中高一貫校の新1年生は春期講習に参加すべき?徹底検証!
たゆまぬ努力の結果勝ち取った「合格」の二文字。
ご入学おめでとうございます!
中学受験が終わり、やっと受験から解放されたことで、今までできなかったことをやりたい気持ちもあるでしょう。
また、「中高一貫校に入学したからあとは大学受験まで何もないから学校に任せていれば大丈夫!」とお考えの親御さんもいらっしゃるかと思います。
しかし、中高一貫校の特性をよく知らないと思ってもいない結果になるかもしれません。
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そこで、今回は中高一貫校の特徴と新中学1年生は春期講習に参加すべきなのかについてご紹介いたします。
このページの目次
中高一貫校の特徴
中高一貫校とは、中学から高校に内部進学できる学校のことで、学校独自の教育方針のもと6年間一貫した教育を行う学校のことを指します。
私立の中高一貫校が一般的ですが、国公立の中高一貫校もあります。
学校の雰囲気や校風などは様々。
お子さんの個性を伸ばしてくれるでしょう。
授業進度
中高一貫校の授業進度は非常に速いと言われています。
基本的に、公立中学で3年間かけて学習する内容を約2年で学習し、速い学校では中学2年生の後半から高校範囲の学習が始まります。
学校の授業進度が速いため、大学受験対策を有利に進めることが可能です。
使用教材
学校で使っている教材も難しいものを採用しているところが複数あります。
「体系数学」「システム数学」「NEW TREASURE」「PROGRESS IN ENGLISH21」などがその代表です。
これらの教材は扱う内容のレベルが高く、問題集自体の難易度も高いものとなっているため、お子さん一人の力だけで全てをこなすことは難しいでしょう。
お子さんがどの教材を使用しているか確認してみてください。
先ほどご紹介した教材を使用している場合は注意が必要です。
また、授業の内容もレベルが高く、一度ついていけなくなってしまった場合、その遅れを取り戻すことは非常に難しいものとなります。
入学前の準備と1学期の初めが肝心です。
良いスタートを決めて、有意義な6年間にしましょう。
自由な校風
中高一貫校は独自の教育方針のもと、自由な校風を持つ学校があります。
1から10まで指示を出すというよりも、お子さんの自主性に任せて、お子さんの自由に学校に通うことが可能です。
宿題を全く出さない学校もあれば、宿題は出すけれどもやるかどうかはお子さん任せなど様々。
中学受験では塾から出された課題を必死にこなしてきたお子さんにとっては、まさに天国と思うかもしれません。
しかし、授業進度が速い上に、授業のレベルも高いので、何も対策をしていなければあっという間についていけなくなってしまいます。
通学時間
公立中学校に通う場合、大抵は自宅から近い学校に通うことになります。
通学にかかる時間はかかっても30分くらいでしょう。
しかし、中高一貫校に通う場合、ご自宅から遠い学校に通うことになるでしょう。
通学に1時間以上かかってしまう学校も少なくありません。
通学に時間がかかってしまうと、自宅での学習時間が短くなってしまいます。
授業進度が速い中高一貫校の勉強についていくためには、演習量が必要になりますが、時間が限られてしまっている場合はどこかで時間を見つけるしかありません。
電車の中で勉強する、授業と授業の間の隙間時間を利用するなどして時間を確保していきましょう。
春期講習
春期講習では、中学に入った後の学習に備えることができます。
先取り学習や小学校の内容で苦手とする単元の復習などが有効です。
先取り学習
入学後のことを考えて数学と英語の先取り学習をしましょう。
数学では正負の計算や文字式、方程式などが新しく学習内容として取り入れられます。
今まで学習学習してきた内容とは違い、これまでに無かった新しい概念となっているので、授業進度が速い中高一貫校に入学したお子さんには先取り学習が有効となります。
小学校の復習
中学校の学習に入る前に、小学校の学習内容が怪しい場合はその復習から入ると効果的です。
小学校の内容が理解できていないのに、中学の内容を学習しても学習効率は良くありません。
漢字や計算の仕方など、基本的な知識の定着が怪しいお子さんは、小学校の内容からしっかりと復習をして、その後に中学の内容を先取りしていきましょう。
春期講習の先取り学習の内容
中高一貫校に入学が決まったのなら、先取り学習を意識しましょう。
中学入学までにどれだけ先取りできるかが勝負です。
とくに、英語と数学は積み重ねが必要な科目です。
早めに学習をスタートすることが重要になるでしょう。
学校生活が始まってしまうと、思ったよりも時間が確保できないことに驚くでしょう。
時間がある時にしっかりと対策をしておくことをおすすめします。
英語
中学に入ってから、英語にちゃんと触れるというお子さんも少なくないでしょう。
実際に、小学校では英語の学習に取り組めず、アルファベットの書き方や英語の発音の仕方に苦労するお子さんもいます。
1学期の内容はそこまで難しくないので苦労することは少ないですが、夏休み以降は学習内容のレベルも上がるため、急に難しくなったと感じてしまうでしょう。
英語は日本語とは全く異なる言語体系なので、文法に苦戦するのも当然です。
そこで、春期講習では英単語学習と基礎文法の学習を進めていきましょう。
