後期日程で大学受験するときのスケジュール計画と対策法をご紹介


「後期日程について調べてもよくわからない」ことから、スケジュールの組み方などにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
後期日程は国公立と私立で大きく分けられ、それぞれ違った特徴があります。

この記事では、国公立と私立に分けて、後期受験の時期、スケジュールの組み方や対策、注意点についてご紹介します。
後期日程で受験を検討している方、控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

【大学受験】国公立・私立別の後期日程

2024年度の国公立・私立の後期日程はどのようになるのでしょうか?
次の項目で各後期日程についてご紹介します。

国公立の後期日程

国公立による後期日程の出願期間は、前期・中期ともに1月23日~2月1日です。
受験日は3月12日以降となり、合否は3月20日~24日の間で発表される予定です。

私立の後期日程

私立では後期日程のことを3月入試・2期・B日程などと呼ぶ場合もあります。
私立の場合、後期日程の出願期間は12月下旬から始まります。
また、入試実施・合格発表は2~3月です。

私立の後期日程は大学により異なるため、事前に調べておく必要があります。

【大学受験】国公立・私立別の後期日程の特徴

後期日程の特徴を、国公立・私立と分けてご紹介します。

【国公立】後期日程の特徴

【国公立】後期日程の特徴

・国公立大学後期日程の出願日は前期や中期と同じタイミング
・二次試験に前期と後期がある
・学科試験の代わりに小論文や面接が実施される場合がある

国公立大学の2次試験は前期・後期と2回に分けて試験が行われるため、同じ大学を前期と後期を2度受験することや、別の大学を受けることも可能です。

国公立の後期日程では学科試験の代わりに、小論文や面接を実施する大学もあります。
後期日程で受験する場合に備え、受験勉強と一緒に小論文や面接への対策をしておきましょう。

【私立】後期日程の特徴

【私立】後期日程の特徴
・3月に入ってから出願が可能な場合がある
・出願から受験日までの期間が短い
・倍率が高くなる傾向にある

私立では3月に入ってからの出願も可能な場合があります。
ただし、出願から試験日までの期間が短く、出願して数日後に受験といったケースも少なくありません。

また、私立大学の後期日程には「共通テスト利用入試(共通テストの結果を利用して合否を決定する方法)」があります。

私立の後期日程は大学を受験する最後のチャンスです。
国公立の大学受験で合格できなかった人が受験するケースが多く、倍率とともに受験生のレベルも総じて高くなるといった特徴もあります。

【大学受験】後期日程のスケジュールを組む際のポイントと対策

後期日程のスケジュールを組むうえで大切なのは、スケジュールを詰め過ぎないようにバランスを取ることです。
次の項目では、大学受験で後期日程のスケジュールを組む際のポイントと対策をそれぞれご紹介します。

後期日程のスケジュールを組むポイント

後期日程のスケジュールを組むときのポイントは、以下のとおりです。

・受験大学の情報収集
・入試日程を把握し、受験日程の組み立て
・遠征して大学受験する場合は宿を選ぶタイミングも重要
・連続受験は3日程度にとどめ、第一志望受験日の前日は空けておく

後期日程に限った話ではないのですが、受験日だけでなく一般選抜や共通テスト利用入試の日程も考慮しておくと、バランス良いスケジュールになります。

また、受験予定の合計大学数の目安は以下のとおりです。
目標校(自分の偏差値より少し高い学校)…1校
実力相応校(自分の偏差値程度の学校)…3校
安全校(自分の偏差値より少し低い学校)…2校

上記のように、合計6校〜8校程度を組み合わせて、後期にどこを受けるのかスケジュールを立てましょう。

遠征して大学受験する場合には、宿を取っておくことも重要です。
特に1月下旬~2月頃は宿の予約が増えるため、受験校が決まったら早めに予約しておきましょう。

大学受験は独特な緊張感から、心身ともに疲れが出やすいものです。
体力に自信があったとしても、連続受験は3日程度に留めておきます。
特に、後期日程に第一志望を受験する場合、前日のスケジュールは一日でも空けておくのがおすすめです。

後期日程で受験するときの対策

後期日程は、前期日程に比べて時間がないため、効率よく勉強することが必要です。
そのため、過去問から出題傾向の多い問題をチェックし、繰り返し解くことで理解度を深めていきましょう。

また、後期日程では前期日程とは別の対策が必要になる場合があります。
小論文や面接などを実施する大学も多いため、受験大学でどのような試験が実施されるのかを必ず確認してから対策するようにしてください。

後期日程では、少ない時間でどれだけ多くの対策を取れるかが合否を分けます。
前期受験が済んだら、すみやかに後期日程に向けた受験対策へ取りかかりましょう。

大学受験における後期日程の注意点

後期日程で受験する際に注意する点が2つあります。

後期日程の倍率は上がりやすい

後期日程では、前期日程でハイレベルな大学を狙っていた受験生とも戦うことになるため、受験者レベルは高い傾向にあります。
また、前期日程よりも募集人員を絞られることから、さらに倍率が上がるでしょう。
このことから、受験大学の過去問を繰り返し勉強することや、小論文や面接に備えた準備への徹底が必要になります。

その反面、筆記試験の場合は倍率こそ上がりますが、前期日程での筆記試験とほぼ同じ難易度で出題されるケースがほとんどです。
また、科目数も前期より少なくなるため、粘り強く高得点を狙えば合格も夢ではありません。

前期日程に合格・入学手続きすると後期日程は合格対象外になる

前期日程で受けた大学に合格した場合、後期日程の結果を知る前に合格した大学に通うかどうかを決断しなければなりません。
後期日程で第一志望校を受験する場合、前期日程で合格した大学の入学手続きを済ませてしまうと、後期日程は合格対象外になってしまいます。

前期日程で併願校を受験する方は、特に注意してください。

まとめ

大学受験の後期日程は国公立と私立で異なるため、志望校の受験スケジュールはあらかじめチェックしておくことが大切です。
また、後期日程は倍率が上がりやすい傾向にあるため、第一志望の大学はなるべく前期日程で受験できるようにしておくとよいでしょう。

国公立、私立のそれぞれの特徴と注意点を踏まえて、しっかりスケジュールを組んで受験に挑んでください。

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