集団指導塾で成績が上がらない!中高一貫校生には学習習慣が身につく個別指導がベスト

中高一貫校に子どもが入学したから、とりあえず集団指導塾に入れた……。でも学校の成績は上がらないどころか、落ちていくばかり。

学習習慣と正しい勉強法が身についていないからです。

集団授業でそれらを身につけることは難しいため、お子さんの状況にきめ細やかに合わせられる、個別指導こそが解決の近道です。

では、家庭教師にするのがいいのでしょうか。それとも個別指導塾でしょうか。

個別指導のプロの見極め方は、「指導ノウハウがあるか」「教えすぎていないか」の二つです。

中高一貫校の教育に携わって10年の視点から解説します。

集団指導塾は勉強ができる子が行くべき場所

中学受験を終えてそのまま集団指導塾に入る。

しかし、お子さんの成績に結びついていないようなら、あまり意味はありません。

集団授業の利点は、授業進度の早さと、頑張っている周りの子から刺激を受けられることです。

また、教材開発に力を入れている塾も多くなっています。

ただ、そうしたメリットをお子さんが生かしきれていない場合は、通塾するかどうかを再考した方がよいでしょう。

集団授業をどこまで吸収できるかは個人の力量次第

集団授業は、個人の状況に合わせて進むものではありません。せいぜい最前列の生徒の様子が考慮されるくらいです。

基本的には、授業ごとにどこまで進むかが定められています。教室の真ん中に座っている生徒が首を傾げていようが、後ろの生徒が寝ていようが関係ありません。

決められた速度で進む授業をどれだけ理解し、消化できるか。

当然、生徒一人一人の学力次第です。

予習が前提の授業なのであれば対応しなければなりません。課題が難しくても独力で乗り越えなくてはなりません。

それらを問題なくこなせる生徒は、学習習慣が身についています。

集団指導塾は、授業進度の早さと課題の量によって、学習習慣のある生徒だけを伸ばしていくのです。

勉強の苦手な生徒に寄り添ってくれない

宿題チェックや確認テストを実施している集団指導塾もあります。

しかし、これらがあるからといって安心していいわけではありません。

授業についていけていない生徒は、宿題をこなすことができません。

自力で調べるなどして食らいつくほどのモチベーションがあるわけでもないので、早々に諦めてしまいます。

でも、宿題チェックはあるので、とりあえず成績のよい友達の答えを丸写しします。

学校の休憩時間を使って丸写し作業に精を出している生徒を、私は何人も見てきました。

また、確認テストについても同様です。

確認テストが悪かった場合に、きちんとしたフォローはされているでしょうか。

復習が生徒任せになっている場合は危険です。独力で復習できるくらいの力があるのなら、そもそも悪い点数をとってはいないでしょう。

集団指導塾のシステムは、勉強ができる子にとっては効率的ですが、そうでない場合は効果が非常に薄いと言わざるをえないのです。

易しい集団指導塾に行っても根本的な解決は望めない

授業についていけないという状況を改善するために、授業レベルが易しい集団指導塾に転塾するという方法があります。

狙いは、授業についていくなかでモチベーションを上げ、学習姿勢の改善につなげることです。

ただ、実際に集団授業でお子さんのモチベーションが上がるのはレアケースです。

仮に上がったとしても、どのような学習をすればよいかは分からないままでしょう。

さらにいえば、塾のレベルを落とした分、ライバルとの差は開く一方です。

では、どうすればよいのか。根本的な解決を望むなら、お子さんの状況に合わせた個別指導によって、正しい学習習慣を身につけるべきなのです。

中高一貫校生が成績をあげるには正しい勉強を習慣づけるしかない

中高一貫校は公立の学校とは異なり、大学受験を意識したハイレベルな学習カリキュラムを組んでいます。

当然、授業の進度も内容も濃いため、生徒にもそれ相応の学習姿勢が求められます。

少なくとも学習習慣が身につくまでは、大人のサポートがあるとよいでしょう。

やるべきことの見える化を図り、学習サイクルを意識する

当たり前のことですが、中高生は勉強だけやっていればいいんだ、というわけにはいきません。部活動や趣味の時間もあるわけです。

限られた勉強時間をどう使うのか。

まずは、やるべきことを書き出し、見える化を図ってください。

定期テスト対策として、やるべきことをリスト化するところから始めましょう。

その際、学習サイクルを意識することをオススメします。

人間の記憶は基本的に長続きしないようにできているため、長期記憶になるまでが大変です。

何度も繰り返し復習しないと、すぐに忘れてしまいます。

興味がある方は「忘却曲線」ということばを調べてみてください。

完全に忘れてしまう前に再現することができれば、学習効率は一気に高まります。

やはり常日頃の学習習慣が大事だといえるでしょう。

傍でサポートする大人が必要

では、お子さんが自分の力で良い学習習慣を身につけることができるでしょうか。

不可能ではないでしょうが、かなりの時間を要するはずです。

やはり、保護者の方のサポートがあった方がよいでしょう。

アドバイスしながら一緒に考える

中高生にもなると、親の言うことをなかなか聞いてはくれません。「~しなさい」といった命令形を多用しても、あまり効果はないでしょう。

おすすめなのは、共感する姿勢をとることです。

お子さんの置かれた状況と今の思いを「そうだね」と受け止めてあげてください。

そのうえで、どうすれば良くなるのか、一緒に考えましょう。

「数学と英語をがんばろう」ではなく、「〇〇を一週間に△ページずつ進めよう」という具体的な目標が見えてくれば大きな前進です。

評価しフィードバックする

やるべきことを決めて後はお子さん任せでは、集団指導塾の時とさほど変わらなくなってしまいます。

どこまでできたか、きちんと確認してアドバイスをしてあげましょう。

