私立中学で成績が最下位!家庭で今すぐ何をすべき?必要な行動、サポート方法を解説
私立中学校の定期テストで最下位になった。「このままで大丈夫なのか…」と心配になるものです。
そうなってしまったのは仕方がないのですが、すぐに対策しないと下位に定着してしまいます。最悪のケースでは、高校に上がれなくなることも。
テストで低迷する原因は「勉強不足」です。しかも、一人では勉強できない状況になっている可能性大。だからこそ、ここは親御さんもしっかり関わってあげましょう。
劣等感を持たせないように注意しながら、お子さんの勉強に向かう心構えを根本から見直さなければいけません。
中高一貫校教師歴30年のベテランライターが、最下位から抜け出すために、親ができる8つのサポートを紹介します。
このページの目次
私立中学生が定期テストで最下位になる理由
私立中学では家庭学習がままならないと落ちこぼれてしまう
中高一貫校の先取りカリキュラムでは、6年分の学習内容を5年間で終了するスピードで授業が進んでいます。
基礎基本は簡略化されて、授業の予習・復習や宿題などの家庭学習が前提で授業が行われます。
さらに、ハイレベルな中高一貫校用教材やオリジナルプリントや難易度の高い定期テストなど、自学がままならなければ勉強についていけなくなります。
このように、私立中学では、ポテンシャルに頼って勉強しないと落ちこぼれてしまうのが現実です。
落ちこぼれているにも関わらず全く勉強しないと最下位に低迷する
中高一貫校のハイレベルな学習環境で、自学ができずに、落ちこぼれてしまう生徒がいます。
落ちこぼれていても、「高校受験もないし、どうにななるだろう」「中学受験も合格したらから、やればできる」のように危機感が全くない。あるいは、周囲のハイレベルな友人ばかりで、「勉強はムリ」と諦めてしまう。
こうした生徒がいるのも事実です。
勉強についていけていないにも関わらず、全く勉強しない、全く授業を聞いていない、挙句には、テスト期間でも全く勉強しないから最下位に低迷してしまうのです。
ポテンシャルの問題ではなく、勉強に向かう姿勢の問題なので必ず立て直せる
厳しい言い方になってしまいましたが、お子さんが最下位になってしまったのは、決して学力の問題ではありません。
あれだけ厳しい中学受験を突破したのです。学力は十分です。むしろ、勉強に向かう姿勢。だからこそ、勉強不足を解消してあげれば必ず立て直すことができます。
私立中学での「最下位」は、今すぐ対策しないと立て直しが困難に
良くも悪くも順位に敏感な中高一貫校生です。成績が最下位低迷すると、どうしても「成績が悪い」というイメージを周囲が持ち始めます。
自分でも「成績が悪い」というイメージを受け入れてしまうと、ますます勉強からは遠ざかります。
気づけば、同じように成績の悪い生徒との付き合いが増えて、勉強しないのが当たり前になってしまうのはよくあるケースです。
中高一貫校ではこうした環境が6年間続きます。
さらに、「このままではマズい」と、勉強しようと思った時には、すでにどこから手をつけていいのかわからないくらい勉強が難しくなっています。それほど中高一貫校の勉強はハイレベルです。
成績が下位に低迷するとなかなか抜け出せないのを、中高一貫校では「深海魚」と言います。
最悪のケースでは、高校に進級が認められず、他の学校に転校しなければいけなくなります。
お子さんがそうならないためにも今すぐに対策しなければいけません。
最下位から抜け出すための学習計画 3ステップ
厳しい言い方ですが、このまま子供に勉強を任せておいても、状況は改善しません。
本人は認めないかもしれませんが、一人では勉強できない状況になっている可能性が高いです。ここはお子さんの勉強にしっかり関わってください。
ステップ1:現状の学力を把握する
まずはお子さんの学力を把握しましょう。
答案用紙に目を通して、何が間違っているのかを見極めるところから始めます。白紙の答案用紙を見ても怒らないでくださいね。
「こんな問題もできないの…」とお子さんを責めるのは絶対にNGです。反発して、ますますやる気が失せてしまうだけです。
親の感情をぶつけるのが目的ではありません。お子さんの現状を把握するのが目的です。
得点UPに繋がりやすい科目(あるいは単元)を絞り込んでみましょう。最初の基礎問題から間違えている可能性が高いので、そこから手をつけるだけで点数は確実に伸びます。
一気に全部の成績は上がりません。まずは一点突破。1科目から成績を上げて自信回復に繋げましょう。
【学力把握から点数UPの見込める分野の絞り込み例】 数学の計算間違いが多い→計算問題から解けるようする 英語の単語を覚えてない→英単語を覚えて単語問題を解けるようにする
このように、点数UPに繋がりやすいポイントを見つけてアドバイスします。
理科や社会などの暗記系科目は比較的短期間で点数を伸ばしやすいです。また、小学校時代に得意だった科目から始めるのも良い考えです。
お子さんが「これならできそうだ」と思えるのが最初のステップです。
ステップ2:目標設定をしてスケジュールを立てる
