「中高一貫校をやめて高校受験」の前に親が検討しておくべき4つのポイント
「中高一貫校をやめて高校受験をしたい……」とお子さんから言われ、対応に悩んでいませんか?
10代前半は、自立が大きく進む年齢でもあり、お子さんの意向は可能なかぎり尊重してあげるべきではあるでしょう。
しかしながら、長い人生ですから、メリットとデメリットをよく検討しておかなければ、親子ともども、後悔する可能性もないとは言えません。
勉強や成績が原因であれば、中高一貫校をやめずに、現状をより良くしていくことも可能です。
これまでのたくさんの中高一貫校生・私立中学生の成績アップを実現してきた「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」が、解決する方法を4ステップで解説します。
このページの目次
中高一貫校をやめて高校受験をした方が良いケースも
今回の記事では、主に中高一貫校・私立中学校をやめずに現状を改善する方法をお伝えします。
しかし、場合によっては中高一貫校をやめて高校受験をした方が良いケースがあります。
- サッカーが強い高校を受験したい
- 希望する大学に進学しやすい高校を受験したい
- 長期間悩んだがどうしても学校の雰囲気・校風が合わない
- 現状を改善するためさまざまな努力をしたが変わらない
このように、検討や改善の努力を重ねた上で「中高一貫校をやめた方が、子どもにとってよい将来につながる可能性が高い」と判断した場合は、中高一貫校をやめて高校受験をした方がよいでしょう。
絶対に中高一貫校に通い続けなくてはいけない、ということではありません。
ただし、「本当は中高一貫校をやめないで済むなら、そのほうがよい」「どうして中高一貫校をやめたいのか、子どもの本心がわからない」という状況の場合は、これから解説する内容が参考になるかもしれません。
中高一貫校から外部の高校を受験する場合の解説はこちら
「中高一貫校をやめて高校受験」は決して楽ではない。中高一貫校生はむしろ不利のケースも
お子さんが悩む様子を見て、「中高一貫校をやめて外部の高校を受験するのも、一つの方法かもしれない」と感じていらっしゃるかもしれません。
しかし、印象ほど楽な道ではないという事実は、よく検討しておく必要があります。
高校受験には受験勉強が必要
お子さんには、中高一貫校に入学するために、中学受験を突破した実績があります。
普段の授業も、一般的な公立校と比べると難しい、ハイレベルな環境にいたわけですから、「少し勉強すれば、それほど苦労せずとも高校受験も突破できる」という楽観的なイメージを持つ場合もあるでしょう。
中高一貫校をやめたい理由が、人間関係など環境面だけであり、学習面には大きな問題がないのであれば、その通りでしょう。
しかしながら、いま成績が低迷しているのであれば、話はまったく変わってきます。
私たち「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、勉強に悩む多数の中高一貫校生を指導してきましたが、成績低迷の原因の圧倒的大多数は、家庭学習ができない(または演習の量が足りない)ことにあります。
高校受験では、中学校3年間の勉強内容が問われます。地頭の良さだけで突破することは難しく、しっかりと受験勉強に取り組まなければ合格は困難です。
家庭学習ができない・苦手である、という問題を解決しなければ、道は開けません。
「内申点」が高校受験の足を引っ張る
高校受験では「内申点」と「試験の結果」で合否が判断されます。
内申点とは、学校の定期テストの点数や授業態度、課題や宿題の提出状況などを点数化したもの。つまり、いま通っている学校の成績が、高校受験にも影響するのです。
中学受験を突破した子だけが集まる中高一貫校は、同級生のレベルも高く、平均点を取るのでさえ簡単ではありません。
公立中学校より、私立中学のほうが、内申点を上げるのが難しいのです。
この点、中高一貫校生は、高校受験において最初から不利な状況にあります。内部進学が前提で、高校受験は想定されていないので、システム上、考慮されていません。
いま成績が悪いのだとしたら、最初からハンデを負った状態で、高校受験に挑まなければならないことになります。
もちろん受験勉強そのものも大変です。
中高一貫校の内部進学では、中学校で一定の成績をとれていれば高校に進学できることを考えると、今いる学校で成績を少しずつ上げることを考えるほうが楽、というケースもたくさんあります。
不合格でも中高一貫校に戻れない。受験に失敗したときにどうなるかを想定しておく
外部受験を希望する場合、受験が上手くいかなかったからといって、中高一貫校に戻れるというわけではありません。
多くの場合、外部受験を希望した時点で、内部進学ができなくなるのです。
