【中学数学】赤点でも大丈夫!苦手な人が定期テストの点数を上げる方法
中学の勉強の中で、鬼門とされるものの一つが数学です。
「算数は得意だったけど、数学になった途端ついていけなくなった」
という人もいるでしょう。
実際、数学は苦手意識を持たれやすい科目のようです。
学研総合研究所が行った調査によると、中学生が「嫌いな科目」として最も選んだのは「数学」ということがわかっています。(※)
しかし、数学に苦手意識を向けたままでは、定期テストで点を取れず、成績に響いてしまう危険性があります。
取り返しのつかなくなる前に、苦手を克服する必要があるのです。
そこで今回は、数学が苦手な人でも定期テストの点数を上げられる勉強法を紹介します。
「赤点を取って後がない」
「せめて平均点を取れるようにしたい」
という人は、ぜひ参考にしてください。
(※参考:2017年度調査の中学生白書 – 学研)
このページの目次
数学の定期テストを苦手に感じる理由
前述のように、多くの中学生にとって、数学は苦手な科目になっています。
なぜ、数学が際立って苦手とされるのでしょうか。
考えられる理由は3つあります。
それぞれの詳細な説明に加えて、解決方法も示しているので、自分がどれに当てはまるかを考えてみましょう。
数学が嫌いだから
数学は抽象的な科目です。
理科や社会に比べ、日常の事例を扱うことが少ないため、馴染みにくい印象となります。
それゆえ、数学を「自分とは関係のないもの」「役に立たないもの」として遠ざけてしまうのです。
解決方法としては、ひたすら問題を解いて、数学に触れることが挙げられます。
数字や式そのものに慣れることで、数学への抵抗感を減らします。
はじめの方は、中学初期の簡単な問題を解くのがおすすめです。
ある程度慣れてきたら、現在習っている分野や次の分野の予習に取り組むのもよいでしょう。
数学が積み上げの科目だから
数学は積み上げの科目です。
積み上げの科目とは、「ある分野の内容を、別の分野でも使う場合がある」ということです。
たとえば、「正の数/負の数」の内容は、「方程式」の計算においても使用します。
別の言い方をすれば、「正の数/負の数」の内容がわからなければ、「方程式」の内容も理解できないのです。
そのため、過去に勉強した分野を忘れていると、現在学習している分野が理解できなくなることがあります。
数学は、どの範囲も万遍なく理解することが求められているといえるでしょう。
解決方法としては、教科書を見返すことが挙げられます。
すべてを見返すのには時間がかかるため、自分が理解できていないと思う部分に絞りましょう。
なお、どこが理解できていないかを自分で発見できない場合、数学の先生に答案を見せるのがおすすめです。
自分がどこの範囲を理解できていないのかも合わせて聞いてみましょう。
時間をかけていないから
数学は、答えにたどり着くまでに計算をしなくてはなりません。
そのため、公式や定理を暗記するのに加えて、覚えた内容を使えるように練習する時間も必要になります。
また、前述のように、数学は積み上げの科目です。
これらの理由から、数学の学習には時間がかかってしまいます。
しかし、数学が苦手な人は、数学にあまり時間をかけられていない可能性があります。
解決方法は、勉強時間を増やすことです。
以下の記事で長時間勉強できる裏技を紹介しているので、あわせて参照してみてください。
サボる人でも安心!長時間勉強ができない原因と勉強時間を増やす方法!
