中高一貫校に入ってから成績が低迷し、学年下位から上がってこれなくなってしまった生徒を「深海魚」と比喩することがあります。
「落ちこぼれ」ではなく「深海魚」と呼ぶ背景には、もう一度成績を伸ばして浮上できるはず、といった意味も込められています。
「深海魚」から復活して、成績を向上させるには、次の2点が不可欠です。
- なぜ勉強するのか、お子さん自身が納得する
- 勉強の成功体験を積み重ね、自己肯定感を取り戻す
中高一貫校生の82.9%の成績アップを実現してきた専門塾が、徹底解説します。
このページの目次
中高一貫校生が「深海魚」になってしまう6つの原因
1.中高一貫校は授業の進みが1.2倍で、難易度も高い
中高一貫校の多くは先取りカリキュラムを採用しています。
英語・数学を中心に、公立校で6年かけて扱う内容を5年間で終わらせるため、授業スピードは約1.2倍です。
進みの早い授業の中で、大学入試対策が前提となっている難しい内容を定着させていく必要があり、ついていけなくなってしまいます。
また、難易度の高い検定外教科書や学校独自の教材を使用したり、定期テストそのものが難解だったりするのも、「深海魚」となってしまう原因です。
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2.燃え尽き症候群に陥っている
中学受験を乗り越えた後に目標を見失い、勉強へのやる気を失ってしまう現象を、燃え尽き症候群と呼びます。
中学受験での心身の疲労や、自信の喪失、親からのプレッシャーが一因となることもあります。
このような場合は、まずお子さんに共感的に接することが大切です。
成績低迷を責めれば、お子さんを追い込み、より深刻な事態を招くかもしれません。
「良好な親子関係がなければ、子どもは安心して勉強に向かえない」という事実を念頭に置きましょう。
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3.思春期・反抗期で大人(親・先生等)に反発している
中学生・高校生の年代は、思春期・反抗期に該当します。
親の過干渉に反発する、アイデンティティを確立していく中で目の前の勉強に疑問を持つ、などの結果として、勉強をしなくなるケースがあります。
「親があれこれ言ってちゃんとやらせる」という考え方では、子どもの反発を強くする可能性があります。
「子ども自身が自分の足で立って歩いていけるようにサポートする」に、親のアプローチを変えていきましょう。
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4. 周りの生徒のレベルが高く自信を失ってしまった
中高一貫校には、中学受験を突破できた、学力の高い生徒だけが集まります。
さらに学習の難易度の高さもあり、継続的に強度の高い勉強をし続けなければ、成績が低迷してしまいます。
小学校時代は成績上位が当たり前だったプライドもあり、自信を失ってしまうのです。
5.成績が悪い状態が当たり前になってしまった
学校内で、成績が近い子同士で一緒にいる時間が増えるケースがあります。
成績が低迷している子たちの中で、成績が取れないことが当たり前になってしまうと、最初から諦めてしまい、そこから抜け出そうという意欲が湧きません。
6.宿題をしない/宿題以外の勉強をしない
先取りカリキュラムを採用する中高一貫校では、授業をどんどん進めるた必要があります。
そのため、習った内容を定着させるには絶対に欠かせない「演習」は、家庭学習に委ねられています。
代表各は、学校から出される宿題・課題です。
宿題・課題にしっかり取り組んで、演習を重ねなければ、習った内容が定着せず、必ず成績は低迷します。
また、定期テストに向けて、自主的に復習をしたり、問題集を繰り返し解いたりする必要もあります。
しかし本人が、家庭学習の必要性を理解していなければ、身が入らず、「深海魚」となってしまう原因となります。
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深海魚から復活させる2つの方法|欠かせない「勉強する理由」と「自己肯定感」
文部科学省が実施した「令和5年度問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」では、学業不振を理由に私立高校を退学した生徒は約6%に上ります。
深海魚になってしまった、あるいはその兆候が見られる場合には、勉強しなさいと促すだけでは解決せず、「勉強する理由」と「自己肯定感」が重要になります。