もしかすると、お子さんは私立中学入学以来、勉強で達成感を感じたことがないかもしれません。達成感がなければ勉強のやる気が出ないのは当たり前です。
勉強の達成感を得るには、目標をスモールステップにするのがセオリー。小さな目標から始めましょう。最終的には定期テストの点数UPに繋がればベストです。
【スモールステップの目標設定例】 今日はこのページの計算を理解する→来週の計算テストで8割を目指す→定期テストの数学の計算問題で9割を目指す
達成できそうな目標を設定して、達成できたら認める。この繰り返しで、勉強のモチベーションが高まってきます。
勉強が得意な人はこのプロセスを自然に自分に取り込んでいるのですが、そうでない人には意図的に達成感を得られる機会を増やしてあげましょう。
もしも、達成できなくても切り替えて、次に向かえるような前向きな声かけが大事です。
スケジュールは、勉強時間を決めるよりも、勉強量を決める方が効果的です。時間を決めると、集中せずに時間だけ過ぎでしまうのはよくあることです。
するべきことをリスト化してあげると、勉強することが明確になります。
ステップ3:得点につながる勉強法をアドバイスする
せっかく勉強しても勉強の仕方が悪いと得点UPに繋がりません。それでは余りにももったいないです。勉強方法をアドバイスしましょう。
お子さんのノートや問題集を確認したり、問題の答え合わせをしてあげると、改善点が見つかるものです。
【正しい勉強方法への見直し例】 ノートまとめなど作業的な勉強ばかりしている→知識を暗記して覚えてるいるか確認する 問題が解けずに解答を写して覚えている→自分が解ける基礎問題から解く 一度しか解いていないから定着していない→繰り返し解いて定着する
勉強の仕方を少し工夫するだけで点数UPに結びつきます。
最下位から抜け出すための、勉強に取り組みやすい環境づくり
勉強しやすい環境を整える
自宅にはスマホ、TV、ゲーム、漫画など勉強の妨げになるものがたくさんあります。自宅を勉強しやすい環境にしましょう。
スマホで時間を浪費しないようにルールを作ります。「勉強するときは親に預ける」のようなシンプルなものがいいですね。もちろん、親もスマホをダラダラ使わないように気をつけてください。
子供部屋を片付けて、漫画やゲームなど気が散るものは目につかないところにしまいます。学習机は勉強道具以外は置かないのが基本。広々と使えるように整理整頓しましょう。
毎日決まった時間に勉強を始める
毎日決まった時間に勉強をはじましょう。勉強開始時間が固定できないと、ついつい、「もう少ししてから…」と後延ばししてしまいがちです。
勉強を始める時間が決まっていると、否が応でも勉強しなくてはいけません。
勉強開始時間を固定できるように、可能な範囲で家族も食事時間などのスケジュールを調整しましょう。
勉強開始時間になったら、お子さんのスマホを預かって勉強開始です。テレビを消すなどの協力をしましょう。
親も読書や資格試験など勉強らしいことをするのもいいですね。
最下位から抜け出すための「やる気」「モチベーション」のサポート
やる気にならないなら褒美を検討する
どうしてもお子さんが勉強する気にならないのならば、褒美を検討するのも一つです。その場合は、結果ではなく、プロセスに対して褒美をあげるのが効果的です。
人の行動の習慣形成には約1ヶ月必要と言われています。
例えば、「テストで平均点を超えたら」のように結果に対して褒美をあげると、褒美のためだけに勉強して終わります。
「毎日、計算2ページを2週間続けたら」のようにプロセスに対して褒美を提案しましょう。これなら2週間は勉強が続きます。
勉強が1ヶ月程度つづくように上手に褒美を検討して、行動の習慣形成に繋げてください。
もちろん親子でしっかりコミュニケーションをとってお互いが納得いく褒美にしましょう。
劣等感を抱かせない前向きな声かけをする
自信ややる気を失っている子供に劣等感を抱かせてしまうと、ますます勉強する気が失せてしまいます。
完全にやる気を失って最下位に定着するのだけは絶対に避けなければいけません。
最下位になったのは、「頭が悪い」のではなく「勉強していない」からです。これまでサボってきたから、今習っている内容が理解できないのです。頭が悪いから理解できないのではありません。
親自身が、「勉強していないだけ。勉強不足を解消したら大丈夫」と信じることです。
「最下位なんだから…」と子供を否定するような発言は絶対にNGです。「大丈夫、あなたならできるよ。」と前向きな声かけを常に心がけましょう。
「高いお金を払っているのに…」「公立中学に転校させるよ…」など親の都合を押し付けるのもNG。
「お兄ちゃんは…」「お父さんが中学生の時は…」など、人と比べるのもやる気を削いでしまいます。
上手くいかない時には上手に切り替えさせる
スケジュール通りに勉強できない時もあります。目標を達成できない時もあります。失敗が悪いのではなく、諦めてしまうのが問題です。
