定期テスト前に泣いてしまうケースも。中高生のストレス・不安を解決する3つのヒント
中学生、高校生の年代は、自立心が大きく育つ反面、心身ともに不安定な状況にもなりやすい成長段階です。
学校の定期テスト(中間テストや期末テスト)をプレッシャーに感じ、大きなストレスを受け、体調に異変をきたしたり、精神的に追い詰められ泣いてしまったりするケースもあります。
ストレスや不安を取り除くには、ただ休ませるだけでは不十分です。根本的に解決するためのヒントを、「思春期」「成績低迷」「良質な学習環境」の3つの観点から解説します。
このページの目次
定期テストを欠席すると「見込み点」評価となるケースが多い
お子さんが心身ともに不安定で、「お腹が痛い」「気持ちが悪い」「頭が痛い」「貧血」など、身体の不調を訴えているかもしれません。
はじめに、定期テストを欠席するとどうなってしまうのかについて、確認しておきましょう。
別の日に追試で対応してくれるケースは稀で、基本的には「見込み点」で評価されると考えてください。
見込み点とは、過去の定期テストにおいて、平均点に対してどの程度の割合で得点できていたかを参考に、欠席したテストで取れるはずだった点数を算出するものです。
ただし、忌引や出席停止となる感染症など、社会通念上、欠席がやむを得ないと考えられる場合を除き、0.5〜0.8倍とされる可能性が高くなります(学校ごとに異なりますので、詳細は担任に相談して確認してください)。
つまり、病院に行っても「病名が確定しない」あるいは「ただの風邪」と判断されるようなケースでは、過去のテストの点数の、半分程度しか評価されない可能性があるということです。
もともと成績が低迷していれば、留年の可能性が出てきます。成績良好だったとしても、タイミングによっては高校・大学の入試に響くことがあります。
できれば、見込み点評価は、避けたいところ。ストレスや不安を根本的に取り除いてあげたいものです。
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根本解決のためのヒント1:思春期ならではの状況を理解する
お子さんに、「学校に行きたい」「テストを受けたい」という前向きな気持ちがあるかどうかで、状況は少し変わります。
学校に行く意思がある場合は、慎重に様子を見つつ、信じて送り出すのも選択肢
前向きな気持ちがあるのであれば、心配でも、お子さんを信じて送り出してあげるのも、一つの選択肢です。
思春期には、これといった明確な原因がなくても、感情の起伏が激しくなったり、「心身症」や「うつ病」の症状が出たりするケースがあります。
心身症
ストレスや不安などのこころの状態が影響して、身体的な症状を誘発していると考えられるものを心身症と呼びます。ストレスにさらされると頭痛や腹痛に襲われるなどの症状がその典型です。検査をしても異常が認められないため、仮病に間違えられることもあります。
うつ病
「悲しい気持ちになる」、「やる気が出ない」 といった、気分の落ち込みが特徴的な病気です。不眠や食欲不振などのようなからだの不調もみられます。「うつ病」になると、集中力が低下したり、考えがうまくまとまらないことも起こるので、学業等にも影響が出ます。
ただし、口では学校に行く意思を示していても、本心では違うケースもあります。
真面目過ぎる子が義務感から口にしたり、ネガティブな言葉を投げつけられるのが嫌で、その場を取り繕ったり、というケースもありますから、よくお子さんの状況を観察して、慎重な判断をなさってください。
学校に行きたがらない場合はお子さんを責めず、慎重な対応を
なによりもまず、お子さんを責めてはいけません。
小言を言ったり、正論をぶつけたりしたところで、お子さんが抱える問題が解決することはありませんし、むしろ状況をより悪くする可能性のほうが高くなります。
なにより、マズローの欲求階層説でも提唱されるとおり、子どもは、家族から愛されているという安心感がない限り、その上位の欲求「勉強して自分を成長させたい」とは思えないものです。
まずはお子さんの味方として、思春期という成長段階ならではの、やむを得ない状況に、寄り添いましょう。
その上で、近ごろなにか違和感がなかったか、原因となる出来事を探してみましょう。学校や勉強についてのことはもちろん、学業以外の親子関係や人間関係が影響している可能性もあります。
大人として経験を積んでいる親の感性と、思春期真っ只中の子どもの感性は、まったく違うものです。
もしお子さんと対話が可能なようであれば、話を聞いてみるのもいいでしょう。「そんなことが重圧になっているのか」と、意外さに驚くかもしれません。
親の何気ない言動が子どもを傷つけていたり、大きなプレッシャーとなっていたりするケースもあります。