そのため、万が一、第一志望校が不合格だった場合は、第二志望以下の高校に進学することになります。
さらに、第二志望以下も不合格となると、比較的試験が簡単な定時制高校や通信制高校などが進学先となる可能性があります。
外部受験では、必ずしも希望している学校に進学できるわけではありません。うまくいかなかったときのことも想定しておきましょう。
学校からのサポートは受けられないことが多い
中高一貫校のカリキュラムは、生徒が外部受験をすることを前提としていないため、学校から高校受験のサポートは受けられないと考えておくべきです。
例えば、学校の授業内で高校受験対策が行われることはありません。
自分で勉強するか、塾や家庭教師に教えてもらうかなどして、受験勉強をする必要があります。
ほかにも、高校受験関連の情報を学校から得ることは難しいため、自分で情報収集を行わなければなりません。
また、受験の際に提出する書類についても、自分で書類を取り寄せたり、学校に作成を依頼したりするなどの手間がかかります。
中高一貫校をやめずに現状を改善するための道筋
中高一貫校をやめたい理由を明確にする
お子さんは、なぜ中高一貫校をやめたいのでしょうか。理由が明確になれば、解決策を考えることもできます。
口では、何かそれらしき理由を言うかもしれませんが、親からしてみると、どうもピンとこないというケースもあるかと思います。
お子さん自身も、考えを整理できていなかったり、自分でもやめたい本当の理由に気づいていない可能性もあります。
10代前半は、自立心が育ち、親の干渉を嫌がるようになるケースも増える発達段階です。
そのため親子関係にも影響されますが、腹を割ったコミュニケーションが可能であれば、よく話し合ってみましょう。
話し合いが難しいと感じる場合は、学校の先生やスクールカウンセラー、行政や民間の教育相談サービスなど、第三者を頼る必要があります。
《中高一貫校現役教師の経験談・実例紹介》 中学1年生の男子生徒の事例です。保護者の方から「子どもが学校を辞めたいと言っている」と相談の電話があり、生徒本人と面談しました。話を聞くと、成績が思うように上がらず、お母様から何度も指摘されることが辛くなり、勉強のプレッシャーから逃れたい一心で「学校を辞めたい」と考えていたとのことでした。 このことをお母様にお伝えすると、驚きながらも受け止めてくださいました。 親として子どもの成績を心配する気持ちは当然ですが、過度に干渉しすぎると、子どもは「逃げ場がない」と感じてしまいます。学校に通い続けていること自体も立派なことです。 家庭での学習が難しい場合は、無理に親が指導しようとするより、学校や学外のプロに任せるのも一つの方法です。学校だけでは対応しきれない部分をサポートすることで、子どもが前向きに勉強に取り組めるようになるかもしれません。 けいた先生(教師歴約15年)
やめたい理由を改善・解消する方法がないかを考える
お子さんが中高一貫校をやめたいと思う理由を、ある程度、明確にすることができたら、原因を改善・解消するための方法を考えます。
例えば、次のように考えることができます。
◇学校の授業についていけず、遅れを取り戻せる気がしないから学校をやめたい
この場合はシンプルで、勉強の遅れを取り戻すことができれば、学校をやめなくても良いと思える可能性があります。
たとえば、1年生の範囲から勉強をし直すなど、学習計画を立てましょう。
◇学校の人間関係が嫌で、学校をやめたい
クラス全体からいじめを受けている、などではない限り、多くは数名の同級生との人間関係のこじれが原因であるはずです。
たとえば、別の友達ができたら、学校も楽しいと思えるようになるかもしれません。
いずれの場合も、親がすべてを解決してあげることは困難ですが、しっかりと受け止め、一緒に解決策を考えてあげたいものです。
親だけでは力不足と感じる場合は、学校や塾の先生を頼るように伝えたり、公的機関やNPO団体などが行っている無料電話相談や相談チャットなどを利用する方法もあります。
お子さんが直接利用できる無料相談窓口、相談窓口を紹介してもらえるサービスには、例えば次のようなものがあります。
- あなたはひとりじゃない(あなたに合った相談先を見つけられます)
- チャイルドライン(電話やチャットで相談ができます)
- あなたのいばしょチャット相談(チャットで相談ができます)
お子さんが、親や先生には相談をしにくいようである場合には、選択肢の一つとして考えておきましょう。
勉強の悩みであれば個別指導塾で解決できる
勉強に関する悩みから、中高一貫校をやめて高校受験をしたいと考えている場合は、その根底にあるのは、学校外=主に家庭学習ができないという問題であるはずです。
進学に強みを持つタイプの中高一貫校では、大学入試を意識したカリキュラムとなっており、どんなに地頭が良くとも、家庭学習なしには好成績を取ることはできない仕組みになっています。
