中学受験後の燃え尽き症候群に要注意!原因や対策・親の接し方を紹介
中学受験に合格することは大きな達成感がありますが、その後の生活で燃え尽き症候群に陥ってしまう子供がいます。
受験の時にいくら勉強を頑張ったとしても、入学後に勉強をしなくなれば成績は必然的に下がってしまいます。
中学受験の時は一生懸命に勉強していたお子さんが、受験を終えた途端に勉強しなくなると不安に思ってしまいますよね。
しかし、普段からしっかりと勉強をした方が、定期テストや進学に有利であることは事実です。
この記事では、お子さんがそんな燃え尽き症候群になってしまう原因や対処法、お子さんへの接し方について紹介します。
「子供が燃え尽き症候群で、勉強のやる気が全くない…」
「今後の定期テスト対策や高校に進学できるかが心配…」
という不安を抱えている親御さんは、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
このページの目次
燃え尽き症候群とは?
燃え尽き症候群とは、長時間にわたるストレスやプレッシャーによって精神が疲弊し、やる気が失われる状態のことです。
特に中学受験を終えた子供などは、受験期に過度なストレスや疲れを抱えたため、入学後に勉強に対するモチベーションが上がらず、自分自身に燃え尽きた感覚を抱くことがあります。
この症候群は、自分自身に対する過度のプレッシャー、あるいは周囲の期待に応えることに疲れた結果として現れることが多いです。
また、子供だけでなく大人も同様の症状が現れるケースもあるため、注意が必要です。
燃え尽き症候群になってしまう原因
中学受験を終えた子供が燃え尽き症候群に陥ってしまう原因は様々です。
以下に、考えられる原因を4つ紹介します。
入学自体が目標になっていた
中学受験に合格すること自体が目標だった場合、合格後に目標を失ってしまい、燃え尽き症候群に陥ってしまうことがあります。
目標を失ってしまうと、次にどうすればよいのかがわからなくなり、やる気が上がらない状態に陥りがちです。
学校生活への慣れ
最初は楽しんでいた学校生活も、時間が経つとマンネリ化して飽きてしまいがちです。
このように、学校に対して新鮮味がなくなって興味を失うと、学習意欲も低下してしまいます。
また、中学生になると勉強の難易度も上がるため、学習についていけなくなってモチベーションが下がってしまうことも原因の一つと言えるでしょう。
周りの優秀な生徒を見て自信を失ってしまった
中学受験を成功させることができる子供は、いうまでもなく優秀な生徒がほとんどです。
そのため、小学校まではクラスや学年で勉強ができる子だったとしても、中学生になったとたん学力レベルは標準になります。
自分よりも勉強ができる生徒に急に囲まれるようになり、自信を失って勉強に対するやる気を失ってしまった可能性が考えられます。
学校の授業についていけない
中高一貫校の授業は総じてレベルが高いです。
そのため、「わからないことが多すぎて先に進めない」「何から手をつけていいかわからない」といった問題に悩まされている可能性があります。
小学生の時に通用していた勉強方法も、中学生になると通用しなくなることも多いため、勉強の仕方がまだうまく確立できていないのかもしれません。
そのため、お子さんが学校の授業の何につまずいているのかを明確にすることが重要です。
塾に通わなくなって自主学習のハードルが上がった
中学受験の際、お子さんを塾に通わせていた親御さんも多いと思われます。
しかし「中高一貫校だから」と塾を辞めてしまい、自主学習に取り組むことがハードルとなって勉強しなくなるケースもあります。
塾によって異なりますが、小学生に勉強習慣を付けさせるいくつかの工夫があったと思います。
例えば、塾の先生がペースメーカーとなって、受験までの期間でどのような勉強をしたらいいかを示してくれていました。
また、受験4教科分も塾に通うこと自体も勉強時間の確保となり、全く宿題をやらない生徒でも最低限の勉強の習慣化はされていたはずです。
中学受験塾によって維持されていた勉強習慣やモチベーションが、塾をやめたことで失われてしまったのかもしれません。
燃え尽き症候群の対策
燃え尽き症候群の原因はさまざまで、解決するためには原因別の対策を行う必要があります。
お子さんがどのような要因でモチベーションを失ってしまっているのかを明確にした上で、以下に紹介する対策法を実践してみましょう。
簡単な目標を決める
燃え尽き症候群の対処法として、簡単な目標を決めるという方法があります。
簡単な目標を達成することで、小さな成功体験を積み重ね、少しずつ意欲を高めることができます。
