塾の掛け持ちは効果ある?効率的な受け方とメリット・デメリットをご紹介
「塾の掛け持ちは、成績アップにつながる?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
塾は効率的に掛け持ちすることで、成績を上げられます。
例えば、科目ごとに通う塾を使い分ける、掛け持ちする目的を明確にすると効果的です。
この記事では、塾を掛け持ちする中高生の割合、効率的な掛け持ち方法、掛け持ちするメリット・デメリットをご紹介します。
塾の掛け持ちをご検討の方は、ぜひ参考になさってください。
このページの目次
塾の掛け持ちをする生徒の割合
「mamasta」が2021年1月22日~2月8日にかけて、小・中学生の保護者1,037名を対象に行った「小学生・中学生の塾通いに関する実態調査」によると、中学生のうち54.2%が学習・進学塾に通っているという結果になっています。
そのうち、個別・集団指導塾の両方に通っている中学生の割合は4.8%です。
学年が上がるにつれ塾へ通う生徒は増えますが、掛け持ちをする生徒の割合は少ないことがわかります。
参考元:mamasta まなび「小学生・中学生の塾通いに関する実態調査」
高校生における塾の掛け持ちに関する割合は発表されておりませんが、大学受験は就職活動にも大きく影響するため中学・高校受験に比べると競争率も激しくなるでしょう。
そのため、科目に合った学びを受けるために塾の掛け持ちをしている大学受験生も多いと予想できます。
効率的な塾の掛け持ち方法
塾の掛け持ちで必ず成績が伸びるわけではありませんが、効果的に塾を掛け持ちすることで成績を効率よく上げることは可能です。
成功パターンとして、以下のような取り入れ方が挙げられます。
- 科目ごとに塾を使い分ける
- 掛け持ちする目的を明確にする
- 受験情報を手に入れる目的で掛け持ちする
塾を掛け持ちする生徒は「集団指導型の進学塾で得意科目を伸ばす」「個別指導塾で苦手科目を克服する」というように、目的に応じて塾を使い分ける傾向が強いといえるでしょう。
掛け持ちする目的を明確化する理由は、「各塾の強み」や「自分がその塾に通う目的」をはっきり理解することで、目的意識を持ちながら勉強に取り組むことができるからです。
さらに、塾の講師も希望に応じた指導方針を組むことができるため、効率よく目標を達成しやすくなります。
また、受験に精通した豊富な受験情報を持つ塾もあります。
「講師の指導方法が好みのA塾」「受験対策に強みがあるB塾」といったような塾の掛け持ち方法も有効です。
塾の掛け持ちをするメリット
塾を掛け持ちすると、どのようなメリットが得られるでしょうか?
時間を有効的に活用できる
塾を掛け持ちすることで、講師指導のもとで勉強する時間が増えるため、中だるみを防げます。
生徒によっては放課後のスケジュールが忙しく、塾へ通う時間確保が難しい場合もあるでしょう。
指導カリキュラムが理想的でも、自宅や学校から遠ければ、平日に通うのは難しいものです。
しかし、塾を掛け持ちすれば「平日は自宅近くの通いやすい塾」「土日は遠くの本命塾」というように、日々のスケジュールに合わせた通塾が可能です。
移動時間が短縮できることで時間を有効的に活用でき、通塾による精神的負担も軽減できるでしょう。
各塾の「いいとこ取り」ができる
塾にはそれぞれが持つ強みがあります。
例えば、集団指導塾は質の高い講師の授業が受けられますし、個別指導塾では一人ひとりに合わせたカリキュラムのもと指導が受けられるでしょう。
難関校合格に向け、効率よく学習したい受験生が行う掛け持ち方法として、集団指導塾と個別指導塾を使い分ける方法があります。
集団・個別と使い分けることで、基本的には集団指導塾で勉強し、わからない部分を個別指導塾で補うことが可能です。
また、個別指導塾においては講師によっても強みが異なるため「英語ならこの講師」といった選び方もできるでしょう。
塾での出会いが広がることで、よりよい講師に出会える確率も上がります。
交友関係が広がり多くの知見が得られる
塾を掛け持ちすることで、交友関係が広がることもメリットです。
塾によって通う生徒の層(志望校・通う学校など)が変わるため、掛け持ちすることはより多くの刺激をもらうことにつながります。
例えば、交友関係が広がることで以下のようなメリットがあります。
- 気の合う友達として仲良くなれる可能性がある
- ライバルが増え、学習のモチベーションが上がる
- 新しい知見を得られる
塾を通して友達になれたら、塾に行くこと自体が楽しくなるはずです。
掛け持ちすることで出会いも2倍に増えるため、得られる知見や情報量も確実に増加します。
さらに、周囲の生徒へのライバル意識が芽生えることで、勉強へのモチベーションが上がるなど、よい刺激をもらう機会が増えるでしょう。
塾の掛け持ちをするデメリット
一方で、塾の掛け持ちにはデメリットもあります。
精神的負担が大きい場合がある
塾の掛け持ちをすれば、通塾・勉強による負担・人間関係・プレッシャーなどのストレス要因もおのずと増加します。
塾により指導方法や宿題のこなし方などが異なるため、さまざまな要因が合わさった結果、強いストレスに苦しむ恐れもあるでしょう。
ストレスにより目標が達成できなくなれば本末転倒です。
負担に感じるかどうかは塾に通う本人次第であるため、もし塾の掛け持ちがお母様やお父様の意向であれば、お子様の意思を尊重して決められると安心です。
指導方法の違いに混乱する恐れがある
例えば、同じ教科を複数の講師に指導してもらう場合、さまざまな方法で問題を解く楽しさを知ったり、応用力が身に付いたりするメリットがあります。
しかし、指導が異なることで「どの方法を取り入れるべき?」と混乱するケースが多いのも事実です。
指導方法が異なることで、勉強の方針が定まらなくなる恐れもあります。
混乱しやすい場合は、1人の講師から指導を受けられるよう「科目ごとに塾を選ぶ方法」がおすすめです。
自習時間が減る
塾を掛け持ちしている分、自習時間が減ってしまいます。
「勉強なら塾でやっている」と思われるかもしれませんが、授業で学んだ知識を定着させるには自分で問題を解く・暗記するといった実践の時間を設けることが重要です。
せっかく授業を受けて知識を増やしても、復習ができていなければ知識は定着しません。
すきま時間や夜寝る前、朝起きた後などに授業で習った公式や単語などを見返し、少しでも復習することで知識を定着させられます。
まとめ
小・中高生の保護者1,037名のアンケートによると、塾に通う中学生の割合は54.2%となっており、そのうち塾を掛け持ちする中学校の割合は4.8%です。
高校生においては、大学受験・就職活動への影響が大きいことや、中学・高校受験に比べると競争率が高まることから、塾を掛け持ちする受験生も多いと予想できるでしょう。
得意・苦手科目によって学ぶ塾を変えたり、平日・土日で通う塾を分けたりと、自分に合った掛け持ち方法を取り入れましょう。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。