中高一貫校での勉強に関する悩みを解決したいのであれば、兎にも角にも、学校外での勉強の時間を増やす必要があります。
授業で習った知識を定着させ、テストで点を取れるようにするために、実際に問題を解く「演習」を重ねるのです。
さらには、いまなにを勉強すべきか、適切に判断し、計画的に学習を進める必要もあります。
こうしたサポートを行ってくれるのは、学校の授業や定期テストのサポートに特化した、補習塾タイプの個別指導塾や家庭教師です。
500校以上の実績あり!中高一貫校の授業・定期テストのサポートに特化した専門塾WAYS
もし「中高一貫校をやめたい」という思いが、定期テストで点を取れるようになり、成績が上がることでなくなるのであれば、私たち「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」が解決できるかもしれません。
WAYSには、500校以上の中高一貫校の生徒の指導実績があり、ノウハウをシステムで一元管理しているため、使用教材もカリキュラムも異なる、一つひとつの中高一貫校に対応ができます。
公立中高生が多く通う学習塾にはない、中高一貫校専門塾ならではの強みです。
具体的な指導としては、次の定期テストまでに、テスト範囲を3周できるように指導計画を立てます。
難易度の高い中高一貫校の定期テストで得点するために、絶対に欠かせない演習を、着実に重ねられるため、92.9%の中高一貫校生が成績アップを実現しています。
中高一貫校生なら当然やるべき勉強に、しっかり取り組める個別指導塾です。
“中高一貫校専門” WAYSで成績低迷から脱出。定期テストの点数大幅アップを実現した事例3選
WAYSでは実際に、定期テストで10点台・20点台・30点台と低迷していたところから、大きく点数を上げた実績が多数あります。
京華中学3年:学習意欲が持てなかったところから定期テストの点数アップ!
この生徒は代数44点、幾何12点から、それぞれ79点、51点に点数アップしました。
入塾当初は学習意欲が全くなく、家ではダラダラと過ごす日々でした。成績が下がれば下がるほどモチベーションも低下したようです。
実際のところ、「成績が悪いから頑張ろう」とはなかなか考えられないもの。
それでもWAYSに通うようになってから、状況が改善します。WAYSの授業は、ただ解説を聞くだけの受け身ではなく、自分で解く主体的な学習です。もちろん、わからないところは講師がサポートします。
この生徒も、家ではできなくても、WAYSに通っている120分間は集中して勉強できるようになりました。その結果、上記のような成績アップを達成できたのです。
巣鴨中学1年:家では勉強できずにいたけど数学の苦手を克服!
この生徒は幾何31点から74点に点数アップしました。
自宅では全く勉強せず、宿題はしない、テスト範囲に指定されているプリントも解かないような状態でした。実際は「しない」というよりも「解けない」のが正しいのかも知れません。
WAYSでは数学の克服に取り組みました。WAYSでの120分は必ず数学をします。一人では「解けない」問題でも、そばで講師がサポートするので大丈夫です。
地道な努力を続けると、「一人で解ける」問題が増えてきます。これまでできなかったプリントも前向きに取り組むようになりました。
上記のような点数アップを達成しましたが、今では学年順位50番以内を目指して前向きな気持ちになっています。
獨協中学2年:学年順位下位5%から成績アップ!
この生徒は英語28点、幾何29点からそれぞれ59点、76点に点数アップしました。
家では全く勉強をしていませんでした。数学が苦手な生徒は演習が足りないケースが多いです。分かったつもりでも、解けるまで仕上がっていません。
WAYSでは、120分授業を活かして、最初の90分は問題演習、残りの30分は確認テストの配分で行います。授業の最後に必ず確認するので、その日に解いた問題は必ず自分で解ける状態になるのです。
本人の努力と講師のサポートによって、地道な勉強を続けて、上記のような点数アップを達成しました。
今では「英語も70点超えを目指す!」と勉強のモチベーションが上がっています。
勉強は、わかると本来は楽しいもの。そして何より、点数が上がると、モチベーションも上がります。
WAYSの指導システムや料金体系、入塾までの流れについては、無料で今すぐダウンロードできるWebパンフレットで確認できます。ぜひご覧ください。
投稿者プロフィール

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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。