1.なぜ勉強する?「目標」を具体化するサポートが不可欠
目標がなければ成績の低迷は自然
中学受験をして、中高一貫校に入学したからには、明確な目標があるはずです。
もし「公立校に行くよりはいいから」「高校受験をするよりは中学受験のほうが楽だから」など、親主導で中高一貫校進学を決めた場合は、お子さん自身に、強度の高い勉強をし続ける理由がありません。
高校受験がなく、志望大学が決まっているわけでもない=目標がないわけですから、その状態で勉強に力を入れられる子は、多くはないでしょう。
ある意味、成績の低迷は自然とも言えます。
目標を決められれば勉強する理由が生まれる
だからこそ重要なのは、志望大学を決める(そこまで難しければ、ある程度イメージする)など、目標を決めることです。
たとえば、弁護士になりたいという希望が出てくれば、法科大学院へ進む形が王道ですから、志望大学を具体的に絞ることが可能になります。
志望大学が絞れれば、そのために必要な学力が明確になり、今の学力との差を認識できれば、今なにをすべきかが明確になります。
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将来を具体的にイメージできるように厚みのある経験をさせる
志望大学や、その先の将来の希望はあるはずなのに、なぜか勉強に身が入らないというお子さんもいらっしゃるかと思います。
その場合は、将来の希望が、“小さな子にとっての夢” レベルにとどまっていないか、確認しましょう。
たとえば、宇宙飛行士になりたい、プロ野球選手になりたい、という園児の希望は、そのために何をするべきか知らず、行動も起こしていないという点で、目標ではなく夢です。
しかし、中学生・高校生ともなれば、自分と地続きの、リアリティのある10年後の目標にする必要があるわけです。
たとえば、志望大学をイメージできているのなら、オープンキャンパスや文化祭等の機会を利用して、積極的に大学のキャンパスに足を運ばせましょう。
あるいは、弁護士になりたいという希望があるのなら、「裁判の傍聴に行かせる」「弁護士の知人にお願いして、仕事の実態を体感する機会を作る」などのサポートを行いましょう。
このような経験を経て、確かな実感を抱くことができれば、勉強への向き合い方も、大きく変わってくるはずです。
2.スモールステップで自己肯定感を取り戻す
成績が低迷したまま、浮上の兆しが見えないお子さんに「勉強をしなさい」と促しても、ほとんど効果はありません。
そもそも、勉強に前向きになれないわけですから、たとえ机に向かったとしても長続きせず、効率も極めて悪いためです。
そのため、まずは小さな成功体験を積み重ね、自己肯定感を取り戻す必要があります。
1つだけでもいいので得意科目を作る
学習の難易度が高い中高一貫校では、まず家庭学習が不可欠である、という事実は、説明してきたとおりです。
少しずつでも、学習習慣を身につけることがスタートです。
そのうえで、まずは得意科目を作ることを意識します。
学習習慣がない状態から始まりますので、すべての科目をリカバリーしようとしては、とても手が回らないためです。
1科目だけでも、やればちゃんと結果が出る、という自信がつけば、勉強にも少しずつ前向きさが戻ってきます。
授業の小テストを目標にするのも、いいでしょう。たとえば、英単語の暗記であれば、数日間の日々のちょっとした努力で、間違いなく成果が出ます。
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家庭でのサポートに限界があるなら、学習塾を活用する
やるべきことがわかっていたとしても、実行ができないケースは少なくありません。
お子さんが自分で学習計画を立てて進めるのが難しかったり、家庭でのサポートにも限界を感じるようであれば、学習塾を活用しましょう。
学習塾の価値は、単に勉強を教えてくれるだけでなく、学習計画とその進捗を管理してくれるサービスにあります。
成績の極端な低迷からのリカバリーの場合は、個別指導塾か家庭教師が選択肢になります。
昔ながらの集団指導塾は、独自のカリキュラムに沿って講義が行われるため、苦手の克服や、学習習慣の醸成などには向きません。
そもそも、入塾テストで一定の成績が取れないと、入塾を断られるケースもあります。
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極端な成績低迷から復活|深海魚だった中高一貫校生の成績アップ事例を3件紹介
