進学校に通う生徒諸君へ。―勘違いしてはいけないあなたの学力―
有名進学校に通っている生徒さん。皆さんは、自分の学力をどう捉えているでしょうか。
「周りよりは結構できるほうだと思う」「めちゃくちゃ悪い」「なんやかんやで平均よりは上に位置していると思う」「将来がとても不安だ」
様々な答えが出てくると思います。
人によっては「本当に地の底まで成績が落ちている。このままではどの大学にも行けずに終わってしまう!」と震えている人もいることでしょう。
もちろん、そういう方は、危機感をしっかりと持って、今自分がやるべきことをやってください!
しかし一方で、進学校に通っている生徒さんでありますと、どうしても「慢心」してしまう、という恐れがあります。
簡単に言うと、「世間一般より自分は勉強ができる人間なんだ」と思ってしまうのです。これは偏差値65以上の学校に通っている生徒さんが、潜在的に保有している思考回路だと思われます。
「いや、自分はもっと謙虚です。」と思う方もいるでしょう。本当にそうでしょうか?胸に手を当てて考えてみてください。
心のどこかで思ってしまう、「自分は勉強が出来るほうだ」という発想。やっぱりちょっと頭の片隅で思ってしまってたりしませんでしょうか。
この発想があなたの大学受験の命運を分けてしまうかもしれません!
有名進学校に入れば有名大学に行けるわけじゃない
当たり前のことですが、例えば開成や灘に入ったからといって、東大に入ることのできる資格がもらえるわけではありません。
開成や灘に入ったからと言って、東大に入ることのできる魔法の薬をもらえるわけではありません。
単純に、その学校の中で一生懸命に勉強した子たちが、東大に入学しているのです。
他の進学校でも同じことです。
しかし、自分の学校の進学実績を見て、同じ学び舎で勉強している先輩が有名大学に合格を決めているのを見ると、なんだか慢心してしまうのです。
「たぶん自分もなんやかんやで行けるんじゃないか」
これは恐らく誰もが持ってしまう感情です。しょうがないことなのです。
そして、どれだけ早くその感情を拭い去り、ひたむきに受験勉強に取り組めるかが、勝負の分かれ目になります。
変な慢心は捨ててしまいましょう!
大学入試は、高校入試や中学入試とは異質
進学校に通っている以上、確実に、頭の回転は速いと思います。自分自身、指導をしていて驚かされることが多々あります。
世間一般よりも勉強することに秀でた頭脳を持っていることは間違いないです。
しかし。自分の頭の良さ「だけ」で乗り切れる受験は、高校受験までです。
大学受験は今までの受験とは全く違う、ということを肝に銘じなければなりません。
もう十年以上前になりますが、「ドラゴン桜」というテレビドラマが人気を博しました。
偏差値30台の高校生を、主役の弁護士のスポ魂と、大量の勉強時間と、練りに練られた戦略で東大に合格させるというストーリーです。
さすがにドラマですから、現実とリンクさせるのは少し的が外れているかもしれません。
しかし、大学入試というのは、実際そういう滅茶苦茶なことが起こる試験なのです!
変な話、根性や気合といったものがとても大切になってくる、ということを忘れないでください!
最後に
さて、大学は、大体の人にとって「最終学歴」です。
よっぽど何か特別に勉強したいことがない限り、やはり大体が、なるべく偏差値の高い大学を目指します。
そして、やはり大体が、「最終学歴」を良くするための大勝負で成功を収めたい、ということを、強く思います。
大学入試は、学歴社会におけるその人間の優劣を決めてしまう、ある意味残酷な戦いです。
だからこそ、今までの頭の良し悪し勝負とは、その質が異なる、ということを理解していただければ幸いです。
慢心は禁物です。頑張ってください。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。
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