中高一貫校なのに高校に上がれない⁉理由と親がすべきことを解説

頭を抱える母親とたたずむ息子

「学校の面談で、高校に上がれないかもしれないと言われた」

「別の高校を受験するように勧められた」

中高一貫校では、学校側から「このままでは高校に内部進学するのが難しい」と言われることがあります。

本記事では、中高一貫校なのに高校に上がれない理由とその後の進路、親にできることを紹介します。

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中高一貫校なのに高校に上がれない理由

中高一貫校なのに高校に上がれない理由として以下が挙げられます。

  • 成績が悪い
  • 出席日数が足りていない
  • 学校や私生活での態度が悪い

順番に解説します。

成績が悪い

中高一貫校であっても、成績不振が原因で高校に上がれないケースがあります。

多くの学校では、独自の進学基準を設けており、複数の科目で赤点を取り続けたり、常に下位層にいるなど、その基準を満たせない生徒は進学できないのです。

学校側としては生徒数の維持が収入に直結するため、本来なら全生徒の進学を望んでいます。

しかし、現状の成績で高校に進学しても、授業についていけず留年するリスクが高まるので、学校は生徒の将来を考え、早い段階で別の進路を提案することがあります。

このような事態を回避するには、日頃から授業に集中し、わからないことはすぐに質問する習慣をつけることが重要です。

また、定期的に担任とコミュニケーションを取り、苦手科目の克服方法を相談するなど、積極的に現状を改善していく必要があるでしょう。

出席日数が足りない

中高一貫校で高校に上がれない理由の1つに、「出席日数が足りていない」ことが挙げられます。

学校教育法施行規則で定められた出席すべき日数を下回ると、進級や卒業の要件を満たせず、高校への進学が認められない可能性が高くなるのです。

出席日数が足りなくなる主な原因は、不登校や長期の病欠などです。

学校によっては、やむを得ない事情がある場合、配慮して進学を認めることもあります。

また、一部の学校では欠席が長引いた生徒向けに、補習やプリント学習などのサポート体制を整えています。

しかし、全ての学校がこうしたフォローを行っているわけではありません。

長期欠席のリスクを軽減するには、体調管理に気を付け、学校生活に不安がある場合は早めに教師や保護者に相談することが大切です。

また、欠席が避けられない場合は、事前に学校と相談し、個別の学習計画を立てることも有効な対策となります。

お子さんが不登校で悩んでいる保護者の方は以下の記事も参考にしてみてください。

学校や私生活での態度が悪い

中高一貫校では、学業成績だけでなく、生活態度も高校進学の判断材料となります。

学校内外での素行不良や規則違反が重なると、高校に上がれないケースがあるのです。

授業中の私語や居眠りが頻繁だったり、教師や他の生徒への態度が悪かったりすると要注意です。

また、学校外でも、違法行為への関与などが発覚した場合、進学に影響を与える可能性があります。

こうした問題を防ぐには、学校のルールを理解し遵守すること、他者への思いやりを持って行動すること、そして自己の言動に責任を持つことが重要です。

子どもとのコミュニケーションを密にし、問題行動の根本原因に向き合うことで、改善につなげられるでしょう。

子どもが反抗期でお困りの保護者の方は、以下の記事もご覧ください。

中高一貫校生が高校に上がれなかったらどうなる?

