英語が苦手で全くわからない中高生向け!おすすめの勉強法を解説
英語が苦手な中高生の中には「どうにかして克服したい!」と考えている方も多いのではないでしょうか。
中学英語、高校英語ともに、2021年に学習指導要領が改訂され、覚えるべき単語数や文法が増えたため、難易度が増しています。
学習指導要領の改訂前と改訂後の目標単語数
- 中学英語:1,200語→1,600~1,800語
- 高校英語:1,800語→1,800~2,500語
本記事では、英語が苦手になる理由を解明し、単語や文法、長文読解といった分野ごとの勉強法を解説します。ぜひ参考にしていただき、一刻も早く「英語が苦手」な状態から抜け出しましょう。
このページの目次
中高生が英語が苦手になる理由
中高生が英語が苦手になる代表的な理由は以下の通りです。
- 授業についていけない
- テストで満足できる点数が取れない
- 学習意欲が低い
順番に解説します。
授業についていけない
英語は積み上げ科目といわれ、前に習った内容がわかっている前提で授業が進みます。
そのため、習得しているはずの単語や文法がわからない場合、益々わからなくなり、英語そのものが嫌いになったり、強い苦手意識を感じたりしてしまうのです。
テストで満足できる点数が取れない
「テストの点数が伸びない」「満足できる点数が取れない」ような場合、英語が苦手だと感じてしまう中高生もいるでしょう。
特に、テスト前に英語の勉強をしているにもかかわらず、期待した成果が出ない場合は「勉強しても無駄なのではないか」「英語の才能がないのではないか」とやる気をなくしてしまいがちです。
正しい勉強法を知って、英語学習に取り組めば改善できるので、諦める必要はありません。
学習意欲が低い
「日常生活で使う機会がない」「将来的にも使う予定がない」と考えてしまうと、英語に対するモチベーションが低下します。
学習意欲が低下した場合、勉強しても定着しづらくなるでしょう。
テストでも点数を取りづらくなるので、苦手意識が芽生えて、悪循環に陥ってしまうのです。
後ほど紹介しますが、英語を学習するメリットは大きいので、必要性を理解した上で取り組めば、モチベーションも高められるでしょう。
【分野別】中高生が英語の苦手を克服する勉強法
以下の5つの分野に分けて、英語の苦手を克服する勉強法を紹介します。
- 単語
- 文法
- 長文読解
- 英作文
- リスニング
単語
英語の苦手を克服する際に、避けて通れないのが単語の暗記です。
長文を読解するにも、英作文を書くにも単語がわからなければ、対応できません。
英単語を暗記する際は、ただ眺めるのではなく「音読しながら書いて覚える」という勉強法がおすすめです。
まずは、正しいスペルを見て音読しながら書いて、覚えたと思ったら、何も見ずに書いてみましょう。
さらに、繰り返し書くことで定着率を高められます。
文法
文法を勉強する際は、型を理解してから問題演習を行いましょう。
英語が苦手な中高生の場合、以前に学んだ内容を理解していないとわからないことも出てくるかもしれません。その際は、単元をさかのぼって復習するとよいでしょう。
例えば、中学生で習う「現在完了形」は「have(has)+過去分詞」で表します。
(わたしは東京に10年間ずっと住んでいます。)
She has lived in Yokohama for five years
(彼女は横浜に5年間ずっと住んでいます。)
英語が苦手な中高生の中には、なぜ、主語が「She」のときに「has」を使うのかわからない方もいるかもしれません。
「主語が三人称単数のときはhasを使う」ということを理解していなかった場合は「三人称単数」を勉強する、などのように、わからないポイントをその都度復習するのがおすすめです。
長文読解
英語が苦手な中高生の中には、長文を見ただけで嫌になる方もいるかもしれません。
しかし、長文読解は定期テストや受験で必ず出題され、さらに配点も高いです。
先述した通り、音読しながら書いて単語を暗記し、文法の型を理解していれば、英語の文章を読んで理解しやすくなるでしょう。
長文読解する際のコツはスラッシュリーディングです。
スラッシュリーディングとは、英文を前から順に、意味のかたまりごとにスラッシュ( / )で区切って読み進める手法です。
スラッシュリーディングの例
私は一生懸命勉強した/毎日/英語が得意になれるように
1つ1つの文章をきれいな日本語に訳して読み進めていると、時間が足りなくなってしまいます。
まずは、教科書の本文などの身近な文章をスラッシュリーディングで読んで訓練しましょう。
英作文
英作文には、和文英訳と自由英作文の2種類があります。
和文英訳 | 与えられた日本語の文章を英語に訳す |
自由英作文 | 与えられたテーマに沿って、英語の文章を書く |
いずれも、求められるのは単語と文法の知識です。
和文英訳の問題を解く際は、意味をよく理解して、英文にしやすいように変換してから、どのような文法を使うべきか判断しましょう。
具体例は以下の通りです。
【問題文】昨日は弟がうるさくて、勉強できなかった。
「昨日、弟がうるさかったので、勉強できなかった。」に変換
【解答】Yesterday , I couldn’t study because my younger brother was noisy.
