中高一貫校「生物」の定期テスト&大学受験で高得点を取るためのおすすめ問題集3冊
理系生物は暗記色が強い科目だから、ある程度勉強すれば高得点がとれるはず。
そう考えていたのに、現実は中高一貫校の定期テストに苦しめられている……。
そんな中高一貫校生に必要なのは、正しい勉強法を実践することです。
教科書レベルの基礎事項をインプットした後、基礎レベル(教科書準拠問題集)のアウトプット→標準レベルのアウトプットをしていきましょう。
ポイントは、問題集を徹底的に周回することです。
中高一貫校に10年以上勤めるなかで見えてきた、理系生物の攻略法とやるべき問題集を紹介します。
物理のおすすめ問題集はこちら
化学のおすすめ問題集はこちら
このページの目次
初見の実験が出題される理系生物を攻略するには、標準レベル以上の力が必要
生物は物理に比べて得点が伸ばしにくい
理系理科の選択は、化学が必須で、物理か生物かを選択するという形が多いです。
工学部志望であれば物理を選択しなければなりませんが、それ以外の学部であればどちらを選んでもかまいません(一部、農学部系統の学科などで生物が必須となっています)。
生物を選択した生徒のなかには、物理が苦手で生物にした、というパターンも少なくありません。
思考力が問われ数学に近い物理に比べ、暗記色が強い生物の方が得点しやすいと判断したのでしょう。
ですが、その認識には意外な落とし穴があります。
たしかに物理には、勉強してもなかなか点数に結びつかないという科目特性があります。
しかし、努力を続けて壁を越えることさえできれば、ある程度パターン化することができ、高得点がとりやすいという性質もあわせもっているのです。
一方で、生物は暗記さえすれば点数を伸ばしやすい科目です。
実際に、ある程度のところまでは、物理よりも簡単に点数を伸ばせます。
ところが、初見の実験が出題されやすいため、標準レベル以上の力までしっかり身につけておかないと、意外と得点を伸ばしにくいという性質があるのです。
大学受験を意識している中高一貫校の定期テストも得点がとりにくい
中高一貫校の定期テストでは、大学受験を意識した出題がなされます。
公立の学校に比べると難度も高く、初見の実験が出題される可能性も大きいでしょう。
単純な暗記をしているだけでは意外と点数を伸ばしきれない、ということも少なくありません。
高得点を取るための勉強法:良質な問題集を最低3周して完成度を高める
中高一貫校の理系生物の定期テストで平均点以上を狙うのなら、良質な問題集を使い、アウトプットの練習をしていくことが重要です。
ただし、基礎を固めずにいきなり標準レベル以上の問題集に手を出しても、なかなか定着せず非効率です。
焦ることなく、基礎レベルの問題集から順に完成させましょう。
取り組み方は以下の通りです。
1周目で、自力で解けた問題に○、解けなかった問題に△や×をつけます。
2周目以降は、△×がついている問題を中心に取り組みましょう。最低でも3周はやるようにしてください。
すべての問題に○がついたら完成です(時間が経つと解けなくなる問題も出てきますので、定期テストや模擬試験などをきっかけに、適宜復習するようにしてください)。次のレベルの問題集に進みましょう。
生物の定期テストで高得点を取るための良質な問題集3冊
さて、いよいよオススメの問題集の紹介です。
中高一貫校の定期テスト対策だけでなく、大学入試対策にもなります。
教科書準拠問題集を完成させよう!
まずは教科書レベルの基礎事項の完成を目指します。
教科書を軽視せず、しっかりと読み込んでインプットしましょう。
そのあとで、教科書準拠問題集の周回に入ります。『リードα』(数研出版)など、学校で配られている問題集に取り組んでください。
A問題(基礎レベル)やB問題(基礎レベルより少し難しめ)というように、難易度別に整理されている場合は、簡単なものから順に完成させるようにしましょう。
『重要問題集』や『基礎問題精講』で標準レベルの実力を養成
教科書準拠問題集で基礎力がついたなら、次は標準レベルの問題演習に進みます。
この標準レベルの問題演習が最も重要かつ最も大変です。
オススメなのは、『重要問題集』(数研出版)か『基礎問題精講』(旺文社)。
解説が詳しめなので、独力で取り組むにはぴったりの問題集です。
これまでの私の経験上、定期テストまでに何周できるかで点数が大きく変わってきます。
一朝一夕でできるものではありませんので、早いうちから計画を立てて取り組みましょう。
余力があるなら『標準問題精講』で応用演習を!
