高校生物が苦手な中高一貫校生のためのわかりやすい問題集・参考書ガイド|初心者向け

学校の教科書・問題集を難しく感じ、成績が低迷してしまっている中高一貫校の高校生向けに、高校生物のわかりやすい参考書・問題集を、指導歴15年の現役理科教師が紹介します。

生物は「暗記科目」と思われがちですが、高校生物では、現象の仕組みやプロセスを理解が求められます。

理解せずに暗記しても定着しないため、教科書や問題集の説明が難しいと感じているお子さんも多いでしょう。

もしそのような場合は、次のような補助教材を活用すると、学校指定の教科書や問題集の理解を深めやすくなります。

  • 噛み砕いた表現で、分かりやすく解説された「講義形式の参考書」
  • 基礎知識の整理や暗記に役立つ「基礎固め用問題集」

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【高1向けで生物が苦手な人向け】生物基礎のオススメ参考書と問題集

生物は「生物基礎」と、「生物」があります。

多くの学校で、高1で「生物基礎」を受け、高2以降で理系に進む場合に発展的な「生物」を受けます。

ここでは文系に進む人や、高1から生物につまづいている人向けに、生物基礎だけに特化した参考書や問題集を紹介します。

噛み砕いた表現で生物現象が分かりやすい「講義系の参考書」2冊

生物は暗記だけでなく、生物現象を正しく理解することで、定期テストで点数が取れるようになります。

そのため、講義系の参考書選びはとても大事です。

まずは「高校生物基礎をひとつひとつわかりやすく。改訂版」(学研プラス)を紹介します。

こちらは講義系の参考書とまではいえませんが、噛み砕いた表現とイラストで、生物が苦手な人でも読みやすいです。

左ページに解説、右ページに練習問題が掲載されており、見開きで1テーマの勉強ができます。

内容も平易なため、生物基礎が苦手な人でも学習しやすい構成になっています。

次に「改訂版 大学入試 山川喜輝の 生物基礎が面白いほどわかる本」(KADOKAWA)です。

こちらの参考書も、図が豊富で分かりやすい口語調で書かれています。

「ひとつひとつわかやすく」は136ページなのに対して、「面白いほどわかる本」は288ページと倍の量があります。

手軽に取り組みたい場合は「ひとつひとつわかやすく」、高2以降で理系生物を選択する場合、「面白いほどわかる本」を選び、受験を見据えるのがよいでしょう。

ただし、講義系の参考書はあくまでも読み物が中心なので、問題量はかなり少なめです。

セットで学校の問題集で演習を行う必要があることは忘れてはなりません。

まずは講義系参考書を読んでから問題集に取り組み、不明点があれば再び参考書を読み直す。といった使い方をしましょう。

礎知識の整理・暗記用の「基礎固め用問題集」2冊

生物は知識の暗記ができていないと、絶対に点数が取れない科目です。

知識や要点を整理して、基本問題レベルの問題を解きながら、知識を定着させる必要があります。

まずは「高校 とってもやさしい生物基礎 改訂版」(旺文社)を紹介します。

穴埋め形式になっており、オレンジや赤のペンで書き込み、赤シートで隠すことで反復練習しやすくなります。

噛み砕いた表現で分かりやすく、イラストも柔らかいので、教科書の硬い表現が苦手という人に向いています。

次に紹介するのが「必修整理ノート 生物基礎」(文英堂)です。

この問題集も穴埋め形式になっています。

「とってもやさしい生物基礎」より、網羅的に載っているので、高2以降で理系生物を選択するなら、こちらを選んでも良いです。

ただし、文章表現は硬いので、その点は注意です。

【理系進学者向け】生物・生物基礎のオススメ参考書と問題集

ここからは、生物基礎と生物がセットになり、受験を見据えて勉強できる教材をご紹介します。

生物現象を理解するための「講義系の参考書」2冊

生物は、講義系の参考書選びがとても重要です。

生物は暗記科目だと思われがちですが、生物に関する現象を理解できなければ、暗記にも意味がありません。

そのため、講義系の参考書を読み、内容をよく理解したうえで、自分なりに表現することが求められるのです。

良い講義系参考書を使うことで、生物現象を正しく理解することができるようになります。

まずは「改訂版 大学入試 山川喜輝の 生物が面白いほどわかる本」です。

生物の基本をイラストを交えて丁寧に解説しているので、生物に苦手意識がある方でも理解しやすい内容です。

全20章で各分野の重要ポイントが詳しくまとめられており、随所に配置された練習問題も良問です。

こちらの本と相性が合わなければ「よくわかる生物基礎+生物」もオススメです。

受験を見据えるなら「面白いほどわかる本」、まずは日常の学習を重視したいなら「よくわかる」を選ぶのがよいです。

講義系の参考書の使い方としては、まずは、参考書をさっと読んでから問題集に取り組み、不明点があれば再び参考書を読み直す。といった使い方がよいです。

基本事項の暗記・要点を整理、定着させるための「基礎問題集」2冊

「講義系の問題集」は「読む」ことが主体ですが、「基礎問題集」は「手を動かす」ことが主体の問題集です。

知識を整理するのが苦手だったり、知識の抜け漏れがある人におすすめです。

まずは「必修整理ノート 生物」(文英堂)です。

穴埋め形式で、必要最低限のことを網羅的に学習できます。

