中高一貫校(私立中学)で使用される英語の教科書『NEW TRESURE(ニュートレジャー)』の特徴と、テストの点が跳ね上がる「解き直し」勉強法を、中高一貫校専門塾が解説。
公立で使用される検定教科書と比較して、扱う英単語数が約2倍にもなる上に、教科書ガイドが存在しないなど、難易度が高く、苦戦する中高一貫校生が多いのが実情です。
『WORKBOOK』や文法問題集で、解けない箇所をあぶり出し、繰り返し解き直すことで、成績アップを実現できます。
実際に『ニュートレジャー』を使っている中高一貫校の生徒が、定期テストの点数を跳ね上げた事例(46点UP、27点UP)も紹介します。
500校以上の中高一貫校の指導実績があり、『ニュートレジャー』対策も万全な「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」。
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このページの目次
『ニュートレジャー』の特徴3選
『ニュートレジャー』は難易度が高い一方、うまく使いこなせれば、難関大学合格に必要な英語力を養成できます。
主な特徴は以下の通りです。
- 大学入試に対応できる英語力を効率よく養成できる
- 4技能のバランスと論理的思考力、コミュニケーション力を重視している
- 語彙力と文法力を良質な英文で基礎から応用まで対応している
大学入試に対応できる英語力を効率よく養成できる
公立で使われる検定教科書では、中学3年間で習う語彙は1600~1800語程度。
しかし『ニュートレジャー』では3300語前後と、約2倍です。
語学学習で重要度の高い「語彙力」を養成できるので、苦手とする生徒が多い長文読解にもスムーズに対応できるようになります。
難関大学合格に必要な英語力を効率的に身につけることを目的としています。
多彩なテーマの英文や豊富な語彙、充実した文法解説により、読解力や語彙力、文法力を着実に伸ばせるので、難関大学合格に必要な英語力を効率的に身につけることが可能です。
4技能のバランスと論理的思考力、コミュニケーション力を重視している
『ニュートレジャー』は、「読む・書く・聞く・話す」の4技能をバランスよく伸ばすだけでなく、論理的思考力の養成にも力を入れています。
2021年度から導入された共通テストでは、センター試験では200満点中50点だったリスニングが100点に増加。ニュートレジャーを使いこなせれば、共通テストでも英語で高得点を獲得可能です。
また、自分の考えを論理的に英語で表現する力が求められる、英作文にも対応できます。
このように『ニュートレジャー』は、現代の大学入試に必要な英語力を総合的に高められるのです。
語彙力と文法力が伸びる。良質な英文で基礎から応用まで対応
『ニュートレジャー』は、基礎から応用まで体系的に英語力を高められるよう設計されています。
大学入試に必要な語彙数の土台となる約2,300語を、Stage1~2で身につけることが可能です。
文法は、例文と網羅的な解説で十分に学習できます。
さらに、英文は大学入試の分析に基づいて、良質なものを厳選しているのが特徴です。
SDGs関連のテーマなども収録しており、幅広い視野を養えます。
『ニュートレジャー』ならば、語彙・文法・読解のそれぞれにおいて、効率的に英語力を伸ばすことが可能です。
なお、大学入試に有利と言われる、中高一貫校の英語教育の全体像や、しっかり対応するための勉強法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
詳しく知る:
『ニュートレジャー』で勉強している中高一貫校生のよくある悩み
『ニュートレジャー』を使った英語学習で、生徒が直面する主な悩みは以下の通りです。
- 膨大な語彙量に圧倒され、単語の意味調べに追われてしまう
- 英文の構造や文法が複雑で、単語の意味が分かっても和訳できない
- 予習・復習に多くの時間を要し、他教科の学習時間が確保できない
- 授業の進度が速く、理解が追いつかずについていけなくなる
- 適切な参考書がなく、分からない箇所を補習することが難しい
上記の悩みの根本的な原因は、『ニュートレジャー』が大学入試に必要な英語力を身につけるために、豊富な語彙と高度な文法・構文を扱っているためです。
語彙数が多いからといって、単語の意味を調べるだけでは、英文の正確な理解には至りません。
文法や構文の理解が不可欠で、そのためには正しい勉強法を身につけなければなりません。
『ニュートレジャー』を効果的に学ぶには、語彙力の強化と並行して、文法・構文の理解を深めていくことが重要といえるでしょう。
『ニュートレジャー』のおすすめの勉強法
- Key pointsを熟読し、例文を暗記する
- 本文を音読する
- Readの問題を解く
1.Key pointsを熟読し、例文を暗記する
『ニュートレジャー』を勉強するにあたって、まず目を通すべき部分はGrammer中のKey pointsです。
Key pointsには、そのLessonで重要な英文法の事項がまとめられています。
文法の解説に加えて、実際の使用例が示されており、初学者でも理解できるようになっています。
解説を読んだ後は、例文を暗記しましょう。
例文を覚えることで、使用方法の理解だけでなく、英作文にも応用できるようになるからです。
本文を音読する
次に、本文を声に出して読みましょう。
学校で日本語訳をもらっている場合は、照らし合わせての読み進めるのがおすすめです。
音読には以下のメリットがあります。
- 英語のスペル、音、意味を結びつけて覚えられる
- 英語の語順で読解できるようになる
- リーディングだけでなく、リスニング、スピーキングの力を養成できる
せっかく読むなら黙読ではなく音読を行いましょう。
Readの問題を解く
次は応用であるReadに挑戦してみましょう。
Readの文章は2ページにもわたり、より実践的な内容になっています。
まずはGrammerの文章と同じように音読をして、意味がわからない単語が出てきたら、ノートや用紙にメモしてください。
この作業によって、自分が覚えられていないものだけを集めた「単語帳」が完成します。
単語を覚えたら、2回目以降の音読を始めます。
このやり方であれば、新しく覚えた単語を定着させられるだけでなく、長文に慣れることが可能です。
なお、音読の回数は、合計で5~6回がおすすめです。
『ニュートレジャー』成績アップ事例|攻玉社中2年:35点→81点にアップ!
