小学校と中学校の違いとは?中学校生活で大切なことを解説

中学校の校舎
子どもが中学校に進学するにあたって、小学校との違いを把握しておきたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、小学校と中学校の違いに加えて、中学校生活で大切なことを解説します。

お子さんがスムーズに中学校生活を送るために、お役立てください。

小学校と中学校の違い

小学校と中学校の主な違いは以下の9つです。

  • 授業の進度
  • 授業の時間
  • 勉強の難易度
  • テストの難易度
  • 成績のつけ方
  • 教科担任制
  • 人間関係
  • 親子の関係
  • 部活動

順番に解説します。

授業の進度

小学校と中学校の1つ目の違いは授業の進度です。

小学校の場合、生徒全員が理解できるようなスピードで授業が行われていますが、中学校は学習量が増えるため、授業の進度が速くなります。

先生も時間に余裕を持ちづらくなるため、授業中の反復学習を行うのも難しくなります。

小学校のように「授業さえ聞いていれば理解できる」といった状況ではなくなるのです。

一度わからなくなると、授業についていけなくなるおそれがあるため、生徒自らが予習・復習を行い、知識を定着させていかなければなりません。

授業の時間

小学校と中学校の2つ目の違いは授業の時間です。

小学校の場合、授業時間は40〜45分ですが、中学校は概ね50〜60分に増えます。

5〜20分程度の増加ではあるものの、授業数も増えるので、1日の勉強時間が長くなります。

中学校に進学して間もない間は、慣れるまで時間がかかる生徒もいるでしょう。

授業中に眠くなったりしないためには、規則正しい生活リズムを意識して、最低6~8時間程度は睡眠を取るのがおすすめです。

勉強の難易度

小学校と中学校の3つ目の違いは勉強の難易度です。

小学校の場合、基礎的な内容が中心でしたが、中学校で扱う問題は応用問題が増えます。

慣れ親しむことに重きが置かれていた英語は、文法を理解したり、覚えるべき単語数も増えたりし、算数は数学に変わり、問題も複雑化します。

中学校の学習内容は小学校の延長線上にあるので、入学するまでに時間がある場合は、これまでの総復習をしておくとよいでしょう。

テストの難易度

小学校と中学校の4つ目の違いはテストの難易度です。

小学校のテストは単元ごとに実施されるので、範囲が狭いだけでなく、基礎的な問題が多いのが特徴です。応用問題が出題されるケースは少なく、100点を取る生徒も多いでしょう。

一方、中学生のテストは、以下のように年5回程度しか実施されないため、範囲が広がります。

  • 1学期:中間テスト
  • 1学期:期末テスト
  • 2学期:中間テスト
  • 2学期:期末テスト
  • 3学期:学年末テスト

また、応用問題も出題されるため、平均点も60点程度になります。

さらに、期末テストでは9教科のテストが行われるので、遅くとも3週間前から対策しなければなりません。

計画を立てたり、進捗を管理したりする能力も求められるのです。

成績のつけ方

小学校と中学校の5つ目の違いは成績のつけ方です。

小学校の場合「よくできる・できる・もう少し」「A・B・C」などの3段階で成績がつけられます。

一方、中学校の場合「1~5」の5段階で評価され、主に定期テストの結果が反映されます。

もちろん、授業態度や宿題・課題などの提出物も重視されます。提出物に関しては、はじめのうちは保護者がこまめにチェックしてあげましょう

また、中学校の成績は内申点として高校受験の際に利用されるので、普段からコツコツと勉強に取り組まなければなりません。

教科担任制

小学校と中学校の6つ目の違いは教科担任制です。

小学校の場合、ほとんどの科目は担任の先生が受け持ちますが、中学校の場合、科目ごとに担任の先生が変わります。

一人ひとりの先生とコミュニケーションを取るのが難しくなるだけでなく、全ての先生が同じ方針ではない場合もあるので、戸惑ってしまうおそれがあります。

中学生になると、先生に質問しづらくなったり、気軽に相談できなくなったりするお子さんも多い傾向があるので、中学校生活の悩みや困りごとがないか家庭でよく観察して対応しましょう。

