私立中学の英語教育は公立とどう違う?授業についていく方法とは?

私立中学の英語教育は公立とどう違う?授業についていく方法とは?
私立中学には、英語教育に力を入れている学校があります。

その理由は、グローバル社会をけん引できるような人材の育成を目指しているためです。

では、私立中学の英語教育は、公立校とどのような違いがあり、ついていくためにはどういった勉強をすればよいのでしょうか?

この記事では、私立中学と公立中学の英語教育の違いと、授業へついていくための勉強法をご紹介します。

私立中学の英語の勉強が難しすぎてついていけない
私立中学の英語についていくためには、子どもにどのような勉強をさせればよい?

このようなお悩みをもつ保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

私立中学と公立中学の英語教育の違い

私立中学と公立中学の英語教育には、大きな違いがいくつかあります。

私立中学の英語は、難関大学への進学を見据え、難易度の高い内容を学ぶことに加え、社会に出ても役立つ英会話能力を養うための教育も行われています。

公立校との違いを詳しく確認してみましょう。

1週間当たりの授業時間

文部科学省の中学の学習指導要領によると、公立中学の英語の授業時間数は、各学年とも140時間と定められています。(※)
1週間当たりに換算すると、およそ4時間程度。

これでも以前と比べ、年間35時間ほど長くなっています。

国語や数学といった主要科目と比較しても、3年間で学ぶ時間数が長いのは英語の授業です。

では、私立中学はどうでしょうか?
私立中学の場合は、学校ごとに異なるため、英語教育に力を入れていることで有名な学校をいくつか確認してみましょう。

【1週間あたりの英語授業数】

学校名 1年 2年 3年
渋谷教育学園渋谷中学校 7コマ 7コマ 6コマ
広尾学園中学校
本科コース
英語:3コマ
英会話:3コマ
英語:3コマ
英会話:3コマ
英語:3コマ
英会話:3コマ
明治大学付属明治中学校 7コマ 7コマ 7コマ


このように、どの学校も1週間当たり6~7時間と、公立校と比べ1.5倍以上の時間を費やしていることが分かります。

(※参考:中学校学習指導要領|文部科学省

使用する教材と授業スピード

私立と公立では、授業内容自体も異なります。

まず、平均的な検定済みの教科書を使用する公立校と異なり、私立はプログレス21やニュートレジャーなど、難易度の高い教材を使用しています。
オリジナルの教材を使用する学校もあるでしょう。

これらの教材は、認定教科書と比べ、扱う単語数も多い傾向があります。

さらに、私立中学、とくに中高一貫校では、授業スピードが速く、中3の時点で高校のカリキュラムが始まることがあります。
大学受験を意識しているためで、中・高6年分の学習内容は、高校3年生になるころにはすべて終了する学校もあるほどです。

私立中学の生徒は、難易度が高くハイスピードで進む授業についていかなければなりません

授業以外の英語教育

私立中学では、授業以外にも英語教育に力を入れています。

英検のような外部資格の取得だけでなく、英語研修やネイティブスピーカーによる授業なども積極的に実施。
たとえば、渋谷教育学園渋谷中学高等学校では、英語を学ぶのではなく、英語で学ぶことを意識した、Essay Writing指導やレシテーション・スピーチコンテストなども行っています。

公立中学でも、「読む」「書く」「話す」「聞く」の4技能に力を入れるようになってきてはいますが、それ以上に私立中学では、将来実践で役立つ英語力の習得に力を入れているといえるでしょう。

【私立中学】英語の授業についていくための勉強法

では、難易度の高い私立中学の英語の授業に置いて行かれないようにするには、どのような勉強をすればよいのでしょうか?

学校の成績を上げるためには、授業を中心とした勉強を進めていく必要があります。
また、苦手意識をもたないよう自宅でも英語の勉強を習慣化させましょう。

以下では、授業についていけるようになる方法、自宅での学習方法について紹介していきます。

予習を欠かさない

スピードの速い授業についていくためには、授業内容を事前にある程度学習していくことが有効です。
予習をしておけば、授業で初めて文章を見るよりも、はるかに理解しやすくなります

まずは、教科書の長文をノートに写し、一通り目を通します。
分からない単語や文法があれば、辞書で調べて、書き込んでおきましょう。
長文の日本語訳もノートに書き、分からなかった部分にチェックを入れておきます。

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授業で理解を深める

学校の成績を上げるためには、授業中心の勉強が基本です。
だからこそ、授業はぼんやりと聞くのではなく、先生の発言も聞き逃さないように集中しましょう

予習で行った日本語訳が正しくできているかと分からなかった箇所の確認をします。

分からなかった箇所は、苦手な部分だと考えられるため、定期テスト前にはその部分を集中的に勉強することで、効率的なテスト対策ができます。

授業をもとに復習をする

授業のあったその日のうちに、復習をします。

再度英文を読んで、意味を理解できているか確認し、同時に単語や文法も覚えているかチェックしましょう
分からない箇所は、ノートを見直します。

単語はスペルや意味の暗記ができていないようであれば、再度覚えなおしましょう。

英文の音読を何度も繰り返すと英語を日本語に訳さずに、英文のまま理解できるようになる効果や、英語の4技能「読む」「書く」「話す」「聞く」の力が養われます。
定期テスト対策だけでなく、受験対策や英検対策にもなるため、おすすめです。

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単語の暗記は定期的に行う

単語や文法は、英語の基礎です。
これらを覚えていなければ、問題は解けません。

そのため、予習・復習に限らず、単語や文法の暗記は継続して行いましょう。

一度覚えたものでも、時間がたてば忘れてしまいます。
繰り返し確認し、長期記憶として残るようにしましょう

問題集を繰り返し解く

私立中学で、英語の問題集を配布されていることもあるのではないでしょうか?

定期テストでは、問題集から出題される可能性もあるため、授業で習った箇所を問題集でもフォローしておきましょう
問題集は何回でも解きなおせるように、直接書き込まずにノートに書き込みます。

テスト前にも、何度か解きなおしをしましょう。

まとめ

私立中学は公立中学と比べ、授業時間や授業の難易度など、さまざまな点で大きく異なっています。
予習・復習を行い集中して授業を受けなければ、おいて行かれてしまう可能性もあるでしょう。

英語は、知識の積み上げが必要な科目。
一度遅れを取ってしまえば、挽回するのにかなりの時間を要します。
後々まで引きずらないためにも、早めの対策が必要です。

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