勉強法がわかったとしても、実行できないケースは少なくありません。「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」ならば、自宅学習が苦手な中高一貫校生でも、成績アップが可能です。
英語の授業で『ニュートレジャー』を使用している、攻玉社中学校2年生の事例です。
入塾前は、テスト前に一度だけ問題集を解くだけでテストに臨んでおり、1学期中間テストでは35点と、平均点を下回っていた状態でした。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- 和訳ができなかった文に下線を引き、授業の最後に再度確認
- 英文を、音読+英訳が出来るようになるまで、繰り返し取り組む
- 文法問題集では、間違えた問題にチェックをつけて、解き直しを徹底
さらに、テスト前には、間違えた問題を中心に、繰り返し演習を行いました。
結果、1学期の期末テストでは62点、2学期の中間テストでは81点(+46点)と、大幅に成績アップを実現できました。
詳しく知る:
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『WORKBOOK』の使い方:間違えた問題をリストアップし解き直しを徹底
『ニュートレジャー』には、『WORKBOOK』問題集があり、併用することで、さらに英語力を高められます。
問題だけでなく、音声も付属しているので、リスニングやディクテーション(英語聞きながら一語一句書き取るトレーニング)の練習もできます。
まずは『ニュートレジャー』で勉強する
『WORKBOOK』の中身は、主に「単語の書き取り」「文章の穴埋め」「並び替え」です。
『ニュートレジャー』教科書の単語や文法の知識が前提となっている問題のため、まずは教科書の内容を理解し、単語の暗記を進めておく必要があります。
問題集には答えを書き込まない
『WORKBOOK』問題集を解いていくときは、答えはノートに書きます。
間違えた問題のみ、『WORKBOOK』の該当箇所にチェックをつけ、後からすぐにわかるようにしておきましょう。
解き直しの徹底が、成績アップの最大の秘訣
間違えてしまった、あるいは解けなかった問題を、繰り返し解き直すことが、成績アップの最大の秘訣です。
解き直しは、次のように、最低3回は行いましょう。
- 日中に解いたら、その日の夜に1回目の解き直し
- 2〜3日後に2回目の解き直し
- テスト前に3回目の解き直し
こうして、苦手な問題、解けなかった問題を、一つひとつ潰していきます。
正解した問題は、繰り返し解く意義は薄いため、テスト直前に確認する程度で構いません。
時間には限りがあるため、できるだけ効率的に勉強することを意識しましょう。
文法問題集は長期休暇の総復習におすすめ:同じように解き直しを徹底
ニュートレジャーの文法問題集には、文法の解説と、実践的な問題が載っています。
問題は、各セクションごとに「Basic」「Standard」「Exercise」の3つで構成されています。
全5回分の「まとめの問題」と、全3回分の「まとめの問題」も収録されています。
長期休暇期間に、これまで習った範囲を総復習する
文法問題集は、夏休みや冬休み、春休みなどの長期期間中に、復習として使用するのがおすすめです。
文法問題集は、文法の解説が簡潔にまとめられているので、教科書に比べて、短時間で仕上げられるからです。
理解度が低い単元は、『ニュートレジャー』で解説を読み直して、苦手箇所を穴埋めしていきましょう。
間違えた問題にチェックをつけ、解き直しを徹底
『WORKBOOK』と同様に、間違えた問題にチェックして、チェックがついた問題を重点的に解き直しましょう。
2~3周するころには、苦手な文法や問題形式がわかってくるため、『ニュートレジャー』を読み直しながら穴埋めしていきます。
また、文法問題集には、穴埋め、並び替え、英作文など、実際の入試で問われる形式の問題が収録されています。
繰り返し解き直すことで、入試の文法問題に対応できる実力がつきます。
『ニュートレジャー』で学ぶ中高一貫校生の成績アップ事例|立教女学院中1年:47点→74点にアップ!
立教女学院中学校1年生の事例です。
1年生の冬期講習からの入塾でしたが、その前の後期中間テストでは、英語のテストは47点と苦戦していました。
原因は、文法問題集や『WORKBOOK』を、1周すら解ききっていなかったためです。記事で紹介してきたとおり、間違えた箇所の解き直しを繰り返さなければ、成績アップは見込めません。
そこでWAYSでは、次のように指導を行いました。
- 学校の授業に遅れずについていくため、予習として、教科書の “KEY-POINT” で文法を学習
- 和訳や英訳が上手くできない箇所を、できるようになるまで繰り返し確認
- 文法は、文法問題集を解き、間違えた問題にチェックをつけて、解き直しを徹底
テスト前には、文法問題集・『WORKBOOK』の間違えた問題を中心に、繰り返し演習を行い、後期の期末テストで74点と、27点アップを達成しました。
詳しく知る:
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中高一貫校用の英語の教科書『NEW TRESURE(ニュートレジャー)』は、難易度が高いため、定期テストで好成績を取るためには、繰り返しの演習が不可欠です。
間違えたり、解けなかった箇所をリストアップしておき、しっかり理解したうえで、解き直しを徹底していきます。
とはいえ、わかってはいても、自宅での学習が苦手であったり、計画どおりに勉強を進められなかったり、思うように成果を出せないケースもあります。
そんなときはぜひ、首都圏および関西圏の中高一貫校500校以上の指導実績がある「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」にご相談ください。
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