文法問題集を解き進めると同時に、例文などの暗唱を繰り返していくことが有効です。
五感をフル活用して学習していくと、頭に残りやすくなります。
また、興味がないと学習も捗りません。
英語に興味を持ってもらうように、何かきっかけを与えることも大切になってきます。
早いうちに基礎を固めて、学校の授業についていける力を身につけさせておくのがベストです。
数学
中学入学後は「代数」「幾何」というように数学の授業が2つに分かれる学校が多いでしょう。
「代数」では主に計算問題が扱われます。
正負の計算や文字式、方程式などが含まれます。
計算ミスが多い、計算の速度があまり早くないなどの課題がある場合は、その課題を改善することを頭に入れながら学習を進めましょう。
また、計算ミスが多いと、単純な問題でもミスが多くなり、定期テストで良い結果を得ることが難しくなってしまいます。
計算過程をしっかりと書く、検算をするなど、当たり前のことを入学前までに身につけることが肝心です。
「幾何」では、主に図形の問題や証明問題などが扱われます。
図形の問題は、図形の構造や性質を把握する・答えから逆算して証明を行うことが必要ですが、これはそう簡単にできることではありません。
何度も練習をして身につけることが重要になってきます。
苦手意識がついてしまう前に、わからないところや気になるところは春期講習の中で対策しておくことをおすすめします。
春期講習に参加するメリット
授業進度が早い中高一貫校に入学が決まったお子さんは、春期講習に参加する方が良いといえます。
受験が終わったあとでゆっくりしたい気持ちもわかりますが、ダラダラしていると学校が始まったあと、生活リズムを作れずにスタートダッシュに失敗してしまう恐れもあるでしょう。
ここでは、具体的に春期講習に参加するメリットについてご紹介いたします。
予習ができる
まず、第一に考えられるメリットが「新学期・新しい学習内容の予習ができる」ということです。
先ほどもご説明しましたが、中学から学習する内容には、小学生まではなかった科目や概念が登場します。
新しいことを学習するには時間がかかります。
授業進度が速く、通学に時間がかかってしまうと勉強時間を確保することは容易なことではないでしょう。
後から「まずい!」と思っても失った時間を取り戻すことはできません。
最初は大変ですが、余裕ができた頃に自分の好きなことや、受験の疲れを癒すようにしましょう。
実際に予習をしっかりと行うことができたお子さんは、部活動などの自分の好きに使える時間を確保できるので、充実した学校生活を送ることができるでしょう。
「この学校に行って良かった!」と勉強に対するモチベーションを高い状態で維持できるので、親御さんも安心することができます。
勉強習慣がつく
1日に1〜2時間は学校の課題や予習に充てる必要がありますが、勉強習慣がついていなければこの時間を確保することも難しいでしょう。
しかし、勉強習慣をつけることができれば、塾に通わずに学校の授業だけで完結することも可能です。
わからないことがあっても、まずは自分で調べてみる、それでも解決できない場合は学校の先生に質問する・家庭教師を臨時で雇うなどで対応できます。
正しい勉強習慣と正しい勉強法を用いれば、学校のテストで赤点を取ることはありません。
基本的に、定期テストは授業で扱った内容や、学校で使用している問題集から出題されることがあるからです。
ただ、勉強習慣を身につけることは容易なことではありません。
とくに、中だるみになってしまったお子さんが、いきなり「今日から2時間勉強しよう!」と思っても、結局30分程度しか集中力が続かず、「勉強した気」になって終わってしまうのです。
完全に中だるんでしまう前に学習習慣をつけてあげましょう。
春期講習に参加して、早めに学習習慣を身につけたお子さんと、そうではないお子さんの差はどんどん開いていくばかりです。
実際、夏休み以降に遅れを取り戻そうとして塾に通うお子さんは、勉強しなければいけない内容が多いので、大変な思いをされるでしょう。
まとめ
中学受験が終わり、少し休憩したい・自分のできなかったことをやりたいという気持ちもあるでしょう。
しかし、学校が始まるまでダラダラと過ごしていては、急な変化についていけなくなってしまう恐れもあります。
進度が速い中高一貫校の授業についていくために、まずは春期講習に参加して、新学期の予習に取り組んでみてはいかがでしょうか?
良いスタートを切ることができれば、素晴らしい中高6年間をお子さんが過ごせること間違いありません。
「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」では、中高一貫校にお通いのお子さんへの豊富な指導経験があります。
中高一貫校は、オリジナル教材を活用する学校が多いうえに、授業進度も速く、一般の塾では対応しきれないことが多くあります。
しかし、「WAYS」では、すべてのオリジナル教材に対応し、効率よく成績が上がるよう指導します。
もちろん、学習計画の立て方や勉強法から指導しております。
無料学習相談・体験指導も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。
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