【大学受験英語】おすすめのリスニング勉強法と教材
「大学入学共通テスト(共通テスト)」で、英語のリスニングが出題されることから、対策したいと考えている人もいるでしょう。
しかし、一般的な受験対策と比べリスニング対策は、どう勉強すればよいか分からないと悩む人も多いようです。
中には、リスニングに対して苦手意識を持っている人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、大学受験対策用の英語のリスニング勉強法とおすすめの教材をご紹介します。
大学受験のリスニングは、しっかり対策をすれば大きな得点源となります。
ご紹介する対策法をぜひ実践して、自信をもって大学受験に臨みましょう。
このページの目次
英語リスニングが難しい原因
なぜ、リスニングは難しいと感じるのでしょうか。
その原因は主に以下の3つが考えられます。
単語・文法を理解していない
リスニングが聞き取れないという人は、流れる英文そのものを理解できていないおそれがあります。
単語の意味や文法の知識がないと、文章を聞き取っても、その意味はわかりません。
今一度、自分の基礎的な知識を確認しましょう。
以下の記事で単語や文法の効率的な勉強法を紹介しています。
基礎が不安な人は、ぜひ参照してみてください。
発音の知識がない
「リーディングはできるけど、リスニングになった途端にできない!」という人は、発音の知識が足りてない可能性があります。
単語帳を見る際は、つづりや意味だけでなく、発音の部分も覚えていきましょう。
また、単語と単語がつながると、特殊な発音になることがあります。
たとえば、「Thank you」は「サンク ユー」ではなく、「サンキュー」のように発音します。
これは、「k」と「y」がつながって聞こえるためです。
このように、リスニングでしか気づけない知識も必要になります。
この知識は、実際に音声を聞くことで身につけることができます。
後に紹介する方法で、音声に慣れていきましょう。
すべて単語を聞き取ろうとする
音声を聞き取る際、すべての単語を聞き取ろうとする人がいます。
しかし本番では、それができない場合があります。
知らない単語や発音がでてくる可能性があるからです。
危険なのは、そうした「自分の知らない知識」を気をとられてしまうと、ほかの音声が聞き取れなくなることです。
すべてを聞き取ろうとすれば、逆に聞き取れない、意味が理解できなかった単語が出てくると、困惑してしまうでしょう。
そうなれば、そのあとに続く文章に対して、気が回らなくなってしまうのです。
こうした困惑を避けるため、すべての単語を聞き取ろうとするのではなく、「全体として何を言っているのか」を意識しながら聞きましょう。
一つひとつの単語にこだわるのではなく、全体を意識することで、「知らない知識」がでてきても対処できるようになります。
もちろん、「知らない知識」ばかり出題されるなと感じた場合は、「単語・文法を理解していない」原因が考えられます。
リスニングの勉強法【大学受験英語】
一般入試で英語のリスニングを行っている大学は、それほど多くありません。
そのため、大学受験対策でリスニングの勉強をする人のほとんどは、共通テスト対策を意識してのことでしょう。
大学受験対策で英語のリスニング勉強をする場合、4つのステップがあります。
【リスニングの勉強法4ステップ】
- 英語の基礎を身につける
- 音読をする
- シャドーイング(追い読み)をする
- ディクテーション(書き取り)をする
最初の2ステップは、リスニングの勉強の前に行うべきステップです。
本格的なリスニングの勉強は、これらが身についてから始めます。
ひとつずつ、詳しくご紹介します。
英語の基礎を身につける
英語の基礎は「単語」と「文法」です。
これらの知識がなければ、リスニングはもちろんのこと、長文読解も解けません。
リスニング対策としてだけでなく、英語の大学受験勉強をするうえで、この2つは欠かせないため、まずはこれらの知識を定着させることから始めます。
単語は、覚えるのと同時に正しい発音も身につけましょう。
単語帳には、CDやダウンロード版など音声付きのものが販売されています。
これらの音声も耳にしながら覚えていくと、リスニング対策もしやすくなります。
音読をする
リスニング力を身につけるためには、音読も効果的です。
音読をすることで、自分自身の発音を耳で聞くことになります。
話す力が養われると同時に、聞く力を養うことも可能です。
さらに、音読を習慣化することで、日本語に訳さずに内容を理解できるようになります。
習慣化するためにも、毎日何かしらの文を読むことを目標にしましょう。
英文は日本語と語順が異なるため、文章を日本語に訳すときに、ひとつの英文の中で視点が前後してはいないでしょうか?
