大学受験の地理はコスパがよい?勉強を始める時期と効果的な勉強法


大学受験で社会科目は日本史・世界史・地理・政治経済・倫理・現代社会と6教科もあります。
この中から、どの科目を選択すればよいか悩んでいる人もいるのではないでしょうか?

社会科目の中でも「地理」は、正しい対策を行えば短期間でもある程度までは点を取りやすい科目でもあります。
ただし、より高得点を狙うためには分析力が必要で、相応の勉強をしなければなりません。

そこでこの記事では、大学受験で地理選択が向いている人の特徴と効果的な勉強法をご紹介します。

社会の受験科目で悩んでいる人、地理の勉強法が知りたい人はぜひ参考にしてください。

大学受験で地理はコスパがよい科目なのか?

高校で学ぶ地理は「系統地理」と「地誌」に分かれます。

系統地理とは「農業」「気候」「工業」といったジャンル別に学ぶもので、地誌は「アフリカ」「東アジア」といった地域や大陸別の特徴を学ぶものです。

地理は世界史や日本史で大学受験するよりもコスパがよいといわれますが、本当でしょうか?
勉強をマスターするまでの時間と共通テストの平均点をもとに考えてみましょう。

マスターするまでにかかる時間

社会というと暗記の科目と思われがちです。
しかし、地理に関しては必ずしもそうとはいいきれません。

暗記すべき内容の多い世界史や日本史に比べ、地理はそれほど暗記量が多くありません。
その分短期間の勉強でも比較的得点しやすい科目といえます。

しかしほかの社会科目に比べ楽に高得点を狙えるわけではありません。
地理で高得点を狙うには、知識と与えられる情報を分析して答えを導きだす力が必要です。

共通テストの平均点

では地理は、ほかの社会科目と比べ得点しやすい科目なのでしょうか?
共通テストの社会科目の平均点を比較してみましょう。

参考:独立行政法人大学入試センター 令和5年度大学入学共通テスト実施結果の概要・令和4年度大学入学共通テスト実施結果の概要

年度によって平均点にばらつきがあるものの、地理の得点がずば抜けて高得点ではないことが分かります。

世界史や日本史は覚えることに時間がかかるものの、暗記さえできれば安定して高得点が狙える科目です。
一方、地理は暗記が少なくマスターに時間がかからないものの、高得点を取るためにはかなりの応用力・思考力が求められます。

高得点狙いで地理を選択するのは、ややコスパの悪い方法です。
そのため社会でどのくらい得点したいのかによって、どの科目を選択すればよいか選ぶとよいでしょう。

大学受験で地理選択が向いている人の特徴

地理は歴史に比べ、暗記の少ない科目です。
しかし人によっては、決してコスパのよい科目とはいえません。

大学受験で地理選択が向いているのは、次のような人です。

【地理選択が向いている人】
・社会科目では7割~8割取れればよい
・地理が好き
・社会の勉強は短時間で済ませたい
・推察力や応用力には自信がある

地理は暗記だけで解答できるわけではなく、安定して得点しにくい科目です。
そのため高得点を狙いたい場合、もともと推察力や応用力に自信のある人はよいですが、自信のない人はそれなりに勉強時間が必要となります。

大学受験用の地理の勉強はいつから始めるべき?

大学受験でもっとも重視すべき科目は、数学のない文系なら「国語・英語」、理系や国公立大学志望なら「数学・英語」です。

そのため、社会科目はいつから勉強すればよいか悩む人も多いでしょう。

基本は、重視すべき科目の基礎が終わってからです。

重視すべき科目の基礎が終わると、その分時間的な余裕が生まれます。
その時間を学習に充てましょう。

具体的には3年生の夏ごろ、遅くとも秋になるまでには始めたいところです。
そこから逆算して、重視すべき科目の勉強も進めましょう。

大学受験用地理の勉強法

高校地理は「系統地理」と「地誌」に分かれています。
まずは系統地理を勉強したうえで、地誌に取り組みましょう。

学習の流れを順にご紹介します。

講義系参考書で情報のつながりを把握する

まずは教科書や参考書で、つながりを把握しましょう。
参考書を購入するなら、理解しやすい講義系の参考書がおすすめです。

じっくり読み込んで「○○気候の地域は、雨が多いから△という農作物が栽培された」といったように、原因や結果を理解しながら読みましょう。
なぜそうなるかを理解することで、暗記が少なくて済みます。

この際、教科書や参考書に載っている分布図を頭に入れておくと、問題を解くうえで役立ちます。

問題集で解き方を学ぶ

次に問題集にチャレンジします。
実践的な問題演習を繰り返すことで、問題の解き方を学びましょう。

地理は、提示されるグラフや統計を読み解く能力が問われます。
できるだけ因果関係を詳しく解説している問題集に取り組み、問題の解き方・考え方を学んでください。

つながりが理解できない問題がでてきた場合は、教科書や講義系参考書に戻り、因果関係を確認しましょう。
教科書や講義系の参考書は、問題を解く際に辞書的な役割を果たします。

過去問を繰り返し解く

過去問に取り組むことも忘れてはいけません。
何度か取り組んで、すべて解ける状態にしましょう。

過去問の中でも共通テストは思考力が問われる良問揃い。
共通テストを受ける人は、ぜひじっくり取り組んでください。

一般入試では、論述問題が重要です。
自分自身の頭の中で、それぞれのつながりを思い出し、分かりやすく説明できるかチェックしましょう。

この際にも、うまく説明できないと感じた箇所は教科書や講義系参考書を再度確認してください。

まとめ

科目数の多い社会は、大学受験でどの科目を選択するかで暗記の量やマスターするまでにかかる時間が異なります。

地理はほかの社会科目に比べ暗記が少なく、ある程度までは得点しやすい科目です。
しかし高得点を狙うにはデータを分析し応用する力が求められます。

どの程度社会に時間を費やせるのか、どの程度の得点が必要なのかをふまえて、地理選択をしましょう。

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