中高一貫校生におすすめの英和辞典&電子辞書6選|辞書を持つべき理由も解説
中高一貫校生が持つべき英和辞典(紙4種、電子2種)、和英辞典3種、英英辞典2種を紹介します。それぞれ、特徴とおすすめのポイント、入手するタイミングを解説しています。
今の時代、分からないことがあればインターネットで簡単に検索することができます。
ですから、辞書をわざわざ買わなくても、英語の勉強をすることは可能です。
しかし、インターネットに頼る勉強は、お子さんを泥臭い勉強から遠ざけてしまいます。
結果として、学力が伸び悩むかもしれません。
このページの目次
中高一貫校生にオススメの英語の紙辞書4選
中高一貫校では、ハイレベルな英語の授業が展開されますが、だからといって最初から難しい辞書を持つ必要はないでしょう。
例文を読んでも意味がとれなければ、学習効果は薄くなってしまいます。
始めは『エースクラウン英和辞典』もしくは『ヴィクトリーアンカー英和辞典』を使い、ある程度実力がついてきた段階で『ライトハウス英和辞典』もしくは『アクシスジーニアス英和辞典』に買い換えるのがオススメです。
多くの中高一貫校では、『ジーニアス英和辞典』が推奨されていますが、これは英語上級者向けの辞書です。使うにしても、英語にある程度慣れてからにしましょう。
英語初級者にやさしい『エースクラウン英和辞典』
『エースクラウン英和辞典』(三省堂)は、中学~高校初級レベルに対応しています。例文が簡潔で重要語が非常にわかりやすいため、初学者にオススメです。中高一貫校では、中学3年生の前半くらいまでは十分通用するでしょう。
高校初級者レベルの『ヴィクトリーアンカー英和辞典』
『ヴィクトリーアンカー英和辞典』(学研)は、中高一貫校の中学3年生~高校1年生レベルの辞書です。なお、中学1年生時点で使用しても構いません。
実用英語技能検定5級から準1級までの単語に、級ごとのアイコンが付いているのが大きな魅力です。
高校中級者レベルの『ライトハウス英和辞典』
『ライトハウス英和辞典』(研究者)は、用例や句法などが充実している大学受験向きの英和辞典です。
イラストが随所で使用され、重要語が視覚的に目立つよう工夫されていて、「何を優先して覚えるべきか」がわかりやすくなっています。
高校中級者レベルの『アクシスジーニアス英和辞典』
『アクシスジーニアス英和辞典』(大修館書店)は、重要語がわかりやすく、用例や語法が充実した、大学受験向きの本格的な辞書です。
なお、『ジーニアス英和大辞典』は社会人レベルなので、間違えて購入しないように注意しましょう。
中高一貫校生にオススメの電子辞書2選
基本的には、オススメの紙辞書『エースクラウン英和辞典』・『ヴィクトリーアンカー英和辞典』・『ライトハウス英和辞典』・『アクシスジーニアス英和辞典』が収録されているものを選ぶのがよいでしょう。
ただし、『ライトハウス英和辞典』と『アクシスジーニアス英和辞典』については、どちらか一方が使えれば十分です。
中高一貫校向け XD-SX4510(カシオ)
XD-SX4510(カシオ)は、英語をはじめ、学校採用率の高い辞書や用語集を採録しており、実用英語技能検定の学習にも対応しています。
国語や社会、理科の学習にも使える優れもので、まさに大学受験向けの電子辞書といえるでしょう。
ただし、英語の辞書は『アクシスジーニアス英和辞典』ではなく、『ジーニアス英和辞典』が採用されています。
『エースクラウン英和辞典』から『ジーニアス英和辞典』にジャンプすることになりますので、注意が必要です。
(『ウィズダム英和辞典』(三省堂)も採録されていますが、レベル感としては『ジーニアス英和辞典』と同程度です。)
英語力を強化したい人向け PW-S3(シャープ)
PW-S3(シャープ)は、英文法問題集や単語帳、英検本やTOEIC本などを多数収録した、英語力強化に特化した構成になっています。
英語の4技能「聞く・話す・読む・書く」を鍛えることができ、中高一貫校生の心強い味方となるでしょう。
ただし、英和辞典のラインアップについては、XD-SX4510(カシオ)以上に注意が必要です。
『コンパスローズ英和辞典』・『ジーニアス英和辞典』・『オーレックス英和辞典』・『ウィズダム英和辞典』は、英語上級者向け。
『リーダーズ英和辞典』・『リーダーズ・プラス』・『ジーニアス英和大辞典』は、 大学生~専門家向けです。
英語初級者~中級者向けの辞書は残念ながら入っていません。
英語上級者がさらに英語力に磨きをかけるための辞書といえます。
英作文対策に和英辞典や英英辞書も持とう!