最初のうちは目標未達がほとんどだと思いますが、根気よく伴走することで状況は少しずつ変わってきます。

お子さんにとって勉強は嫌なもの。できればやりたくないのです。

そのことを念頭において、声かけをしてあげてください。

最新の情報を集めておく

ところで、お子さんへの声かけを難しくしていることがあります。

お父さんお母さん世代のときとは、入試制度や学習内容が様変わりしていることです。

「昔はこうだったのに……?」と内心焦ることも出てきますし、よかれと思った声かけが的外れだった、ということもあるでしょう。

ですが、声かけをする側は、いわば先生のようなものです。

インターネットなどで情報収集をして、最新の情報にバージョンアップしておくことが大切です。

最良の方法は個別指導のプロに任せること

お子さんに伴走する、とはいっても、どのような声かけをすればよいか分からない場合も多いと思います。

情報を集めてみても、そのやり方がお子さんに合うかどうか自信が持てない。

あるいは、そもそも仕事や家事が忙しくて、とてもではないが子どもの勉強を見る余裕などない……。

そのような場合は、個別指導のプロに伴走をお願いするとよいでしょう。

保護者の方が伴走するよりも良い結果が出ることが多いのでオススメです。

個別指導の本物のプロは教えすぎない

個別指導のプロと一口にいっても、選択肢は様々です。

どれを選べばよいのか、悩まれる方が多いのではないでしょうか。

個別指導で大事なことは、「教えすぎない」ことです。

何もかも教えてしまうことは、お子さんから自主性や考える力を奪います。

自分に必要な勉強は何なのか。これを本当に理解できるのはお子さんだけです。

自主性や考える力がないまま、伴走者任せのスタイルで勉強してしまうと、結局どこかで頭打ちになってしまいます。

すぐ教えてしまう家庭教師には注意が必要

マンツーマン指導かつ勉強する場所が自宅なので、家庭教師と生徒の距離は近くなりがちです。

もちろん質問がしやすくなるといったメリットもありますが、それ以上に危惧されるのは、いい加減な関係性が築かれてしまうことでしょう。

子どもは勉強するのが嫌です。考えるのがしんどいからです。

少し考えるふりをして、家庭教師にすぐ助けを求める。

家庭教師も、答えを教えた方がラクなので教えてしまう。

子どもはその場で簡単に理解できるので満足しますが、結局自分一人では解決できないままになってしまいます。

私の抱える生徒で最も多いのがこのパターンです。

高学歴大学生は引き出しが少ない

アルバイトの高学歴大学生に指導をしてもらうという選択肢があります。

多いのが、志望校に在学中の大学生から直に勉強法などを教えてもらうケースです。

実際に合格を勝ち取った勉強法を教えてもらえるのですから、非常に魅力的です。

ただ、その勉強法がお子さんに合うか合わないかで、結果が大きく異なってきます。

大学生は指導のプロではなく、経験も少ないので、ある意味自分のやってきた勉強法しか知らない状態です。

お子さんに合う勉強法を柔軟に指導するところまでは、なかなか望めないでしょう。

また、時折勉強ができない生徒の気持ちが理解できない大学生がいます。

なぜ勉強ができないのか、自身がさほど苦労したことがないために、分からないというのです。

このタイプは指導にまったく向いていないことが多いので、注意してください。

よい個別指導塾は「生徒に話をさせている」

個別指導塾の指導スタイルでメジャーなのは、指導と演習とを織り交ぜる、というものです。

これはなかなか理にかなっていて、演習時間を取り入れることで、「教えすぎない」ということをシステム化したものだといえます。

しかし、それだけで満足してはいけません。

よい個別指導塾は「指導」の時間でさえも、「教えすぎない」ように意識しているのです。

それを見極めるポイントは一つです。

生徒に話をさせているかどうか。

生徒に、どこまでできたか、どういう状況かなどを答えさせることで、それがどこまで教えてよいかの判断材料になるからです。

指導時間になって、ひたすら講師が答えを教えているようでは、あまりよい塾とはいえないでしょう。

中高一貫校生の指導ノウハウがあるところを選ぼう!

個別指導塾でも家庭教師でも、とにかく中高一貫校生の指導ノウハウがあるところを選ぶべきです。

とある大手の個別指導塾では、在籍生徒の9割が公立の生徒だという教室もあります。

公立の生徒と中高一貫校の生徒では、求められる勉強がまったく違います。

中高一貫校の定期テストで通用するレベルにまでお子さんを引き上げてくれるかどうかは、ひとえに講師の指導経験によるのです。

教えすぎないから伸びる「中高一貫校専門 個別指導塾WAYS」

個別指導塾WAYSは、中高一貫校生のための専門塾です。

指導ノウハウの十分な蓄積があり、中高一貫校のハイレベルな定期テストにも完全対応しています。

学習内容の定着重視のカリキュラムを採用し、1コマ120分を指導90分・確認テスト30分に分け、さらに指導時間中にも演習時間を設けています。

そしてその根本にあるのが、「教えすぎない」ということです。

体験指導を受けていただければ、お子さんに考えてもらう時間をしっかりととったうえで、講師が話を聴く姿が見られるはずです。

伴走者がいなくても一人で走れるようになる。

それが、WAYSが目指すゴールです。

ぜひ、ご検討ください。

投稿者プロフィール

青木 ユウ
青木 ユウ
中高一貫校に勤めて10年になる中堅教師。卒業生を3度送り出し、中学生・高校生問わず指導経験が豊富です。自身も中高一貫校出身なので、中高一貫校のことを知り尽くしています。勉強に苦しむ生徒に向き合い、試行錯誤をする日々。そんな教師生活から得られた知見をお伝えし、全国の子供たちの力になれたらと思います。

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