一夜漬けのテスト勉強で高得点|暗記にはある程度有効。難度の高いテストには通用せず
一夜漬けでのテスト勉強は、シンプルな暗記や、それほど難しくない勉強内容の場合は、一定の効果があります。暗記の仕方のポイントを押さえれば、テストの点数UPが期待できます。
しかしながら、難易度の高いテストでは通用しません。たとえば、進学系中高一貫校の中学の定期テスト、高校の定期テスト、大学入試のテスト等が該当します。
中高一貫校生92.9%の成績アップを実現してきた専門塾が、一夜漬けの勉強方法と、一夜漬けでは通用しない場合の、根本的な解決策を紹介します。
このページの目次
一夜漬けでのテスト勉強が有効な場合|勉強方法を解説
一夜漬けの効能を考える際に重要な「エビングハウスの忘却曲線」の概念
画像の出典:エビングハウスの忘却曲線を自作してみた – さくら個別ができるまで
エビングハウスの忘却曲線とは、人が新しく学んだ情報を、時間とともにどれだけ忘れていくかを示す理論です。
記憶は、時間が経つにつれて急速に薄れていき、1時間後でも半分程度が欠落してしまいます。
しかしながら、復習をすることによって、記憶の定着率を高めることが可能です。
一夜漬けというと、「覚えたことを忘れる前にテストを受けられる」ことが利点だと考える方が多いと思いますが、これは正確ではありません。1時間後でも半分程度が欠落してしまいます。
これを補うのが、繰り返しの復習です。一夜漬けもやり方次第なのです。
暗記や、公立中学レベルまでの問題には、一夜漬けも一定の効果がある
一夜漬けが比較的有効なのは、暗記さえできていれば得点ができる科目です。
たとえば、社会科や理科の用語の暗記、英単語の暗記、国語の漢字の読み書きの暗記などが該当します。
また公立小学校、公立中学校レベルまでなら、内容がそれほど難しくなく、複雑でもないため、要領のよい子であれば、丸暗記で対応できるケースもあります。
応用問題は解けなくとも、基礎事項をしっかりおさえておけば、70〜80点は取れるためです。
一夜漬けの勉強法のポイントは「繰り返し」
エビングハウスの忘却曲線の概念のとおり、繰り返し復習をして、記憶の定着率を高める必要があります。
例えば、社会科や理科の用語、英単語、国語の漢字などは、「すべての範囲を一通りやり切る」よりも、「確実に覚えられる部分を、何度も繰り返す」方が効果的です。
一夜漬けの勉強だけでなく、テスト当日の朝や通学中、休み時間などに、短時間でも復習を続けることで、記憶の保持が強化されます。
公立中学校レベルの数学や英語でも、配点の大半を占める基礎・標準レベルの問題集を、繰り返し解くことで、効果を最大化できます。
一夜漬けが推奨されない理由|パフォーマンスの低下が顕著なうえ、その後すぐに忘れてしまう
寝不足が引き起こす認知機能の低下や、体調悪化は無視できない
一夜漬けの最大の問題点は、寝不足になることです。
寝不足は認知機能の低下を引き起こし、集中力や記憶力が著しく低下します。
これにより、テストで十分なパフォーマンスを発揮できなくなります。
さらに、体調も悪化しやすく、試験当日に体調不良で本来の実力を発揮できないリスクが高まります。
寝不足の状態では、怒りっぽくなる、イライラしやすいなど、メンタル面の影響も出るとされます。
参考 : 睡眠時間が足りないときの症状について – 日本睡眠学会総合専門医 阪野勝久
一夜漬けで覚えた内容は、すぐに忘れてしまい、次に繋がらない
一夜漬けの勉強法は、テスト直前にしか勉強をしない、ということが致命的な問題となります。
なぜなら、何度も紹介しているとおり、記憶を定着させるには、繰り返しの復習が絶対に必要だからです。
その場だけで終わってしまうのであれば、テスト後3日もすれば、せっかく覚えた内容も、大半を忘れてしまうでしょう。