中高一貫校生は高校1年生後半くらいから和英辞典や英英辞典を使おう!
英作文は、単語力や文法力、読解力がある程度身についた後で取り組むものです。
授業進度が早い中高一貫校であれば、高校1年生の後半~年度末くらいには、英作文の勉強を始められる土台ができているでしょう。
ここまでくれば、英和辞典だけでなく、和英辞典や英英辞典を使っていくことをオススメします。
特に英英辞典は、単語に対する理解が深まりますので、英語中級者~上級者はぜひ使用してください。
オススメ和英辞典3選とオススメ英英辞典2選
下記の辞書は、PW-S3(シャープ)にはすべて収録されています。また、XD-SX4510(カシオ)には、『オーレックス和英辞典』を除いてすべて収録されています。
ウィズダム和英辞典
『ウィズダム和英辞典』(三省堂)は、受験英語に対応したデータベースをもとに作られた辞書ですので、英作文対策に非常に有効です。
間違いやすいポイントなども掲載されており、使えば使うほど勉強になります。
オーレックス和英辞典
『オーレックス和英辞典』(旺文社)は、例文が優秀で、大学受験を分析したものが採用されています。
また、英作文をどのように作っていくかについても理解を深めることができる良辞書です。
ジーニアス和英辞典
『ジーニアス和英辞典』(大修館書店)は、最も中高一貫校生に人気の辞書で、豊富な図解やイラストが特長です。
ロングマン現代英英辞典
『ロングマン現代英英辞典』(Pearson Education)は、解説に使用している語彙が一般的なものばかりであるため、英英辞典初心者には非常に使いやすい辞書となっています。コロケーション(語と語の慣用的な結びつき)も豊富です。
オックスフォード現代英英辞典
『オックスフォード現代英英辞典』(オックスフォード大学出版局)は、英語を母語としない英語学習者のために編纂された辞書です。
『ロングマン現代英英辞典』に比べると、単語の説明文が難しく使用語彙も多いので、難度は高めです。
中高一貫校生であれば扱えるかもしれませんが、英語が得意でないのなら、『ロングマン現代英英辞典』を使用した方がよいでしょう。
ネット辞書に頼る勉強は学力の伸び悩みを招く
今の時代であれば、紙の辞書や電子辞書に頼らなくとも、スマートフォンでインターネット検索すれば、それなりの検索結果がヒットします。
手軽で時間も要しないため、1つの選択肢ではあるかもしれませんが、大学受験合格を目指す中高一貫校生にとっては、大きなデメリットもあると言わざるをえません。
ネット検索によってお子さんの思考力と勉強時間が奪われる
一番大きな弊害は、お子さんが自分で考えるということをしなくなることです。
インターネットには、たいてい欲しい答えが存在しています。
それを気軽に引き出しているうちに、ネット検索が癖付いてしまい、思考力を鍛えることがなくなってしまう恐れがあります。
また、インターネットに常時つながることができる環境は、勉強をする環境としては最悪といっていいでしょう。
スマートフォンやタブレットPCは、遊びの宝庫です。
勉強していたはずが、結局遊んでしまっていた……、ということになりかねません。
ネット検索のメリットは電子辞書で代替可能
インターネット検索の最大のメリットであるお手軽検索は、電子辞書でも代替可能です。
お子さんがどうしても辞書検索に時間をかけたくない場合は、電子辞書の購入を検討してください。
正規の辞書は、きちんとしたデータベースに基づいて作られていますし、受験向けの例文を採用しているものもあります。
検索結果1つとっても、ネット辞書よりも遙かに優れているのです。
紙の辞書による自然な反復学習が中高一貫校生を助ける
紙辞書の強みは検索時の一覧性にある!
