【明治大学】付属中高一貫校の内部進学の仕組みと試験内容
大学付属の中高一貫校への進学を考える際に参考のひとつとなるのが、大学への内部進学率です。
努力して大学の付属校へ入学したのであれば、スムーズに大学まで進学したいもの。
そこでこの記事では、明治大学付属の中高一貫校の内部進学についてご紹介します。
明治大学付属の中高一貫校は全部で3校。
すべて、都内にあります。
それぞれ、内部進学率や内部進学者の選抜方法が異なります。
明治大学の付属中高一貫校への進学を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
このページの目次
明治大学の付属校は全部で3校
明治大学の付属校は、全部で3校あります。
【明治大学付属校】
- 明治高等学校・中学校
- 中野中学・高等学校
- 中野八王子中学高等学校
明治高等学校・中学校のみ、明治大学と同一法人の付属校、ほかの2校は学校法人中野学園が運営する系属校です。
どの学校も明治大学との連携プログラムが組まれており、高校の時点で系列大学について詳しくしることができ、大学の講義を受けられるケースもあります。
1校ずつ詳しく内部進学率を確認してみましょう。
明治大学付属明治高等学校・中学校
明治高等学校・中学校は、東京都調布市にある共学校です。
生徒数は中学が各学年180人前後、高校は270人前後となっており、高校から入学する生徒の方がやや少なくなっています。
明治高校最大の特徴は、明治大学との連携で「プレカレッジプログラム」が組まれていること。
これは、ほかの高校にはない、明治高校オリジナルのカリキュラムです。
プレカレッジプログラムでは、高3の一部の生徒が明治大学の授業の一部を受講でき、習得した単位は、大学入学後に実際の単位として認定されます。
ほかにも明治大学との連携で、「短期集中講座」や明治大学の教員が高2生に年間通して行う10学部について学べる講座も行っています。
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「【中高一貫校】明治大学付属明治高等学校・中学校の教育・評判を徹底解明」
明治高等学校・中学校の内部進学率
明治大学の付属校は3校とも内部進学率が高いことで有名です。
明治高等学校の場合、2021年度でおよそ88%の生徒が明治大学へ内部進学を果たしています。
すべての学部へ内部進学者がいますが、その中でも進学者数が多いのが、商学部と政治経済学部。
どちらも50名を超える生徒が進学しています。
明治高等学校・中学校の内部進学者選抜方法
明治高校は、中野・中野八王子とは異なり、一定の成績があれば全員進学が可能です。
2022年度の高3生に対する推薦の基準は以下のようになります。
【明治高校の内部進学者選抜基準】
- 高1~高3までの総合推薦成績が平均60点以上
- 英語検定(英検)2級以上とTOEIC450点以上の取得
- 行動評価が「良」以上
明治高等学校・中学校では、海外での語学研修や国内で英語研修など、英語教育に力を入れており、英検やTOEICもその一環と考えられます。
明治大学付属中野中学・高等学校
東京都中野区にあるのが中野中学・高等学校です。
明治大学の付属校唯一の男子校で中学が1学年およそ240名、高校では追加して165名の募集がされています。
中野高校では、進路決定しやすいように明治大学について学べるさまざまな講座を受講できます。
明治大学は10学部28学科あるため、進路決定は容易ではありません。
進路選択の参考になるよう、高1生に対し明治大学の学部長から各学部の特色を聞く「明治大学特別進学講座」を開催。
実際に興味のある学部の講義を受講できる「明治大学公開授業」「生田キャンパス見学会」なども行われています。
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中野中学・高等学校の内部進学率
中野高校の内部進学率も例年81〜82%と、やはり高い数字です。
とくに多い学部は、法学部・商学部・政治経済学部の3つで、毎年それぞれ60名前後が進学しています。
他大学へは、過去には東京大学や東京工業大学の合格実績があるほか、東京理科大学や早稲田大学といった私立大学にも進学しています。
中野中学・高等学校の内部進学者選抜方法
中野高校の内部進学者の選抜方法は、高校3年間の総合成績が大きく影響します。
高1〜高3までの学年総合成績を2:3:4の比率で換算。
3年分の総合成績を算出し決定します。
また、2年次に1回と3年時に2回行われる「明治大学推薦テスト」の結果も、成績に加算されます。
注意すべきは、主要5科目だけでなく総合成績が加味されることです。
人気のある学部を目指すのであれば、バランスよく高い成績を維持する必要があります。
明治大学付属中野八王子中学高等学校
中野八王子中学高等学校は東京都八王子市にある共学校です。
中学では160名、高校では150名の募集をしています。
中野高校同様に、高1の時点で、各学部について説明を受ける明治大学特別進学講座への参加が、駿河台キャンパスにて行われます。
もちろん、駿河台・和泉・生田・中野のキャンパスで行われる公開授業にも参加。
明治大学志望者が多くの学部の中から自分に合った学部を見つけるためのサポートもしっかり行われています。
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中野八王子中学高等学校の内部進学率
中野八王子中学高等学校の内部進学率は、90%弱(2021年度)。
やはり進学者の多い学部は、法学部・商学部・政治経済学部の3つで、2021年度には50名近い生徒がそれぞれ進学しています。
また、国公立大学では東京大学や東京外国語大学・筑波大学などへの進学実績があります。
中野八王子中学高等学校の内部進学者選抜方法
明治大学の内部進学者選抜も、高1~高3までの成績と、「明治大学推薦テスト」の結果が重視されます。
また、推薦権を得るためには、次の2つの条件をクリアしていなければなりません。
- 高校3年間の評定平均が6.5以上
- 英語検定(英検)2級もしくはTOEIC400点以上
希望する学部の推薦を得るためには、これらの条件をクリアするだけでなく、3年間平均的によい成績をとることや、高2・高3で行われる「明治大学推薦テスト」対策をしっかり行うことが重要です。
明治大学の付属校は内部進学の権利を有したまま他大学受験できる?
明治大学の付属校には、国公立大学併願制度があります。
通常、系列大学への推薦入学資格を有している場合、他大学を受験することはできません。
しかし、明治大学の付属校では、明治大学への推薦入学資格を獲得したまま、全国の国公立大学の一般受験を受けることができます。
いくつかの条件を満たす必要があるため、併願を希望する場合は、各付属校の条件を確認しましょう。
まとめ
明治大学の3つの付属校は、すべて内部進学率が非常に高く80%以上となっています。
学校ごとに、内部進学者の選抜方法や条件が異なるため、高校生になると同時に必ずチェックし、定期テストや「明治大学推薦テスト」など早めの対策を心がけましょう。
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中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部

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