【大学受験】共通テストの政治経済は難しい?平均点や高得点を狙う勉強法をご紹介


「共通テストの社会で、どの科目を選択するか悩んでいる」
「社会の中でも政治経済が得意だけれど、選択しても問題ない?」

共通テストの社会は科目数が多く、どの科目を選択すればよいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、歴史や地理と比べて、受験者数が少ない「政治経済」に注目しました。
共通テストで政治経済を選択する方法、過去の受験者数や平均点、高得点を目指すための勉強法などをご紹介します。

共通テストの社会でどの科目を選択するか悩んでいる人は、参考にしてください。

政治経済を選択する前にチェックしておこう!年度別「大学受験共通テスト社会の変更科目」

共通テストの社会は、選択科目が多くあります。

その中から国公立大学の文系では2科目、理系は1科目選択するケースが多く、どの科目を選択するかによって勉強法も勉強時間も異なります。
そのため選択する科目は、よく考えて選ばなければなりません。

さらに令和6年度(令和6年1月実施)と令和7年度(令和7年1月実施)とでは、学習指導要領改訂に伴い、社会の受験科目が大幅に変更される予定です。
万が一浪人した場合、同じ科目が受験できなくなる可能性もあります。

現行の科目と変更予定科目を、それぞれ確認しておきましょう。

令和6年度(令和6年1月実施)の社会科目

令和6年1月に実施予定の共通テストの社会は、全部で10科目あります。

【令和6年度までの社会選択科目】

教科 科目
地理・歴史 世界史A
世界史B
日本史A
日本史B
地理A
地理B
公民 現代社会
倫理
政治・経済
倫理、政治・経済

政治経済を受験する場合、政治経済単体で受験する方法と、倫理とあわせて受験する方法があります。
文系のように2科目受験する場合、重複する科目は受験できないため、政治経済以外に1科目選択しなければなりません。

令和7年度(令和7年1月実施)の社会科目

令和7年度に実施される共通テストからは、社会科目の内容がガラリと変わります。

10科目から6科目に減少します。
これにより、政治経済単体での受験科目はなくなり、公共と合わせた科目のみとなります。

【令和7年度からの社会選択科目】

科目
  b 地理総合、地理探求
歴史総合、日本史探求
歴史総合、世界史探求
公共、倫理
公共、政治・経済
  a 地理総合 / 歴史総合 / 公共

aは、3科目の中から2科目を選択します。

2科目受験する場合は、bから2科目選択する際、公共を重複して受験できません。
aとbを選択する場合は、aで選択した科目はbで選択できません。

つまり2科目受験で政治経済を選択する人は、公共とさらにもう1科目勉強する必要があるのです。

大学受験共通テストの政治経済の難易度

共通テストの政治経済の難易度は、ほかの社会科目と比べてどうなっているのでしょうか?
過去3年間の社会科目の平均点と令和5年度の受験者数を確認してみましょう。

【共通テスト社会科目の受験者数・平均点の推移】

令和3年度 令和4年度 令和5年度
教科 科目 平均点 平均点 平均点 受験者数
地理・歴史 世界史A 46.14 48.1 36.32 1271
世界史B 63.49 65.83 58.43 7万8185
日本史A 49.57 40.97 45.39 2411
日本史B 64.26 52.81 59.75 13万7017
地理A 59.98 51.62 55.19 2062
地理B 60.06 58.99 60.46 13万9012
公民 現代社会 58.4 60.84 59.46 6万4676
倫理 71.96 63.29 59.02 1万9878
政治・経済 57.03 56.77 50.96 4万4707
倫理、政治・経済 69.26 69.73 60.59 4万5578

参考:独立行政法人大学入試センター 受験者数・平均点の推移(本試験)大学入学共通テスト/令和5年度大学入学共通テスト実施結果の概要

政治経済単体では、公民の中でもっとも低い得点です。
また、地理歴史の受験者数が多いB科目と比較しても、やはり平均点は下回っています。

上記のことから、政治経済は決して得点しやすい科目というわけではなさそうです。

大学受験共通テストの政治経済の特徴と向いている人

政治経済は、歴史ほど暗記項目が多いわけではありません。
そのため、比較的短期間でマスターできる科目です。

しかし共通テストでは、知識だけでなく論理的思考力を問う問題も出題されます。
もともと法律や政治に興味のある人であれば、取り組みやすい科目ですが、まったく興味のない人にとっては意味を理解することが難しく、得点を上げにくいかもしれません。

また二次試験で、政治経済が選択できない大学もあります。
たとえば慶應義塾大学や関西学院大学、上智大学などでは、全学部受験科目になっていません。

二次試験で政治経済が受験科目になっている人や社会を受験しない理系の人は、共通テストで選択しやすいといえるでしょう。

【大学受験】共通テストの政治経済勉強法

暗記量は少ないものの、人によって向き不向きのある政治経済は、どのように勉強すれば高得点を狙えるのでしょうか?
具体的な勉強法を流れに沿ってご紹介します。

なお、共通テストの対策スケジュールや共通テスト利用入試のメリット、注意点を知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

講義系参考書でインプットする

まずは講義系の参考書でインプットしましょう。

参考書に出てくる重要語句は、自分の言葉で説明できるようになるのがポイントです。

政治経済は暗記内容が少ないとはいえ、国会や法律などの一般的な知識が身に付いていない場合、余計に覚えなければならないことが増えてしまいます。
また、最新の時事問題が出題される場合は、参考書では賄いきれません。

これらの知識は、参考書だけでなく日常的にニュースを見たり新聞を読んだりして身に付けましょう。

問題集や過去問でアウトプットする

基礎固めができたら、問題集や共通テストの過去問で知識をアウトプットします。

問題集や過去問は何度か繰り返し、できない問題をなくしましょう。
答えを見てもよく分からない問題は、講義系の参考書に戻って、再度インプットします。

情勢の変化や法改正などもあるため、参考書や問題集は必ず最新のものを用意してください。

まとめ

政治経済は、暗記量の多い歴史と比べ、覚えなければならないことはそれほど多くありません。

しかし、政治や経済に興味のある人とない人とでは、もともと持っている知識量が大きく異なります。
マスターするのにそれほど苦労しない人もいれば、なかなか習得できない人も中にはいます。

社会科目は暗記量だけで選択するのではなく、向き不向きを考慮したうえで選びましょう。

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