数学の定期テスト対策
数学そのものへの苦手意識を克服できたら、いよいよ定期テスト対策をしていきます。
数学の定期テスト対策は、以下の5つのステップで進めていきましょう。
- 前回の単元を復習する
- 公式や用語、定理を覚える
- 学校の課題に取り組む
- 学校の課題を完璧にする
- 市販の参考書を解く
1.前回の単元を復習する
初めにやるべきなのは、前回の単元の復習です。
前述した通り、数学は積み上げの科目です。
テスト範囲についても、前回の内容が前提になっている場合があります。
復習は、前回の範囲の基礎的な問題を解き直しがおすすめです。
時間があればすべての問題に取り組んでもかまいませんが、そうでない人は基礎のみに絞ります。
2.公式や用語、定理を覚える
前回の基礎を思い出せたら、今回のテスト範囲の公式、用語、定理等を暗記していきましょう。
これらの暗記事項は、問題を解くうえで必ず頭に入れておく必要があります。
暗記と言っても、ずっと教科書を眺めて覚えようとするのはおすすめしません。
とくに公式は、簡単な問題を解きながら覚えていきましょう。
3.学校の課題に取り組む
公式、用語、定理などが自分で書けるまで覚えられたら、学校から出されている課題や宿題に取り組みます。
定期テストはこの課題をもとにして作られる場合があるため、これを中心に対策していきます。
課題の提出が求められている場合、まずは提出の範囲を終わらせましょう。
その際、解けない問題があってもかまいません。
間違えた問題、解くのに時間がかかった問題にはチェックを付けておきましょう。
4.学校の課題を完璧にする
提出分の課題が終わったら、同じ範囲をもう一度解き直します。
先ほどと同様に、解けなかった問題、解くのに時間がかかった問題にはチェックを入れます。
2周目を終えたら、次は印のついた問題のみを解き直しましょう。
これにより、自分の苦手な問題に集中的に取り組むことができます。
上記の作業をくり返し、課された問題を完璧にしましょう。
どの問題も、すぐに解法が浮かぶようになって初めて「完璧」といえます。
課題を完璧にすることで、定期テストの類題にも対処できるようになります。
5.余力があれば市販の参考書を解く
4の時点で定期テスト対策は完了したと言えますが、余力があれば、市販の参考書に取り組んでも良いでしょう。
市販の参考書を解くことで、「ほかの人と差がつく問題」にも対処できるようになります。
おすすめは、難易度の高い問題が載せられている参考書です。
学校の課題では取り組まなかった問題を探してみましょう。
この参考書も、課題と同じ手順で取り組みます。
数学の定期テスト対策でやってはいけないこと
上記のステップに沿えば、定期テスト対策は完了です。
しかし、対策を行ううえで注意すべき点がいくつかあります。
最後に、やってはいけないのですが、やってしまう人がいる勉強法を紹介します。
たくさんの教材に取り組んでしまう
定期テスト対策は、主に学校からの課題を中心にして、余裕があれば応用レベルの参考書に取り組む、というスタンスでした。
そのため、一回の定期テスト対策で使用する教材は、多くても2冊です。
しかし、それ以上に参考書を買おうとする人がいます。
「課題の解説がわかりにくいから」「もっとたくさん応用問題を解きたい」など理由がいくつか考えられますが、それは効率が良い勉強法とはいえません。
教材を買えば買うほど、そこに載せられている問題の解法を新しく理解する必要性がでてきます。
そうしていると、理解することばかりに時間がかかり、その問題の解法の再現の練習ができなくなるのです。
問題は自分で解法を再現できて初めて、実践で使うことが可能になります。
以上のことから、学校の課題を重点的に取り組む方が効率が良くなると言えます。
理解と解法の再現の両方に時間を使えるため、実践を意識した対策ができるようになるのです。
教材を眺めるだけで終わらせる
勉強する際、手を動かさずに教材を眺めるだけで終わらせる人がいます。
この方法は、数学の勉強にはおすすめできません。
数学には、「計算」という過程があるからです。
計算は、本番では書いて行います。
練習の段階で書いて計算しておくと、答え合わせのときに、自分がどこをミスしたかがわかります。
しかし、自分で書いて計算しないと、そういったミスがわからず、したがって自分のミスの分析や反省ができません。
計算ミスをすれば、解法が正しくても、答えを間違ってしまいます。
そのため、数学では解法だけでなく、計算も自分でできるようになる必要があるのです。
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まとめ
数学は一見、抽象的で、時間もかかる科目のため、敬遠される傾向にあります。
しかし、簡単なところからさかのぼって学習すれば、苦手意識も克服できるでしょう。
苦手を克服し、正しい手順や方法で対策すれば、数学の定期テストも高得点が望めます。
まずは、自分の現在の立ち位置から確認しましょう。
投稿者プロフィール
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英語、数学をメインに指導を行っています。
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