オレンジや赤色のペンで書き込んで、赤シートで隠して反復練習をすると良いです。

ただし、少し硬い表現なので、苦手だと感じる人は、「とってもやさしい生物」(旺文社)もオススメです。

要点が解説口調で、分かりやすく説明されています。基本問題の解説が非常に詳しいため、生物が苦手な方でも理解を深めやすい問題集です。

全てではありませんが、つまづきやすいポイントの映像授業も提供されています。

受験を見据えるなら「必修整理ノート」、まずは日常の学習を重視したいなら「とってもやさしい」を選ぶのがよいです。

本格的に問題集に取り組む前に、基礎問題集をこなしておけば、スムーズに問題集に取り組めるようになります。

問題を解くのに不安があるなら「問題の解き方」を解説した問題集を使う手も

知識や要点は分かるけれど「問題の解き方が分からない」という人向けの問題集です。

「高校生物基礎の解き方をひとつひとつわかりやすく。改訂版」(学研プラス)

この問題集は1ページに1問ずつ、解き方が詳しく説明されています。

問題を解く際に必要な要点もまとめられており、解法を学びたい人に最適です。

ただし、生物の定期テストは、暗記事項を中心に問われることが多いため、解き方を解説した問題集までは必要ないかもしれません。

それよりも、講義系の参考書で生物現象の理解、基礎固め用の問題集で暗記と、「理解」と「暗記」に重点を置いて勉強しましょう。

生物の苦手克服のカギは、家庭学習を通じて問題集を解く時間を確保することが!

前述したように、生物を単純な暗記科目と考えてはいけません。

確実な理解が求められる生物の勉強には、集中できる学習環境が必要です。

問題演習のために、机に向かって集中した勉強時間の確保をする

暗記(インプット)だけなら、机に向かわなくても勉強することはできます。ですが、生物の学習では問題演習(アウトプット)にどれだけ時間をかけられるかが重要です。

インプットした内容は、アウトプットで定着させることができるからです。

また、生物現象が理解できたかどうかは、アウトプットして初めて分かります。

アウトプットのためには、集中できる環境を整え、しっかりと時間をかけて勉強することが大切です。

中高一貫校は、問題演習は家庭学習で行うことが求められている

中高一貫校では、大学入試も見据えた内容の濃い授業が行われます。また、定期テストでは、大学入試レベルの問題が出題されることも少なくありません。

授業についていき、さらに、ハイレベルなテストに対応するためには、演習量の確保が生命線です。

ただし、中高一貫校は授業進度が早いため、授業内で十分な演習量が確保できるわけではありません。

そのため、基礎・基本の演習はもちろん、テスト対策のための演習は、お子さんの家庭学習に委ねられます。

自学ができない場合は個別指導塾の活用も選択肢

家庭学習が苦手なお子さんは、確実に勉強時間が確保できる塾を利用するのも良いでしょう。

ただし、集団指導塾はあまりおすすめしません。

中高一貫校生の場合、学習水準が高いため、定期テスト対策が大学受験対策にもつながります。特に、高1・2のお子さんは定期テスト対策に重点を置くべきです。

しかし、集団指導塾は、塾独自のペースで授業が進むため、必ずしも学校のペースに合致するとは限りません。

学校のペースに合わせて学習計画を立てられる、個別指導塾の方が定期テスト対策に向いていると言えます。

また、定期テスト対策には、学校の問題集を2〜3周解いて、問題演習量を確保することが重要です。演習中心に勉強できる点からも、個別指導塾が向いています。

中高一貫校生が学習塾を選ぶ際のポイント 詳細解説

自宅で勉強できなくても大丈夫!中高一貫校専門の個別指導塾WAYSで、生物の苦手を克服できる!

中高一貫校生が通うなら、「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」がオススメです。

生物のインプットだけでなく、アウトプットのためには勉強に集中できる環境が欠かせません。

家庭学習の習慣がないお子さんにとって、自宅で集中できる環境を作るのは一筋縄にはいきません。

WAYSでは「1コマ120分指導」と、一般的な個別指導塾(90分前後)よりも学習時間を確保できます。

また、授業時間内に解き直しまで完結することができるので、家で行う宿題はなし!家庭学習が苦手で苦しんでいる中高一貫校生にはぴったりの環境です。

WAYSで92.9%の中高一貫校生が成績アップを実現している理由は、次の記事でご覧ください。

また、WAYSには500校以上の中高一貫校生の指導実績があり、400件以上の成績アップ事例を掲載しています。

あなたのお子さんが通う中高一貫校の成績アップ事例も見つかるかもしれませんので、左下の虫眼鏡マークより「学校名 成績アップ」でぜひ検索してみてください。

投稿者プロフィール

しみすけ先生
しみすけ先生
中高一貫校で15年間指導してきました。10年間は高校3年生の大学受験指導を、次の5年間は主に中学で指導してきましたので、大学受験を見据えた中学からの学力形成に知見があります。私自身も中高一貫校を卒業しました。
せっかく努力されて入学した学校なので、充実した時間を過ごせるよう情報発信という形でサポートしていきます。

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