人間関係

小学校と中学校の7つ目の違いは人間関係です。

小学校の場合、6年間同じメンバーと過ごしてきましたが、中学校には様々な小学校から生徒が集まります。

新しい人間関係や部活の上下関係も生まれ、ストレスを感じるお子さんも増えます。

何も知らないまま中学に入学した場合、戸惑ってしまう可能性が高いので、事前に子どもと共有しておく必要があるでしょう。

親子の関係

小学校と中学校の8つ目の違いは親子関係です。

第2次反抗期は11歳頃から始まるといわれているので、子どもが中学生になると、嫌子関係に苦労するケースもよくあります。

反抗期の場合、子どもが無視したり、言葉遣いが乱暴になったりします。

子どもが変わってしまったのではなく、大人へ成長する過程にあることを理解し、適度な距離感から見守るのが大事です。

部活動

小学校と中学校の9つ目の違いは部活動です。

小学生の場合、15時前後に帰宅してましたが、中学生になると18時を過ぎることも増えます。

また、土日に加えて、夏休みや冬休みといった長期休暇期間にも部活が行われる場合、勉強が疎かになってしまうケースも少なくありません。

子どもがやりたい部活をさせてあげるのが一番ではあるものの、全く勉強しなくなってしまう事態は避けなければなりません。

お子さんが受験や高校生になった際に苦労しないように、勉強と両立できるようにサポートしてあげましょう。

中学校生活で大切なこと

中学校生活で大切なことを3つ紹介します。

  • 学習習慣をつける
  • 心を休められる居場所を作る
  • 自分のことはじぶんでやる

保護者はうまくサポートしてあげましょう。

学習習慣をつける

中学校になると、勉強内容やテストの難易度が上がるため、小学生のとき以上に勉強しなければなりません。

そのためには、学習習慣が必須です。

日々、コツコツ勉強を続けていれば、テスト前に一から復習する必要もなくなります。

まずは短い時間からで構わないので、授業中にメモしたノートを見返したり、次の日に勉強する範囲の教科書に目を通したりして予習・復習を行いましょう。

心を休められる居場所を作る

中学校に入学して間もない頃は、慣れない環境でストレスがかかってしまうので、心を休められる居場所が重要になります。

多くの時間を過ごす家庭がその場所であるべきです。

子どものことを心配に思うのは当然ですが、中学生は自立に向けて歩み始める時期でもあります。

過度に干渉することは避け、子どもの意思を尊重し寄り添う姿勢を保ちましょう。

自分のことは自分でやる

中学生はもう子どもではないので、自分でできることは自分でやるようにしましょう。

自分で決めたことであれば、責任感も芽生え、達成に向けて頑張れるはずです。

とはいえ、何から何まで自分で決めて実行するのは難しいので、親は選択肢を示してあげましょう。

テストの点数をアップさせたいのであれば、集中して家庭学習できる環境を整えるのもよいでしょう。

自宅で集中して勉強できないのであれば、塾や家庭教師を検討するのも手です。

選択肢を用意して、子どもと話し合って決めるのが大事です。

まとめ|小学校と中学校の違いを解説しました

小学校のときと違い、中学校になると、勉強やテストの難易度が上がります。

徐々に学習習慣を身につけて、授業についていけなくなるような事態を避ける必要があります。

中学校に入学して間もない頃は、ストレスがかかりやすいので、過度に干渉することなく、寄り添う姿勢を保ちましょう。

なお、早い段階から学習習慣を身につけたいのであれば、塾を利用するのがおすすめです。

効率的な勉強方法を身につけられるだけでなく、将来の大学受験に向けた基礎を固められます。

「中高一貫専門塾WAYS」では、中高一貫校生に特化して、一人ひとりに合わせたカリキュラムで指導を行っています。

お子さんの学習面で不安を抱えている方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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