たとえ一夜漬けで、テストでそれなりの点数が取れたとしても、本当の実力ではないため、次に繋がらない問題があります。
一夜漬けが通用しないケース
学習内容が複雑であったり、範囲が広すぎる場合には一夜漬けでは対応できない
一夜漬けは、単純な暗記には対応できても、学習内容が複雑であったり、範囲が広すぎる場合には、対処できません。
なぜなら、難易度の高い単元や、複雑な問題を解くためには、その前提知識となる基礎事項が、しっかりと固まっている必要があります。一夜漬けでは、基礎を固める時間が絶対的に足りません。
スポーツでは、毎日のトレーニングがあって始めて、スキルを身に着けて、実力が上がり、試合で活躍できます。勉強における基礎固めは、スポーツのトレーニングのようなものです。
本来、定期テストで高得点を取るためには、テストまでに問題集の範囲を最低3周はするなど、日々のトレーニングが絶対に必要です。
定期テストで高得点を取るための具体的な勉強法の解説はこちら
また、中学・高校6年間の総合力が問われる大学入試のように、学習範囲が広すぎる場合にも、やはり時間が足りずに対応ができません。
進学系中高一貫校や、高校以上の難しいテストでは、一夜漬けでできることは限られる
一夜漬けで対応できるのは、公立中学校レベルまでです。
お子さんが勉強が苦手であったり、時間が限られる中で勉強するべきポイントを適切に選べなかったりする場合は、公立中学校レベルでも難しい場合もあると考えておきましょう。
高校の定期テストになると、丸暗記で点数が取れる箇所以外は、一夜漬けの効果はほとんどないと考えておくべきです。
たとえば、100点満点で20点程度しか取れる見込みがなかったものが、30点は取れるようになる、といった効果はあるかもしれませんが、言うまでもなく、焼け石に水です。
進学に強みを持つ中高一貫校の場合は、中学からすでに、大学入試を意識した授業・定期テストが行なわれます。中学レベルであっても、一夜漬けでは対応できません。
中高一貫校の先取りカリキュラムの詳細はこちら
成績低迷の根本原因は「家庭学習ができない」こと
宿題、テスト勉強、自主的な復習=家庭学習がすべての肝
エビングハウスの忘却曲線の概念から、一夜漬けをしなくてもテスト点で悩まずに済むようにするためには、日常的に復習を繰り返す以外にありません。
具体的には、学校から出される宿題・課題、テスト勉強での問題集の周回、習った知識を定着させるための自主的な復習などを行う必要があります。
これらはすべて、学校外=家庭学習で取り組むことになるものです。
つまり、成績低迷の根本原因は、家庭学習をしていない、あるいは苦手でやっていないことです。
「勉強しなさい」と言っても効果がないのが普通
問題を難しくしてしまうのが、中学生や高校生は、思春期真っ只中という発達段階である点です。
反抗期の特徴として、自立心の芽生えや親からの独立志向が強くなり、親の干渉に反発する子が多くなります。
「勉強しなさい」と言うだけでは効果が出にくいのが現実なのです。
中高生年代との接し方のポイント
家庭では、お子さんが主体的に勉強に向かえるようにサポートを
親ができるサポートには限界があり、場合によっては親子関係を悪化させるリスクもあります。
だからこそ、学習塾などプロのサポートで解決できる場合があります。
一夜漬けがベストな方法ではないことは、お子さん自身も理解しています。それでも勉強に向かうことができないのです。
ですから重要なのは、「なぜ勉強をするのか」という、具体的な理由を見つけることです。
将来のイメージから逆算して、そのためにどのような大学・学部に進学するのか。そのためにはいま何をしなければいけないのかを、具体的に想定することで、お子さんが主体的に勉強に向かうようになります。
将来や進路をイメージするために、なにをすべきか?
