大学受験で高望みしすぎはダメ?「志望校を下げろ」といわれたらどうする?


「先生に志望校のレベルを下げるようにいわれた」
「志望校がE判定だけど、高望みしすぎ?」
「行きたい大学に進学した」
「けれど大学受験は、お金もかかるし浪人はできない」

志望校は「行きたい気持ち」だけで選択するのは難しいでしょう。
しかし高望みは決して悪いことではありません。

この記事では大学受験で高望みしすぎても問題ない理由と、してはいけない高望みもあること、その判断方法などについてご紹介します。

行きたい大学の偏差値が高くて、志望校を変更すべきか悩んでいる人は参考にしてください。

【大学受験】志望校の高望みしすぎもOK

大学受験の志望校選びに正解はありません。
学校の先生に志望校のランクを落とすよういわれたとしても、それが吉と出るか凶と出るかは誰にも分からないのです。

だからこそ、志望校を高望みしすぎていてもまったく問題はありません。
むしろ、さまざまなメリットがあることに驚かれるかもしれません。

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モチベーションが上がる

行きたい大学に合格したことを考えると、ワクワクしませんか?

4月から志望校でのキャンパスライフが始まると考えると、モチベーションが上がります。

もしも高望みしすぎだからと志望校のランクを落としてしまうと、逆にモチベーションが低下することも考えられます。
「ランクを下げたから、そこまで勉強しなくても大丈夫」と高をくくって、最悪その大学にも落ちてしまう可能性もあるでしょう。

志望校は途中で下げることはできても上げることは難しい

志望校のレベルを途中で下げることは簡単です。
もちろん受験科目が変わらないなどの条件はありますし、その学校に合わせた対策を再度行わなければならないリスクもあります。

しかしこれらのリスクは、ランクを下げた志望校を再度上げる大変さに比べればそれほど大きな問題ではありません。

志望校をいったん下げて、学力が上がったらもう一度上の大学を目指そうとするのは、かなり無理があります。
だからこそ、ぎりぎりまで諦めずに頑張り続けた方がよいのです。

「無理」といわれた大学に合格すると自己肯定感が上がる

無理だからあきらめるようにいわれた大学に合格したら、それはとてもカッコイイことです。
合格発表でみんなを驚かせてやるという気持ちをもてば、モチベーションも上がります。

また、無理だといわれた大学に合格することは、大きな自信にもつながります。
万が一不合格だったとしても、そのために努力した経験は、今後の人生にも役立つでしょう。

大学受験でしてはいけない高望みもある

とはいえ、してはいけない高望みもあります。

たとえば共通テストで5割しか取れなかったにもかかわらず、東大を受験しようとするのは「無謀」としかいいようがありません。

このように、明らかに無理な高望み以外にも、次のようなことが当てはまる場合は、してはいけない高望みかもしれません。

SNSやインターネットの情報に惑わされる

SNSやインターネットには「3カ月で早稲田大学合格!」「東大E判定から半年でA判定」といった、逆転合格した受験生の話が溢れています。
しかしこれを「誰でも短期間で難関大学に合格できる」と勘違いしていませんか?

短期間で難関大学に合格できる人は、もともと進学校に通っている人や基礎力が身に付いていた人など、そもそものスタートラインが違う人がほとんどです。

インターネットの情報に惑わされて、自分も難関大学に合格できると根拠もなく思っているのは、してはいけない高望みの可能性があります。

明らかに対策が間に合わない大学を狙う

明らかに対策が間に合わないことが分かっている大学を志望校にする高望みも、すべきではありません。

たとえば試験まであと2カ月しかないにもかかわらず、試験対策が完了するまであと半年はかかりそうとなったら、合格は厳しいですよね。
自分自身の現状をしっかり理解することが、してはいけない高望みを避けるためにも有効です。

大学受験で志望校が高望みしすぎか判断する方法

では、自分の現状を知るためにはどうすればよいでしょうか?

「試験まであと半年。対策がちょうど終わるくらいかも」と希望的観測で判断するのはNGです。
冷静に分析し、受かるために何ができるのかを探しましょう。

とくに次の3つが、判断材料になります。

模試を受ける

現状の自分の立ち位置を知るには、模試を受けるのが一番です。

志望校の合格率や全国的な順位・偏差値などから自分が志望校に合格できるかどうかをある程度判断できます。
模試の結果が悪かったとしても、得点できなかった理由が凡ミスやまだ習っていない範囲が出題されたなど、これから挽回できるものであれば、合格率を上げることは十分可能です。

過去問を解く

過去問を解くのもおすすめです。
過去問で、何割ぐらい得点できるかチェックしましょう。

大学によっては、年ごとの「合格最低点」が発表されていることがあります。
自分自身が、合格最低点まであとどの程度か把握することも重要です。

ただし、合格最低点はあくまでも通過点程度に捉えてください。
年によってはさらに高い得点が必要になるため、それ以上に得点できるようにしましょう。

また、過去問を解いたあとは、模試同様にどのような間違いをしているのかもチェックポイントです。

学校の試験の順位を確認する

学校の定期テストの順位も参考になります。

これまで大学進学した先輩方のうち、自分自身と同じくらいの順位の人が、どの大学に進学しているのか先生に確認してみましょう。
志望校の偏差値と比較してあまりに差があるようであれば、合格は厳しいかもしれません。

大学受験で志望校を変えるタイムリミット

志望校はできるだけ変えない方がよいものの、高望みしすぎた大学では、どこかで志望校を落とす決断が必要になる可能性もあります。

志望校を変えれば新たに対策が必要になるため、あまり遅くなってから変更するのはリスクが大きくなります。
可能であれば、高3の秋までには決めておきたいところです。

しかし、そこからまだ伸びる可能性は十分あります。
本当のタイムリミットは、志望校へ願書を提出するまでです。

ただし、急に変更はできないためそれまでに情報収集は行っておきましょう。

まとめ

大学へ通うなら、自分が「行きたい」と心から思った大学へ行きたいものです。
その気持ちは、大学受験の勉強に対し高いモチベーションを維持する手助けになるでしょう。

しかし、してはいけない高望みもあります。
自分自身の現状を知り、適切に判断しましょう。

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