紙辞書の最大の強みは、ある単語を調べたときに、周囲の単語が目に入りやすいことです。特に、形が似ている派生語などを一挙に押さえることができます。
また、強調表示されている周囲の重要単語も目に入るでしょう。
これにより、自然と反復学習を行うことができるのです。
紙辞書を使った方が記憶に残りやすいという研究結果もある
実は、英語学習においては、体を動かして五感を使った方がよいという研究結果があります。
それによると、目的の単語にたどり着くまでの時間が長い紙辞書の方が、学習内容を定着させやすいそうです。
手でページをめくり、紙の音が聞こえ、紙のにおいがする。電子書籍やインターネットには存在しない、大事な要素が紙辞書には詰まっているのです。
手軽さをとるなら電子辞書
検索の手間が少なく持ち運びに便利で、単語の発音も聴ける!
紙辞書のように重くなく、かさばらない。荷物が多くなりがちな中高一貫校生にとっては、ありがたい存在です。
また、調べた単語の発音を聴けるのも、大きな魅力です。リスニング対策にもなるでしょう。
学習アプリが充実しているものもある
実用英語技能検定の学習に対応しているものや、4択単語テストなど、ゲーム感覚で英語学習に取り組めるものがあるのも、電子辞書ならではの強みです。
通学時間などの隙間時間に使うこともできるでしょう。
中高一貫校生は高校生モデルを使おう!
中学生向けの電子辞書がありますが、それは主に高校入試を見据えたモデルです。
中高一貫校生の場合は、高校入試がなく授業進度も早いので、高校生モデルを購入するようにしましょう。
XD-SX4510(カシオ)のように、中高一貫校生向けモデルも存在しますが、高校生モデルとそこまで大きな差はありません。
収録されているコンテンツなどを吟味しながら、お子さんのレベルに合ったものを選ぶようにしてください。
紙辞書にするか、電子辞書にするかはお好みで!
インターネット検索主体の勉強はオススメしませんが、紙辞書にするか、電子辞書にするかはお子さんの好みです。
いずれも、メリット・デメリットがあります。
紙辞書を購入する場合は、できれば実際に書店に足を運んでレベル感を確かめるのがオススメです。
もちろん、紙辞書と電子辞書を併用する、というパターンでもかまいません。
英語の成績が低迷しているなら、「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」
英語は、積み重ねの教科です。一度サボり始めると、大きな遅れが生まれてしまいます。
お子さんがサポートの必要な状況になっているようなら、「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」の個別指導がオススメです。
英語の苦手意識は払拭できる!
英語は単語も文法もなかなか覚えられないから苦手。だから勉強する気が起きない、という中高一貫校生は多くいます。
しかし、人間は興味のないことを忘れる生き物です。苦手だから忘れるのではありません。
定着するまで、繰り返し覚え直すことが大事です。
WAYSは、1コマ120分という長い指導時間のなかで反復学習を重視しています。
指導時間の最初には前回の授業の復習テストを行うなど、随所に「覚え直し」を取り入れ、お子さんが確実に知識を増やしていけるよう、サポートします。
英語は、知識が身につけば点数に結びつく教科です。点数が伸びてくれば、お子さんの英語への苦手意識も薄れ、モチベーションアップにもつながるでしょう。
英語の定期テストの点数も伸びる!
もう一つ、WAYSは定期テスト対策にも力を入れています。
中高一貫校の定期テストは公立の学校に比べ難度は高めですが、WAYSには、500校以上の中高一貫校生を指導してきたノウハウがあります。
試験範囲を3周する計画を立てるコーチングや、生徒に問題の解説をしてもらう手法などを通して、これまで実に9割以上の中高一貫校生の成績を跳ね上げてきました。
下記より、WAYSの成績を伸ばすノウハウの詳細がご覧になれます。
また、他にも、実用英語技能検定対策講座を設けています。合格率8割超えの実績がありますので、ぜひご検討ください。
投稿者プロフィール
- 中高一貫校に勤めて10年になる中堅教師。卒業生を3度送り出し、中学生・高校生問わず指導経験が豊富です。自身も中高一貫校出身なので、中高一貫校のことを知り尽くしています。勉強に苦しむ生徒に向き合い、試行錯誤をする日々。そんな教師生活から得られた知見をお伝えし、全国の子供たちの力になれたらと思います。
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