自由英作文も和文英訳と同じように、複雑な表現は避けて、できるだけ簡単な単語や文法を使いましょう。
リスニング
リスニングの力を鍛える際におすすめの勉強法がシャドーイングです。
シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、後追いで復唱する勉強法です。
英語の文章を見ながら、音声を聞き、発音することで「英語を聴く耳」を鍛えられます。
リスニング力の養成には、時間がかかるので、習慣化して取り組むとよいでしょう。
中高生が英語を勉強する際のコツ
英語を勉強する際のコツを紹介します。
英語が苦手だと感じている中高生はぜひ参考にしてみてください。
- 日々、英語に触れる習慣をつける
- 空き時間を有効活用する
- 単語や文法を繰り返し復習する
日々、英語に触れる習慣をつける
毎日、英語に触れる習慣をつけることで、上達のスピードを速められます。
例えば、スマホを持っている中高生であれば、日本語表示ではなく英語表示に設定を変更するのも効果的です。
洋画を観る際は、吹き替え版ではなく、日本語の字幕で英語の音声を聴くのもよいでしょう。
勉強以外の時間にも、英語を取り入れることで、英語の苦手意識を和らげることも可能です。
空き時間を有効活用する
空き時間を有効活用して、英語の勉強に充てるのもおすすめです。
電車通学の方であれば「スマホは禁止して、単語帳を読む」。あるいは、寝る前に「スマホで英語のリスニング問題を聴く」などもよいでしょう。
短い時間でも、勉強時間を積み重ねることで、英語力を高めやすくなります。
自分に合ったやり方を見つけて習慣化しましょう。
中高生が英語の苦手を克服するメリット
最後に、中高生が英語の苦手を克服するメリットを紹介します。
代表的なメリットは以下の3つです。
- 大学受験で有利
- 職業の選択肢が増える
- 世界中の人々とコミュニケーションを取れる
大学受験で有利
文系・理系問わず、大学受験の試験科目には英語が課されるケースがほとんどです。
試験科目に英語がない大学を探す方が難しいでしょう。
数学や理科が苦手な場合は、私立文系に進めば避けられます。同様に、国語が苦手な場合は、私立理系に進めばよいでしょう。
しかし、英語は避けては通れないのです。
さらに、多くの大学では、他の科目よりも英語の配点が高い傾向にあります。具体例を挙げて紹介します。
2024年度の試験科目と配点
中央大学法学部法律学科 | 国語:100点
外国語:150点 地歴・公民または数学:100点 |
早稲田大学商学部 | 国語:60点
外国語:80点 地歴・公民または数学:60点 |
立教大学経営学部 | 国語:100点
外国語:150点 地歴・公民または数学:100点 |
上記の通り、英語の苦手を克服できれば、大学受験を有利に戦えるのです。
職業の選択肢が増える
英語のスキルが高い場合、就ける職業の選択肢が広がります。
少子高齢化により、国内向けに商品やサービスを販売していた会社が海外市場に進出するケースも増えているため、英語ができる人材の需要が高まっているのです。
また、就職する際に一定の英語力が必要となる場合もあります。
例えば通販サイト「楽天市場」でお馴染みの楽天グループでは、英語を社内公用語としており、入社時にTOEIC800点以上が求められます。
将来、就きたい職業が決まっていない中高生は、選択肢を広げるためにも、英語のスキルを高めておくとよいでしょう。
世界中の人々とコミュニケーションを取れる
英語スキルがあれば、世界中の人々とコミュニケーションを取れます。
ドイツやフランス、イタリアなどは各国の独自言語がありますが、第2言語として英語を使っている人も多いです。
また、日本語に翻訳された情報ではなく、海外のニュースサイトで直接情報を収集することも可能です。
得られる情報量を増やせるため、視野を広げて物事を判断できるようになります。
まとめ|英語が苦手な中高生におすすめの勉強法を解説しました
英語は積み上げ科目なので、習った単語や文法が定着していない場合、益々わからなくなってしまいます。
テストで点数も取れなくなり、悪循環に陥った結果、英語が苦手になるのです。
苦手を克服するには、まず単語と文法を反復して覚えていき、長文読解や英作文、リスニングに着手するとよいでしょう。
英語ができれば、大学受験や就職活動も有利に戦えます。重要度の高い科目なので、諦めずに学習していきましょう。
なお「中高一貫専門塾WAYS」では、中高一貫性に特化して、一人ひとりに合った指導を行っています。
「自力で克服するのは難しそうなので専門家に相談したい」と考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。
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