中学生のスマホ依存症を治す方法5選!症状や原因、リスクも解説!

スマホを操作している女子生徒
「子どもがスマホ依存症なのかチェックしたい」
「スマホ依存症になるとどのようなリスクがあるのか知りたい」
「子どものスマホ依存症を治したい」

中学生の子どもをもつ親御さんの中には、上記のようなことで頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか。定期テストや受験に悪影響がないか不安に思っている方も少なくないでしょう。

本記事では、スマホ依存症の症状やリスク、治し方を解説します。親としてやるべきことが明確になるので、ぜひ最後までご覧ください。

中学生のスマホ依存症とは

スマホ依存症とは、スマートフォン(スマホ)を長時間使用することで、日常生活や勉強に支障が出てしまうような状態のことです。
正常な生活リズムやコミュニケーションが損なわれるため、精神的・身体的な問題を引き起こすリスクがあります。

なお、内閣府の調査によると、スマホを利用している中学生は78.9%にものぼります。
子どもにとってスマホが当たり前になった今、依存症になるリスクが増えているのです。

出典:内閣府「令和4年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」

スマホ依存症の症状

スマホ依存症の代表的な症状は以下の通りです。
お子さんに当てはまる症状がないかチェックしてみてください。

  • 手元にスマホがないと落ち着かなかったり、イライラしたりする
  • 起床後、すぐにスマホをチェックする
  • SNSやLINEの返信を頻繁にチェックする
  • 食事中やトイレ、お風呂でもスマホを触る
  • スマホの充電切れに不安感を感じる
  • 人と話しているときもスマホを触る

調べ事をするためにスマホを使用したり、メールやSNSの返信をしたりすること自体は何ら問題ありません。

一方、依存状態に陥ってしまうと、目的もなく長時間にわたってスマホを使用してしまうのが特徴です。

中学生がスマホに依存してしまう原因

原因
スマホ依存症を治すためには、まず原因を把握しなければなりません。主な原因は以下の通りです。

  • ストレスを発散できていない
  • 家族間のコミュニケーションが希薄
  • 実生活での居場所がない

順番に解説します。

ストレスを発散できていない

中学生に限らず、人は普段から様々なストレスを感じています。スポーツや趣味でストレスを発散できればよいのですが、それが難しい場合、手軽に気晴らしができるのがスマホです。

スマホでは、動画やゲームが無料でできるだけでなく、気軽に友人とコミュニケーションが取れます。ストレスを一時的に和らげられるので、使用時間が増えていくにつれて、手放せなくなり依存状態に陥ってしまうのです。

家族間のコミュニケーションが希薄

家族間のコミュニケーションが希薄な場合も、スマホ依存症に陥ってしまう傾向があります。
良好なコミュニケーションが取れていれば、家族が精神的な支えになります。学校でつらいことがあったとき、相談できる関係性であれば、子どもの悩みや不安も解消できるでしょう。
一方、家族間の仲が悪かったり、会話がなかったりする場合、心のすき間を埋められません。その際に、気分を紛らわす手段としてスマホばかりに時間を使ってしまうのです。

実生活での居場所がない

実生活で心を落ち着かせられる場所がない場合、ネットに居場所を求めてしまう子どももいます。

例えば、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSはスマホがあれば簡単に利用できます。さらに、匿名で手軽に他者とコミュニケーションを取ることが可能です。

SNS上であれば、実生活で言いたくても言えないことを誰かに聞いてもらえるわけです。このように、自分の居場所をネット上に求めることで、依存状態に陥っていくのです。

スマホ依存症によって生じるリスク

CAUTION
スマホ依存症になってしまうと、子どもの心や身体に様々な影響が出ます。代表的なリスクは以下の通りです。

  • 体力が低下する
  • 記憶力が低下する
  • 睡眠障害に陥る
  • コミュニケーション能力が低下する

それぞれ解説します。

体力が低下する

スマホ依存症になると、体力が低下するリスクがあります。長時間にわたってスマホを利用するため、体を動かす時間が減るからです。
運動不足になれば、免疫力が低下するため、風邪を引きやすくなったり、疲れやすくなったりするので注意が必要です。

最悪の場合、体を動かすことが嫌になってしまい、引きこもりになってしまう可能性もあります。

記憶力が低下する

スマホ依存症は、体力だけでなく記憶力も低下させてしまいます。
スマホから得られる情報量は膨大なので、脳過労が起こりやすくなり、正常に機能しなくなるからです。

息抜きだと思って使っていたとしても、実際は脳が情報を整理するのにたくさんのエネルギーを使っているのです。
中学生にとっては、普段の勉強や受験にも大きな影響を及ぼすため、すぐにでも依存症から脱却しなければなりません。

