中高一貫校を中学でやめるのは最終手段|学校か塾に頼れば解決できる
「もう学校に行きたくない……」
お子さんがそう言って、突然登校拒否をする。
理由を尋ねてもよく分からず、学校に連絡しても明確な打開策が見つからない。
焦りと不安でいっぱいになるでしょうが、短期的な解決は厳しいケースがほとんどです。
しかし、解決できずに転校を余儀なくされる、というケースはそこまで多くはありません。
ゴールは2つ。
学校を安心して通える場所に戻すこと。
お子さんが自己肯定感を取り戻すこと。
ご家庭だけで抱え込まず、学校やカウンセラー、塾などと連携をとるようにしてください。
このページの目次
まずはお子さんの話を受け止めてあげる
学校に行きたくない理由、やめたい理由を知る
せっかく中学受験を突破して中高一貫校に通っているのに、お子さんが学校をやめたいと言い出す。
親としては、ショックを受けざるをえないでしょう。
ですが、お子さんを頭ごなしに叱ったり、お子さんの訴えを無視したりしてはいけません。
まずは、お子さんの気持ちに耳を傾けることが大切です。
場合によっては、お子さんが学校に行きたくない理由をうまく言語化することができないかもしれません。
適宜質問するなどして、お子さんが自分の気持ちと向き合えるよう、時間をかけて促してあげてください。
学校での様子を知る
次に、学校の担任や部活動の顧問に連絡し、情報共有をしましょう。
生徒は、家での顔と学校での顔とを使い分けていることがほとんどです。
うまくいけば、学校に行くのを嫌がるようになったきっかけが見えてくるかもしれません。
カウンセラーの力を借りてもよい
次のような場合は、プロのカウンセラーの力を借りるのが得策です。
①学校に行きたくない理由がわからない
②学校に行きたくない理由をうまく言語化できない
③お子さんが訴えていることとは別の要因が潜んでいる可能性がある
学校にはスクールカウンセラーがいるはずですので、そちらを利用してもよいでしょう。
ただし、お子さんが乗り気でないなら、無理矢理受診させても意味がありません。
説得してもお子さんの理解が得られなければ、受診を延期しましょう。
なお、カウンセラーには守秘義務がありますので、保護者にカウンセリングの内容がすべて共有されるとは限りません。
学校に無理に行かせない
保護者にとって最も難しい決断は、お子さんに「学校に行かなくてもいいよ」と言ってあげることでしょう。
親からすると、お子さんが急に「学校に行きたくない」と言い出したように感じますが、お子さんにとってはそうではありません。
様々なことが積み重なって色々と悩んだ結果、耐えられなくなって出てきた言葉なのです。
場合によっては、深刻な状況になっていることもありえます。
お子さんとお子さんを取り巻く状況が明らかになるまでは、無理に登校させるべきではないでしょう。
学校に行きたくない理由がわかったときのときの対症療法
劇的に状況が変わるわけではありませんが、下記の対応をとることで、中高一貫校を中学で退学するという事態を回避できる可能性が高まります。
長期戦覚悟でお子さんと向き合ってください。
人間関係や校則が原因なら学校に連絡して対応してもらう
学校側にきちんと状況を伝え、どのように対応していくか相談しましょう。
たとえば、相性のよくない生徒と席を離す、担任が間に入って仲をとりもつ、特別対応として校則を緩くする、など、様々な対応策が考えられます。
状況次第ですが、お子さんの要望を聞いてあげてもよいでしょう。
学力不振が原因なら学習習慣が身につくようサポートする
中学受験を突破したという自負があるのか、学習面に対してプライドをもっている生徒は少なくありません。
勉強を自分からは積極的にしないのに、周りから取り残されることにストレスを抱えるのです。
「置いてきぼりになるのが嫌なんだったら勉強しなさい!」と叱りたくなりますが、その気持ちをぐっとこらえましょう。
勉強を嫌がる生徒が独力で学習習慣を身につけるのは非常に困難です。