最後に、応用力を養成するための問題集『標準問題精講』(旺文社)を紹介します。
難関国公立大学志望者が仕上げに使用するレベルの教材ですので、負担は決して小さくありません。
中高一貫校の定期テストで高得点がとりたい人、あるいは大学受験で生物を武器にしたい人にオススメです。
完成させるのが厳しければ、得意分野や苦手分野に絞って取り組むようにしましょう。
本気で点数を伸ばしたいならプロの個別指導を受けるべき
初見の問題が難しい生物こそ、要点を押さえた勉強が重要
大学入試や中高一貫校の定期テストにおいて、理系生物の難度が高い原因は、既に述べた通り、初見の問題が出題されやすいことです。
なぜ初見の問題の出題確率が高いのでしょうか。
それは、理系生物の問題の多様さに原因があります。実験問題などを含めると、どうしてもパターンに落とし込めない問題が数多く存在するかのように感じてしまうのです。
解決策としては、様々な問題に積極的に触れていくほかありません。
ですが、漫然と問題演習をしていたのでは、学習効果は薄いでしょう。
大事なのは、要点を押さえた学習です。問題が何を問うているのかを理解することです。
一見異なる問題に見えても、問われていることが本質的に同じなら、同じパターンの問題として処理できます。
本質を理解すれば、初見の実験問題にも対応しやすくなるのです。
多様な問題に富む理系生物こそ、要点を押さえた学習が重要だといえます。
確実に要点を押さえたいなら、プロのサポートを検討した方がよい
数年前になりますが、私のクラスに、生物の定期テストでいつも高得点をとっているAさんと、平均点止まりのBさんがいました。
Aさんは、高得点がとれた理由として、「今回の定期テストも、『基礎問題精講』で解いた問題と似たパターンのものが出た」ことを挙げました。
一方でBさんは、「自分は初見の問題が苦手だから」と落ち込んでいます。
ところが、実はAさんもBさんも、『基礎問題精講』まで完成させて定期テストに臨んでいたのです。
差が開いた大問は、一見すると『基礎問題精講』には載っていない問題です。
ですが、実験のアプローチなどが少し違うだけで、本質的には似通っている問題がちゃんと載っていたのです。
そのことにAさんは気づき、Bさんは気づかなかった。これは、要点を押さえた学習をしていたかどうかで、明確な差がついた例です。
独力でコツコツ問題集を進めるのもよいですが、プロのサポートとアドバイスを受ければ、確実に要点を押さえた学習をすることができます。
大学入試や中高一貫校の定期テストで結果を出したいのなら、プロに伴走してもらうのがよいでしょう。
集団授業より個別指導の方が効果的
要点を押さえた学習を効率よくするなら、集団指導よりも個別指導をオススメします。
個別指導であれば、集団指導に比べ、アウトプットの時間が多くなります。
そして、個々の学習状況に合わせ、ピンポイントで知識を補強してもらうことで、効率よく教材を消化することが可能です。
その他、私が個別指導塾を強く推す理由を詳しくご覧になりたい方は、下記の記事も合わせてご覧ください。
中高一貫専門塾WAYSのノウハウなら確実に点数を伸ばせる!
最後に、個別指導塾への通塾を考えている中高一貫校生に、ぜひ選択肢に入れてほしい塾を紹介します。
「中高一貫専門 個別指導塾WAYS」という塾です。
個別指導塾に多いのが、公立の学校のレベルには対応しているものの、中高一貫校レベルだとちょっと……というパターンです。
公立の学校と中高一貫校とでは、定期テストの難易度が明らかに異なります。
中高一貫校向けのノウハウの蓄積があるWAYSであれば、難しい内容でもきちんとかみ砕き、その要点を教えてもらうことができるのです。
1コマ120分の授業時間の使い方や、定期テストに向けた計画の立て方など、定期テストの成績アップにつながるWAYSの秘密は、まだまだあります。
その秘密を詳しく知りたいという方は、ぜひ下記のリンクをご覧ください。
投稿者プロフィール
- 中高一貫校に勤めて10年になる中堅教師。卒業生を3度送り出し、中学生・高校生問わず指導経験が豊富です。自身も中高一貫校出身なので、中高一貫校のことを知り尽くしています。勉強に苦しむ生徒に向き合い、試行錯誤をする日々。そんな教師生活から得られた知見をお伝えし、全国の子供たちの力になれたらと思います。
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