中高一貫校生が高校に上がれなかった場合の選択肢は以下の通りです。

  • 別の高校を受験する
  • 高卒認定を取得する
  • チャレンジスクールに通う

順番に解説します。

別の高校を受験する

中高一貫校で高校に上がれなかった場合、多くの生徒は別の高校を受験します。

公立中学生と同様に、受験験勉強に取り組み、合格を目指さなければなりません。

選択肢は全日制高校だけでなく、定時制高校や通信制高校など多岐にわたります。

それぞれの特徴を理解し、生徒の学力や性格、さらに本人の希望を考慮して最適な高校を選ぶことが重要です。

例えば、学習ペースや時間帯を柔軟に設定できる定時制・通信制高校は、従来の学校スタイルになじめなかった生徒に適している場合があります。

進路選択の際は、進学後の適応や将来の進路も見据えて慎重に検討することが大切です。

高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)を取得する

高卒認定(高等学校卒業程度認)を取得する選択肢もあります。

以前は「大検(大学入学資格検定)」と呼ばれていたもので、高校卒業と同等の学力があることを認定する制度です。

高卒認定を取得すると、大学や短大の受験資格、多くの国家試験の受験資格が得られます。

最終学歴は「高校卒業」とはなりませんが、進学や就職など将来の可能性を広げる重要な手段となります。

試験は年2回実施され、複数年かけて少しずつ単位を取得することも可能です。

自分のペースで学習を進められるため、通学が困難な生徒にも適しています。

チャレンジスクールに通う

チャレンジスクールは、不登校経験者や学習に困難を感じている生徒のための高校です。

東京都を始め、全国各地で同様の取り組みが行われています。

例えば、神奈川県のクリエイティブスクール、埼玉県のパレットスクールなどがあります。

これらの学校は、学力検査を行わず、面接や作文で入学者を選考するのが特徴です。

少人数制や柔軟なカリキュラム、個別指導など、生徒一人ひとりに寄り添った教育を提供しています。

チャレンジスクールを卒業後は、一般の高校と同様に大学進学や就職など、様々な進路が開かれています。

中高一貫校なのに高校に上がれない可能性のある子どもに対して親がすべきこと

内部進学できない可能性のあるお子さんに対して親ができることは以下の2つです。

  • 成績不振のお子さん:学習環境を整える
  • 不登校のお子さん:子どもの意思を確認する

順番に解説します。

成績不振のお子さん:学習環境を整える

成績不振のお子さんの場合、学習環境を整えることが重要です。

まず、家庭内に静かで集中できる学習スペースを確保しましょう。

スマートフォンなどの誘惑を取り除き、集中力を高める工夫も効果的です。

手っ取り早いのが、学習塾です。

中高一貫校生であれば、中高一貫校生に特化した学習塾が良いでしょう。

中高一貫校専門 個別指導塾WAYSは、500校以上の中高一貫校生の指導実績があります。

学校カリキュラムに沿って、学校教材を用いて指導するので、お子さんの負担も最小限に抑えられます。

気になる料金や指導システムを知りたい方は、すぐにダウンロードできるWebパンフレットをご覧ください。

不登校のお子さん:子どもの意思を確認する

不登校の子どもの進路を考える際は、まず子どもの気持ちを丁寧に聞くことが大切です。

子どもの話を遮ったり、プレッシャーを与えたりせずに対話しましょう。

「学校に行けない理由」「今の気持ち」「これからどうしたいか」など、オープンな質問を投げかけ、子どもの本音を引き出します。

親は子どもの意見や考えを否定せず、受け止めるのが大事です。

場合によっては、スクールカウンセラーなど専門家の助けを借りるのも良いでしょう。

高校に上がれない中高一貫校生が「別の高校を受験する」際の注意点

中高一貫校から高校受験する場合、以下の点に注意する必要があります。

  • 学校のフォローは期待できない
  • 受験の空気感がない中で受験勉強しなければならない
  • 内申点で不利になることがある

順番に解説します。

学校のフォローは期待できない

中高一貫校は高校受験を想定していないため、受験に関する積極的なサポートは期待できません。

必要な書類は作成してもらえる程度で、基本的に自力で受験勉強をしていく必要があります。

このため、塾や家庭教師を活用する選択肢を含めて対応を検討しなければなりません。

受験の空気感がない中で勉強しなければならない

中高一貫校では、周りの生徒は受験をしないため、一人だけ受験勉強をすることになります。

のんびりした雰囲気の中で、受験に向けてモチベーションを維持することが難しく感じられることもあるでしょう。

内申点で不利になることがある

成績不振が原因で高校に上がれない場合、内申書で不利になる可能性があります。

中高一貫校での成績が振るわなかった場合、内申点が低くなり、受験の選択肢が限られるのです。

まとめ

せっかく中高一貫校へ入学したにもかかわらず高校へ上がれないとなると、親御さんとしても「これからどうすれば」と途方に暮れてしまうでしょう。

高校へ進学できない場合、他校を受験する・高卒認定を取得するといった方法があります。

決して楽ではありませんが、お子さんと相談して新たな道を見つけましょう。

これから勉強を頑張って挽回すれば、そのまま内部進学できる可能性がある方は、中高一貫校専門個別指導塾WAYSへご相談ください。

もともと中高一貫校に合格できる実力があるため、コツさえつかめば、成績は伸びるはずです。

WAYSでは、生徒の92.9%が成績アップを実現しています。

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