一夜漬けをやめさせたいなら補習塾タイプの個別指導塾の利用が王道
一夜漬けでも、勉強をしないよりはマシですし、お子さんの意欲を潰さないためにも、一度はやらせてみてもいいかもしれません。
そのかわり、結果が出なかったら、他の方法を一緒に考えるように、事前に了解をとっておきましょう。
一度は本人の選択を尊重する、このひと手間があるかないかで、お子さんの反発もかなり変わってきます。
成績低迷からのリカバリーには、補習塾タイプの個別指導塾が最適です。
集団指導塾は、一人の講師が大勢の塾生を教えるスタイルですので、一人ひとりの状況にどこまでも寄り添う、ということができません。
また、各塾の独自カリキュラムで授業が進むのも、集団指導塾のポイントです。
成績が低迷している場合は、苦手な単元の克服であったり、基礎が定着していない箇所の復習であったり、一人ひとりの状況にあった学習が必要になりますが、これに対応できるのは個別指導塾です。
集団指導塾と個別指導塾の違い
中高一貫校生の場合は要注意!特有の環境に対応できる専門塾で解決を
中高一貫校生は特別な塾選びが必要
進学に強みを持つタイプの中高一貫校では、最適な個別指導塾の条件が通常とは異なります。
最も重要なのは、中学に入学した当初から、大学受験を意識した授業が行われ、しっかり学校の授業についていくことで進学に繋がるため、学校の授業を邪魔しない塾である必要がある点です。
また、中高一貫校は、学校ごとにカリキュラムも、使用教材も違います。検定外教科書や、難易度の高い問題集に対応できる塾でなければ、対応ができません。
授業のレベルも高く、授業や講義などのインプットは不要なケースも多くなっています。中高一貫校生に必要なのは、学校では十分に時間を取れないためできない、アウトプット=演習(実際に問題を解くこと)です。
中高一貫校生に合った個別指導塾の7つの条件
成績アップ実績92.9%!WAYSなら家庭学習ができなくても大丈夫
私たち「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」は、公立中学・高校とは違った、中高一貫校特有の事情に完全対応した、専門塾です。
中高一貫校の授業についていき、定期テストで良い点数を取るためのサポートを得意とします。
500校以上の中高一貫校の生徒の指導実績があり、ノウハウをシステムで一元管理していますから、中高一貫校ならではの難易度の高い定期テストにしっかり対応ができます。もちろん、検定外教科書の指導もお任せください。
通常の個別指導塾よりも長い1コマ120分指導は、難易度の高い中高一貫校の学習にしっかりついていくための演習をしっかりこなせるように意図しています。
また指導時間内でしっかり演習ができるため、原則として宿題を出さず、家庭学習が苦手な場合でも成績アップを実現できます。
WAYSで92.9%が成績UPする理由
WAYSで一夜漬けから脱却!成績アップ事例
日本大学豊山高校1年生|数学Ⅰ 18点 → 63点!
部活に夢中になっていて、自宅で勉強する習慣がなく、テスト勉強は一夜漬けとなっていた典型的な生徒の事例です。
問題集や、学校配布のプリントも一度解いて終わりになっており、定着させるために欠かせない繰り返しの演習ができていないことが、成績低迷の原因となっていました。
WAYSでは、
- ピンポイントで疑問点を解消する
- 解けなかった問題を類題で演習する
- テスト前までにテスト範囲の学習を終わらせる
という3点に重点をおいて指導を行いました。結果、テスト直前に焦って一夜漬けをする必要がなくなりました。
京華高校1年生|コミュニケーション英語 44点 → 80点!
テスト直前になって焦って一夜漬けで勉強し、テストが終わると勉強しなくなるという、成績低迷のよくあるパターンに該当する生徒の事例です。
受験を控える高校生として、そんな勉強の仕方ではまずいと入塾。
演習量の不足がテストの点が取れない原因ですので、指導時間内では演習に注力。3ヶ月後のテストで成績が向上した成功体験もあり、WAYSに通い始めてからは、自宅でも自発的に学習へ取り組むようになりました。
早稲田大学高等学院2年生|理科 40点 → 78点!
勉強する習慣がほどんどなく、テスト勉強は前日の一夜漬けのみと、演習量がまったく足りておらず成績低迷していた生徒の事例です。
学校の授業をなぞる形で毎回の指導を進め、習った範囲を、その日や次の日には、しっかり復習できるように指導を行いました。その結果、実力として定着させることができ、テスト本番でも点が取れるようになりました。
ポイントは、WAYSの特徴である「教材3周ルール」の徹底です。
500校以上の中高一貫校生の指導実績がある専門塾だからこそ、学校ごとにカリキュラムも教材も違う中高一貫校に完全対応できます。
まずは、お子さんの学習の悩みや、課題について、お気軽にご相談ください。学習相談は完全無料で、Webから今すぐ予約ができます。
進学実績や指導システム、気になる料金体系は、無料でダウンロードできるWebパンフレットで確認できます。
投稿者プロフィール
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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。
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