「中高一貫校生専門 個別指導塾WAYS」は、500校以上の中高一貫校生の指導実績があり、特に自宅で勉強ができずに成績が低迷していた生徒の成績アップを得意としています。
実際に、10点台や20点台など、極端な成績低迷から復活できた事例も多数ありますので、具体的に紹介します。
城北中学3年生:物理10点→85点(+75点)
城北中学校3年生の事例です。入塾前の1学期期末テストでは、英語Aが25点、英語Bが30点、物理が10点と、深刻な状況でした。
原因は、学校の授業を聞かず、自宅学習も宿題以外はしていなかったためです。その宿題も、提出することが目的となっていて、きちんと取り組んでいませんでした。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- WAYSでの学習をベースに、自宅学習の習慣も醸成
- 定期テストまでに試験範囲が終わるように、学習の進捗を管理
- ただ問題をこなすのではなく「理解」を重視して指導
結果、3ヶ月後の2学期中間テストでは、英語A47点(+22点)、英語B50点(+20点)、物理85点(+75点)と、大きく成績をアップすることができました。
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暁星中学3年生:代数18点→74点(+56点)
暁星中学校3年生の事例です。入塾前の1学期中間テストでは、英語29点、代数18点と、成績低迷に苦しんでいました。
原因は、机には向かうものの集中力が続かず、テストで得点できるだけの実力を身につけられていなかったためです。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- WAYSの1コマ120分指導&講師のサポートで、勉強に集中して取り組めるようにする
- 定期テストまでに問題集を3周できるように計画を立て、勉強を進める
結果、4ヶ月間後の2学期中間テストでは、英語56点(+27点)、代数74点(+56点)と、大幅な成績アップを実現しました。
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大麦中野中学1年生:数学22点→67点(+45点)
大妻中野中学校1年生の事例です。入塾前の2学期期末テストでは、数学が22点と大苦戦していました。
原因は、授業でわからなかった箇所を放置してしまっていたためです。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- 学校の授業でわからなかった箇所は、WAYSの講師に質問するようにする
- 講師から、どのように解くのか質問し、本当に理解できているかを確認
- 定期テストが迫ってきたら、日曜等にも受講し、広いテスト範囲に対応するための学習時間を確保
結果、2ヶ月後の2学期中間テストでは、数学67点(+45点)と、リカバリーに成功しました。
詳しく知る:
「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」には、500校以上の中高一貫校生の指導実績があり、お子さんが通う中高一貫校にも対応できます。
左下の虫めがねマークより「学校名 成績アップ」で検索すると、学校別の成績アップ事例を探せます。ぜひお試しください!
自宅での学習ができずに悩んでいるなら「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」へ
深海魚=成績低迷の固定化からの復活の鍵は、学習習慣の定着です。
しかし、それまで自宅で勉強をしていなかったお子さんにとっては、簡単な道のりではありません。
もし、ご家庭のサポートによるリカバリーが難しいと感じる場合は「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」にご相談ください。
- 定期テストの順位が下位5%だった
- 進路指導で外部高校の受験を進められてしまった
WAYSは、このような成績低迷に悩む中高一貫校生の成績を跳ね上げることを得意とする専門塾です。
一般的な個別指導塾よりも長い1コマ120分指導、なおかつ塾からは宿題を出しませんので、自宅で学習ができないお子さんでも、勉強量を確保できます。
さらに、定期テストの点数に直結するように、学校で使用している教材に沿って、指導を行います。
中高一貫校では、学校ごとに使用教材が異なります。それでも対応できるのは、500校以上の中高一貫校の生徒の指導実績がある、WAYSならではの強みです。