「やる気が出ないなら簡単な問題から解いてみたら」「諦めなければ大丈夫。今日から勉強を再開してみて」のように感情的に怒らずに、やる気を引き出すような声かけをしましょう。
やる気になるのを待っていたら、いつまでも経っても勉強できません。勉強を始めるから、やる気が出てくるのです。
その意味では、「まずは1問だけ解く」「簡単な問題を解く」のように取り掛かりのハードルを下げる工夫が大事です。
親子でしっかりコミュニケーションをとることが非常に大切
子供が成績低迷を「自分事」にするように納得させる
最下位を取ったからといって怒りに任せて接するのはNGです。「最下位にまでなれば子供も聞く耳を持つだろう、むしろ良い機会にする」くらいの心持ちがいいかもしれませんね。
良好な親子関係がベースになければ、子供は「自分を成長させたい」とは思えません。当然、勉強に向かう気にはなれないものです。
8つのサポートを意識して、親子でじっくり話し合ってみましょう。
「最下位なんだから親の言う通りにしなさい」と一方的に押し付けたのでは良い結果には繋がりません。
「何から勉強するか」「何を目標にするか」「勉強開始時間はどうするか」etc、親はアドバイスに徹して、最後は子供に決めさせたいですよね。
なぜなら人は自分で決めたことは、最後までより遂げようとする心理が働くからです。心理学では一貫性の原理と言います。
最下位から抜け出すのを「自分事」として納得させるのが親の腕の見せ所です。
最後は子供が決めたことを上手にサポートしてあげましょう。
思春期で反発するなら勉強はプロに任せる
思春期のこの時期、親の干渉に子供が反発するのはよくあることです。決して読者の皆様だけではありません。
子供の反発自体は自然なことなので、親はまずは受け入れた上で、接し方を変える必要があります。勉強の口出しは控えて、良好な親子関係を大事にしましょう。その上で、勉強はプロに任せて欲しいのです。
ただし、このままでは、高校に進級できない。仮に進級出来ても、留年の可能性がある。そんなことは誰も望んでいないことをしっかり伝えます。
そして、自学ができていないから最下位である事実を伝え、個別指導や家庭教師といったプロのサポート受けることを提案しましょう。
私立中学生が全く勉強せずに成績低迷で悩んでいるなら「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」に相談を
「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」なら、お子さんの成績UPに役立てるかもしれません。WAYSは勉強しない中高一貫校生の自学力を養い成績UPに繋げるのが得意な個別指導塾です。
「できる」を実感できるから自学力がつく
定期テストの点数UPには、学校の勉強から立て直すのが最善策です。
WAYSは全国500校以上の指導実績があり、データを一元管理しているので、カリキュラム、使用教材、テストの出題傾向や難易度などを把握しています。だから、お子さんの学校に完全対応した指導が可能です。
ただわかりやすく勉強を教えるだけではありません。成績が上がらない本当の理由は、「わかった」だけで終わり、自分で「できる」ところまで勉強していないからです。
自分で考えるような促しを重視し、実際に自分で解いてできるようになるまで指導します。勉強がわかるプロセスを実感できるので、自学力がついて成績UPにつながります。
指導時間内で全てを完結する120分授業
「できる」ようになるには相当の演習量が必要です。演習を宿題に頼っていたのでは、自学ができない生徒なら、やらないままになってしまいます。それでは成績UPはかないません。
WAYSでは宿題に頼らず、指導時間内で全ての演習を終わらせます。それを可能にしているのが、通常の個別指導塾よりも長い120分授業です。
週に換算すると通常個別指導塾の4倍の指導時間があるので、家で勉強ができない生徒でも成績UPができます。
WAYSでは学力が低迷している生徒の成績を90日程度で伸ばし、下位から抜け出せた実績が多数あります。左下の虫メガネマークから、お子さんの通う学校の成績UP事例を探してみてください!
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「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」の成績が伸びる指導方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
投稿者プロフィール
- 中高一貫校指導歴30年のベテラン教師です。勉強が得意な生徒から苦手な生徒までたくさんの生徒を指導してきました。念願叶っての中高一貫校だと思います。充実した6年間を過ごして欲しいものです。ベテランならではの視点で悩みに寄り添ったアドバイスを心がけます。ちなみに2人の子供も中高一貫校に通っています。保護者としての目線も大事にします。
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