睡眠障害に陥る

スマホ依存症は睡眠障害を引き起こすリスクもあります。
スマホの画面から出るブルーライトは、自然な睡眠に導くメラトニンの分泌を抑制します。就寝すべき時間にブルーライトを浴びることで、寝つきが悪くなってしまうのです。

また、スマホ依存症になると、夜遅くまでSNSやゲームに夢中になり、睡眠時間が減ります。
寝不足が続いた場合、生活リズムも狂ってしまい、授業中に眠くなってしまうなどの悪影響が生じるのです。

コミュニケーション能力が低下する

スマホ依存症はコミュニケーション能力を低下させるリスクもあります。
スマホによるコミュニケーションでは、表情や声で感情を伝えるスキルが鍛えられないからです。ときには、一方通行のコミュニケーションになってしまうこともあるでしょう。

また、スマホに熱中することで、現実世界で他者と触れ合う機会が少なくなります。家族や友人との対話が疎かになり、うまくコミュニケーションを取れなくなるのです。

中学生のスマホ依存症を治す方法

親子で話し合っている様子
スマホ依存症は中学生にとって、大きなリスクがあることを解説してきました。
ここからは、依存症を治す方法を紹介します。効果的な方法は以下の通りです。

    • ルールを決める
    • フィルタリングやペアレンタルコントロールを利用する
    • 子どもの前でスマホを触らない
    • スマホ以外の趣味を一緒に見つける
    • 専門家に相談する

順番に解説します。

ルールを決める

まずは、スマホを使用する際のルールを決めましょう。ルールがあれば、子どもも自分の行為が「良いのか」「悪いのか」判断しやすくなります。一方、ルールがない場合、延々と使い続けてしまいます。

なお、ルールの具体例は以下の通りです。

  • スマホを使えるのは21時まで
  • 使える場所はリビングのみで、自室に持ち込まない
  • 勉強中は通知をオフにする
  • ゲームアプリは2つまで

ルールを決める際は、一方的に押し付けるのではなく、子どもと一緒に話し合って決めることが重要です。先ほど紹介したリスクも共有しましょう。

フィルタリングやペアレンタルコントロールを利用する

フィルタリングやペアレンタルコントロールを利用するのも、スマホ依存症を治すのに効果的です。以下のような機能があります。

  • スマホを使用できる時間を制限する
  • 保護者の許可なくアプリをダウンロードできないようにする
  • 保護者の許可なく課金できないようにする
  • 子どもにとって不適切なWebサイトの閲覧を制限する
  • 子どもが閲覧したWebサイトの履歴を確認できる

物理的に使い方を制限できるのがメリットです。

子どもの前でスマホを触らない

子どものスマホ依存症を治すには、親も必要以上にスマホに触らないようにしましょう。
子どもからすれば、自分だけスマホの使用が制限されて、親が何事もなかったかのように使っていれば不満を抱くのも無理はありません。

また、親が常にスマホを使っているような場合は特に注意が必要です。子どもは、スマホを片手に過ごすのが当たり前だと思ってしまうからです。
自宅にいても、仕事の連絡でスマホを使用する機会もあるかもしれませんが、できるだけ子どもの前では控えましょう。

スマホ以外の趣味を一緒に見つける

スポーツや音楽、料理、映画など、スマホ以外に没頭できる趣味を一緒に見つけるのもおすすめです。
スマホの使用を制限すれば、子どもは反発するかもしれませんが、楽しめることがほかに見つかれば、自然とスマホを使用する時間も減らせます。
子どもに指示するだけでなく、親も一緒に考えて行動するのが大事です。

専門家に相談する

色々な方法を試してみたものの、子どものスマホ依存症を治せない場合は、専門家に相談しましょう。
プロの視点から、的確なアドバイスをもらえるはずです。

相談できる場所は、医療機関や自治体の子育て支援センターなどです。あるいは、中学校の担任に学校での様子をヒアリングしてみるのもよいでしょう。スマホ依存に陥る原因を見つけられるかもしれません。
スマホ依存症が深刻化する前に、行動するのがポイントです。

まとめ|中学生のスマホ依存症について解説しました

スマホ依存症に陥ってしまうと、体力や記憶力の低下、コミュニケーション障害などのリスクがあります。
事態が深刻化する前に、ルールを決めたり、フィルタリング機能を使ったりして対策しましょう。

また、子どもがスマホばかり使って、全く勉強せずに困っているという方は、塾を検討してみてもよいかもしれません。勉強時間を確保できることに加えて、近い年代の先生と楽しくコミュニケーションを取れます。気持ちがリフレッシュされる効果も期待できるのでおすすめです。

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