勉強場所を目の届きやすいリビングに変えるなど、可能な範囲でサポートをしてあげてください。
最も重要なのは、自己肯定感をあげること
自己肯定感の低下が根底にあることが多い
不登校の原因が、人間関係のトラブルにせよ、学力不振にせよ、お子さんの自己肯定感の低下は避けられないでしょう。
たいていの生徒にとって、自分が学校に行けていないというのは、何かしらのストレスになっています。
特に中高一貫校生の場合は、学校に通ってきちんと勉強をして、大学受験に備えるというのが王道です。
周りの友達に目を向けても、その王道から自分が外れつつあることを意識せざるをえません。
中高一貫校に通っているという自負とプレッシャーのなかで中学で学校をやめて楽になりたいと思うのは、仕方のない側面があるのです。
自己肯定感をあげる最良の方法は学力をつけること
公立中学に比べると、中高一貫校では学力が大きな意味をもちます。
定期テストなどに表れてくる点数や学内順位は、非常にわかりやすい指標として自己肯定感に直結します。
ただし、お子さんが学力不振に陥っている場合は、すぐに成績を上げることは難しいでしょう。
不登校になっているようなら授業にも出られないため、かなり厳しい状況になります。
まずは、お子さんが「自分は頑張っている」という実感をもつことが大切です。
学校に行けないのであれば、家あるいは塾などで少しでも勉強できるよう、サポートしてあげてください。
状況が改善しなければ転校を検討しよう
中高一貫校を中学でやめるのは、最終手段です。
特に、学力不振に陥っている場合は、学習習慣を身につけなければ、転校先でもいずれ同じことが起きてしまいます。
とはいえ、私立中学ではなく公立中学に転校する場合は、高校受験を念頭におかなければなりません。
であれば、内申点などのことを考えると、早めに転校した方がよいでしょう。
詳細について下記の記事にまとめましたので、ぜひご覧ください。
学力不振からの脱却で自己肯定感を高めるなら個別指導塾がベスト
個別指導塾の魅力は個々の学習状況に合わせた伴走力
学力不振からの脱却には、個々の学習状況に合わせたサポートが不可欠です。
英数に限っても、一人一人状況は異なるでしょう。
集団指導塾に通うという選択肢もありますが、オススメはできません。
集団授業を受けたところで、結局授業内容が理解できず、置いてきぼりになるだけだからです。
重要なのは、お子さんが自分のつまずいている単元を理解し、それを一つ一つ確実に押さえていくことです。
それが可能なのは、プロによる個別指導しかありません。
たしかなノウハウに基づいた指導を受けられる個別指導塾がベストです。
中高一貫校専門塾WAYSなら定期テストの点数をあげられる!
中高一貫校生には、「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」がオススメです。
WAYSには、学力不振に苦しんでいる生徒が数多く入塾し、そのうちの実に9割以上の生徒が成績を伸ばしています。
この数字は、塾業界のなかでは、かなりの高水準だといえるでしょう。
WAYSの指導スタイルは以下の3つです。
①1コマ120分の授業による、演習量の確保
②定期テスト範囲を計画的に3周する
③生徒に問題を解説してもらうことで理解を深める
そして何より、全国の中高一貫校500校以上の指導経験があることが最大の強みです。
生徒の学習状況に合わせるのはもちろん、それぞれの学校に合わせた指導が実現します。
WAYSの詳細を知りたい方は、下記のリンク先をご覧ください。
投稿者プロフィール
- 中高一貫校に勤めて10年になる中堅教師。卒業生を3度送り出し、中学生・高校生問わず指導経験が豊富です。自身も中高一貫校出身なので、中高一貫校のことを知り尽くしています。勉強に苦しむ生徒に向き合い、試行錯誤をする日々。そんな教師生活から得られた知見をお伝えし、全国の子供たちの力になれたらと思います。
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