「英単語を毎日1個だけ覚える」「毎日10分間だけ読書をする」など、目標を設定する際は子供にとって達成しやすい目標にするのが重要です。
このように小さな成功体験を積み重ねることで次第に自己効力感が高まり、やる気も徐々に回復していきます。
学習習慣を身に着ける
燃え尽き症候群の2つ目の対処方法として、学習習慣を身に着けることが挙げられます。
例えば、毎日同じ時間帯に勉強する習慣を身に着けることが大切です。自分で決めた時間に集中的に学習することで、効率的に学習することができます。
また、勉強をする場所を決めることも重要です。学習に適した環境を整えることで、学習意欲が高まり、集中力も向上します。
適度に運動する
運動は、ストレスを解消するための最も効果的な方法の一つです。
部活で普段から体を動かしている場合は問題ないですが、例えば文化系の部活で運動不足の可能性がある場合は、適度に体を動かしましょう。
燃え尽き症候群は、長時間のストレスや緊張が原因の一つでもあります。
子供に運動習慣を身につけてもらい、リフレッシュする時間を作ってあげることで、やる気が回復するかもしれません。
カウンセリングを受ける
受験は子供に大きな負担がかかります。万が一燃え尽き症候群になってしまった場合、プロのカウンセラーに相談することもおすすめします。
カウンセリングを通じて、子供が心身ともにリフレッシュできるようにサポートしてもらいましょう。
また、学校の人間関係などで悩みを抱えている可能性も考えられます。
その場合は、学校に在中しているスクールカウンセラーに話を聞いてもらいましょう。
中高一貫校専門の塾に通う
中高一貫校専門の塾に通うことは、燃え尽き症候群を対処するための有効な方法の一つです。
これらの塾は、中高一貫校の生徒に適した定期テスト対策や課題を出して子供をサポートします。
「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」では、中高一貫校生の中だるみを解消する専門塾です。
燃え尽き症候群の生徒にも、適性にあったカリキュラムでやる気を回復させることができるため、ぜひお気軽にお問い合わせください。
燃え尽き症候群の子供に親はどう接するべき?
ここまで燃え尽き症候群になってしまう原因と対処法について述べてきました。しかし、気になるのは子供への接し方ですよね。
そこでここからは、燃え尽き症候群に陥ってしまったお子さんに対する接し方について紹介します。
無理に勉強はさせない
お子さんが燃え尽き症候群に陥っている場合、無理に勉強をさせることは避けましょう。
子供自身がやりたいと思うことを尊重し、興味のあることに対しては積極的にサポートすることが大切です。
また、子供が適切な休息をとれるように環境を整えることも重要です。十分な睡眠時間を確保し、リラックスできる場所を用意するなど、ストレスの軽減に努めましょう。
親が抱え込みすぎない
お子さんが無気力で勉強をしないと心配になってしまうかもしれませんが、親が悩みすぎないようにしましょう。
受験後に疲れてやる気が低下するのは、むしろ自然な流れです。
また、親が悩んでいる姿を見て、子供がさらにナーバスになってしまう危険性もあります。
中学生の一時的なやる気の低下は珍しいことではないため、あまり気負いしすぎないようにしましょう。
塾などにアドバイスを求める
燃え尽き症候群の子供対して、親が一人で対処するのは難しいケースもあります。その場合は、塾や学校の先生に相談するのも一つの手です。
子供が抱える問題を共有し、解決策を一緒に考えることで、子供が燃え尽き症候群から抜け出すためのサポートをしてくれます。
まとめ
燃え尽き症候群になることは、決して悪いことではありません。
受験は子供に相当なストレスがかかるため、合格後も勉強のモチベーションを維持することはむしろ難しいです。
そのため、子供が燃え尽きてしまったとしても無理に勉強はさせず、自分でペースを調整できるようにサポートすることが重要です。
お子さんの健康が最優先であることを忘れずに、成長をサポートしましょう。
もしも、お子さんがなかなかやる気を回復できないようでしたら「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」にご相談ください。
「WAYS」では、中高一貫校で使用する教材のすべてに対応。
一人では解けない宿題や、定期テスト対策もしっかりフォローします。
無料学習相談・体験指導も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

個別指導塾WAYS

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