しかしそれは、リスニングにおいて時間的に大きなロスとなります。
音読をしながら意味を理解しようとすると、視点を前後させる暇はありません。
自然と、文章の流れのまま意味を理解する力がつきます。
シャドーイング(追い読み)をする
共通テストでは、通常2回音声を聞けますが、中には1度しか聞けない問題もあります。
一度だけのチャンスを聞き逃さないよう、重要なポイントをしっかり聞き取れるようにトレーニングが必要です。
「シャドーイング(追い読み)」とは、聞こえてきた音声と同じことを自分も後を追って声に出すことをいいます。
まずは、元の文章を目で追いながら読んでいきましょう。
文章を目で追っていても、難しい単語や知らない言葉が出ると、ついていけなくなってしまいます。
英文を読みながら追い読みすることに慣れてきたら、次は何も見ずに追い読みします。
同じ文章を何度も繰り返すことで、次第にスムーズに発声できるようになるはずです。
まずは難易度の低い、分かりやすい文章からチャレンジしましょう。
ディクテーション(書き取り)をする
「ディクテーション(書き取り)」とは、聞こえてきた英語を文字におこすことです。
最初に何度か音声を聞き、その後再度音声を聞きながら書きとっていきます。
もちろん、音声と同じスピードで英文を書くことは難しいため、途中で音声を止めながら行って構いません。
文章全体を聞き取り終わったら、スクリプトを確認し、書き取った文章が正しいかの答え合わせをします。
答え合わせをすると、自分がどのような聞き間違いをしているかが分かります。
単語や文法がまだ分かっていない可能性もありますし、聞き取りを間違えている場合もあるでしょう。
この分析を次にいかしながら進めていきます。
ディクテーションは時間のかかる勉強法のため、ほかの勉強もしながらでは時間を割くのが難しい人もいるでしょう。
しかし、定期的に行った方が、リスニングの力は身についていきます。
短い文章でもよいので、時間を作って取り組みましょう。
リスニング対策におすすめの教材【大学受験英語】
では、実際にどのような教材を使用してリスニングの勉強をすればよいでしょうか?
リスニングは、最初から難易度の高い音声を聞いても、まったく理解できません。
比較的取り組みやすいものから、聞いていくこと、頻繁に聞いて耳を英語に慣らすことが重要です。
ここでは、おすすめの教材を3つご紹介します。
学校の教科書
もっとも手軽で、なおかつ難易度の高くない英文といえば、学校で使用している教科書です。
音声は、発行元の出版社のホームページで公開されている場合や、CDで聞ける場合などがあります。
教科書の音声であれば、学校の授業の予習や復習・定期テスト対策にもなるため、効率のよい教材です。
リスニングが苦手な人におすすめします。
長文問題集
教科書の音声が物足りない人は、長文問題集の音声でリスニング対策がおすすめです。
大学受験の勉強をするうえで長文読解のための問題集は必須です。
その中でも、扱っている問題の英文を聞ける問題集も販売されています。
たとえば旺文社の「基礎英文問題精講」は、購入者特典として音声のダウンロードが可能です。
また「英語の友」と呼ばれるアプリをダウンロードすることで、「基礎英文問題精講」以外の旺文社の書籍の英語音声を聞くこともできます。
共通テストの過去問
もっとも実践的な勉強ができるのが、共通テストの過去問です。
共通テストを実施している「独立行政法人大学入試センター」のホームページでは、3年分の過去問を掲載しています。
志望校の一般入試でリスニングがある場合も、過去問を入手して勉強してみましょう。
また、共通テスト対策としては、専用のリスニング問題集もさまざまな出版社から販売されています。
共通テストの傾向を分析して作成されているため、挑戦してみるのもおすすめです。
まとめ
共通テストの英語を受験する場合、リスニング対策は欠かせません。
しかし、一般的な英語の勉強とは異なり、リスニングの勉強法が分からない人も多いでしょう。
リスニングは、英語の基礎を身につけたうえで「シャドーイング」や「ディクテーション」を行うことで力が身につきます。
時間のかかる勉強法ですが、じっくり取り組み、共通テストでは確実に得点できるようにしましょう。
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中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部

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