東海大学の内部進学はどの付属校からでもできる？推薦の条件は？

2023年12月14日

コラム

東海大学は全国に複数のキャンパスを有し、23もの学部をもつ国内でも有数の総合大学です。
付属高校も全国各地に14校もあり、その全てから東海大学へ内部進学できます。

しかし、生徒数も多いことから内部進学は決して楽ではありません。

この記事では、付属校別の東海大学へ内部進学する人数や割合、内部進学の条件、メリットなどについてご紹介します。

「東海大学へ内部進学できるなら、子どもに付属高校へ行かせることも検討したい」
「いま東海大学の付属校に子どもが通っているけれど、内部進学はできるの？」

などのお気持ちを抱いている方は、参考にしてください。

このページの目次

1 東海大学への内部進学について
- 1.1 【付属校別】内部進学の割合
- 1.2 内部進学の基準
2 東海大学へ内部進学するメリット
3 まとめ

東海大学への内部進学について

東海大学は2万7,000人以上の学生数を誇る総合大学です。
全国各地の7つのキャンパスには23もの学部が入っています。

東海大学の付属校も、別法人も含め全部で14校あり、全ての付属校から内部進学できます。
内部進学の割合や基準について、詳しく確認してみましょう。

【付属校別】内部進学の割合

14ある付属校からは、毎年多くの生徒が東海大学へ内部進学を果たしています。

【付属校別内部進学者数と割合（2022年度分）】

	浦安	相模	高輪台	静岡翔洋	熊本星翔	諏訪	札幌
文学部	10	22	31	16	2	4	非公開
文化社会学部	19	28	49	19	2	10
観光学部	26	8	19	10	2	2
児童教育学部	6	22	12	6	0	2
政治経済学部	36	25	41	9	6	6
経営学部	21	12	39	1	2	1
法学部	9	22	23	7	5	4
教養学部	15	19	17	8	1	1
国際学部	21	12	39	1	2	1
国際文化学部	6	6	4	4	0	4
理学部	9	11	5	4	2	7
情報理工学部	4	22	31	11	2	7
情報通信学部	32	8	14	5	2	1
工学部	33	52	71	25	4	19
建築都市学部	19	25	21	13	3	4
海洋学部	12	3	11	25	0	4
人文学部	3	0	1	38	0	7
生物学部	2	3	2	2	1	1
農学部	2	1	0	0	24	1
体育学部	18	40	14	21	7	11
医学部	9	15	10	5	0	3
健康学部	18	15	24	8	1	2
文理融合学部	4	0	1	0	96	0
HTIC（※）	4	3	5	2	1	1
内部進学者合計	338	374	462	245	163	103	95
進学率	77.7%	97.0%	89.0%	55.4%	39.0%	33.2%	30~40%

	福岡	大阪仰星	市原望洋	望星	甲府	山形	菅生
文学部	非公開	2	15	1	7	10	5
文化社会学部		1	11	5	10	4	8
観光学部		0	8	0	1	2	7
児童教育学部		0	5	1	0	0	6
政治経済学部		0	15	2	6	7	19
経営学部		0	7	2	0	2	7
法学部		2	9	2	4	11	17
教養学部		1	10	1	1	2	9
国際学部		0	7	2	0	2	9
国際文化学部		0	4	0	3	4	1
理学部		3	3	1	4	1	6
情報理工学部		1	7	0	3	5	4
情報通信学部		0	23	2	2	0	5
工学部		3	38	2	20	7	16
建築都市学部		1	10	0	0	1	1
海洋学部		2	7	1	12	1	2
人文学部		1	3	2	0	4	1
生物学部		0	4	0	3	0	3
農学部		1	1	0	1	2	0
体育学部		13	8	0	6	4	4
医学部		0	3	0	0	6	4
健康学部		2	7	1	0	1	0
文理融合学部		0	2	0	0	0	1
HTIC（※）		1	0	0	3	0	0
内部進学者合計	60	34	207	25	86	76	135
進学率	不明	不明	67.0%	不明	32.6%	不明	33.0%

※ハワイ東海インターナショナルカレッジ

全ての学校から進学者がいるものの、その割合は30％から100％近い付属校までさまざまです。
また学部別の進学者の割合も異なっています。

これは、付属校の近くに希望する学部のキャンパスがあるかどうかや、より難易度の高い大学を目指す生徒が多い学校があることなど、理由は複数考えられるでしょう。

内部進学の基準

では、東海大学へ内部進学するためにはどのような基準があるのでしょうか？
内部進学は次のように複数の内容をふまえ、3年生の4月から6月にかけて、学科の候補者選考が行われます。

3年間の学業成績
学園オリンピックの成績
学園基礎学力定着度試験
生徒会活動や部活動の成果

など

これらの結果から、残念ながら内部進学のための推薦を学校から得られない生徒もいます。
よって、内部進学を希望する場合は、早めに対策を開始したほうがよいでしょう。

これらの基準の中から、東海大学独自の判断基準である「学園オリンピック」と「学園基礎学力定着度試験」について、もう少し詳しく解説します。

学園オリンピック

学園オリンピックとは、東海大学の全付属校が合同で行う8つの文化部門とスポーツ大会からなる行事です。

文化部門は「国語部門」「理科部門」「芸術部門」などがあり、それぞれ事前に選抜された生徒が参加できます。
この文化部門で好成績を上げた生徒は得点化され、内部進学の際に加点されます。（※医学部を除く）

学園基礎学力定着度試験

「学園基礎学力定着度試験」は、東海大学の全付属校が毎年4月に行うもので、内部進学の判断基準の中ではかなり大きな割合を占めています。

付属校の1学年の生徒総数は5,000人ほどおり、その中でもある程度の順位を取らなければ、人気の学部への進学は難しくなるでしょう。
また、東海大学以外の指定校推薦を狙う場合も、学園基礎学力定着度試験の結果が重視されます。

東海大学へ内部進学するメリット

東海大学への内部進学には、一般選抜にはないメリットがあります。
お子さんだけでなく、保護者の方にとっても大きなメリットとなりますので、確認しておきましょう。

入学金が半額免除になる

2008年度から、付属校から東海大学へ内部進学する生徒全員が、入学金が半額免除されています。

通常入学金は30万円ですので15万円となり、入学金の高い医学部も例外ではなく、100万円の入学金は50万円で済みます。

成績優秀者には奨学金がある

東海大学の内部進学には、通常の内部推薦のほかに、最大25万円の奨学金が得られる「特別奨励入学制度」という推薦方法があります。
これは3年生の学園基礎学力定着度試験で上位350番以内、さらに1・2年生の成績が評定平均3.8以上などの条件を満たした生徒に与えられるものです。

この候補に選ばれると、3年生の9月から行われる大学の講義に実際に参加し、単位を得られる「体験留学」制度にも参加できます。

医学部やパイロットを目指す学科への内部進学も狙える

東海大学の23学部の中には、医学部やパイロットを目指せる工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻などもあります。
当然これらの学部への内部進学もあるため、医師やパイロットを目指す人にとっては大きな魅力といえるでしょう。

まとめ

東海大学は23もの学部のある総合大学です。
付属校は14校あり、全ての学校から内部進学が可能です。

内部進学の割合は学校によって異なりますが、「学園基礎学力定着度試験」や「学園オリンピック」などで好成績を上げることで、希望する学部への内部進学も狙えるでしょう。

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投稿者プロフィール

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