには基礎を固めて問題集を進めます。
その後、弱点の克服、志望校の過去問と難易度を高めていきましょう。
過去問は、志望校の問題の傾向を知るためにも何年かさかのぼり、繰り返して解いてみましょう。
間違えた問題は、解答をチェックし、必ず解き直すようにします。
ほかの科目とのバランスも重要です。
それぞれの科目の現状を分析し、どこに重点を置くべきか考えます。
自分自身でスケジュールをたてるのが難しい場合は、学校の先生や塾の講師に相談してみてもよいでしょう。
弱点の克服と復習で学力を強化する
大学受験では、数学の問題1問に対する配点が高く設定されていることがあります。
記述式の問題の場合、答えが間違っていても途中まで合っていれば部分点がもらえることもあります。
だからこそ、弱点の克服が重要です。
また、習った問題の定着を図るために、学校で授業があった後は必ず復習をしましょう。
大学受験までのスケジュールと合わせて、復習を行う必要があるため、ハードになりますが、合格への最短ルートだと思って頑張りましょう。
まとめ
文系の大学受験では、社会の代わりに数学を受験できる大学が増えています。
受験するメリットも多く、おすすめしたい受験方法です。
しかし、すべての文系の人に数学受験がよいわけではありません。
これから受験までのスケジュールをたて、ベストな受験科目を考えてみましょう。
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