たとえば、思春期には心身が急激に成長し、子ども扱いされることや、過干渉されることを、本能的に嫌がるようになります。
我が子であるのと同時に、ひとりの「人」だとの認識で、接し方を変えていく必要があります。
思春期の子どもとの接し方は、次の記事で詳しく解説していますので、お悩みの場合はぜひ参考にしてください。
根本解決のためのヒント2:成績低迷を解決する
定期テストにストレスや不安を感じる理由の一つは、勉強に確固たる自信がないことが原因です。
もし、成績が低迷している状況が続いているのなら、テストで点が取れるように、学習環境そのものを改善してあげることで、根本的な解決になる可能性があります。
学校にきちんと通って授業を受けているのに、テストの点数が悪い場合、原因は、復習および演習の不足です。
一つは、人間の脳は、しばらくすると一定の記憶が失われるようにできている影響です。授業で習ったときは、先生の解説もありよくわかるのですが、知識を定着させるためには、復習が欠かせません。
二つ目は、「わかる」と「できる(テストで問題が解ける)」は、まったく別であるという点です。
テストで得点できるようになるためには、授業を聞いて理解するだけではなく、習った知識で問題を解く「演習」を重ねる必要があります。これは絶対です。
つまり、勉強に自信を持てるようにするためには、学校外での勉強(家庭での自主学習)が必要です。
家庭でのサポートが難しいなら、学習塾の活用が現実的な選択肢です。
成績が低迷しており、復習と演習が必要な生徒には、補習塾タイプの個別指導塾が最適です。
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《中高一貫校現役教師の経験談・実例紹介》 私の勤務校(中高一貫校)の実例を紹介させていただきます。 定期テストを欠席すると、素点(=テストの点数)が見込み点になり、評定が下がってしまいます。 そのため、病気(主に感染症)などの余程の理由以外で定期テストを欠席する生徒はほとんどいません。 中学2年生のA君は、2学期期末テストを体調不良が原因で、1日だけ欠席しました。 実は、A君はこれまでにも、突然、学校を欠席することが何度かありました。 ある日、保護者からの欠席連絡がないのに登校していません。家庭に連絡を入れると、本人が電話に出て、「体調が悪いので休む」と言いました。両親が仕事で家を出た後に、登校せずに帰宅して、自宅で休んでいたようなのです。 テストの欠席は、体調不良が原因でしたが、振り返って考えてみると、テストにストレスを感じていたのかも知れません。 本人は明言しないので、真実は定かではありませんが、実際のところ、A君は成績は下位に低迷していました。テストでは30点(いわゆる欠点)を下回ることもしばしばあったくらいです。 結局、A君は中3に進級する前に地元の公立中学に転校してしまいました。 テストを病気以外の理由で突然休むのには、何かしらの原因があります。 「勉強が嫌だ…。」とは、本人は明言しないにしても、テストをストレスに感じる人がいるのは確かです。その大半は勉強に苦手意識を抱えています。 お子さんの様子を観察して、授業内容を聞いたり、ノートや宿題の提出状況などから、全く勉強に手がついていない様子が伺えたら、早めの対策を考えましょう。 ひろ先生(教師歴30年)
根本解決のためのヒント3:高い目標を達成できる、良質な学習環境を用意する
成績低迷とまではいかずとも、「勉強をしているのに、テストでは自分で思うよりも点が取れない」というケースもあります。
お子さんの個性が、完璧主義だったり、自己評価が低かったり、不安を感じやすい性質だったりすると、傍目からはなにも心配いらないと思えるような点数でも、ストレスや不安を感じてしまいます。
あるいは、ご家庭の方針で最難関大学合格が使命として課せられているなど、目標がとても高い場合には、「期待に応えられていない」と重圧を感じるケースも考えられます。
やはり解決策としては、学習塾が有力です。
すでに平均点〜必要十分な点数が取れているのであれば、それ以上を目指すには、「テストで点を取るノウハウ」が必要になります。一般的には、家庭/お子さん独力では限界があり、プロのサポートが必要になります。
また、次にやるべきことを明確にしてくれたり、学力の現在地を客観的に指摘してくれたり、不安があるときに相談に乗ってくれたりと、直接的な学習指導以外にも、様々な利点があります。
学習塾をまだ利用していないのであれば、検討してみましょう。
一方で、学習塾にすでに通っていて、効果があまり実感できない場合には、本当にその塾がお子さんに最適なのかを、検討し直してみましょう。
塾が合わない原因は、状況により様々に考えられますが、成績に結びつかない理由は、ほとんどの場合でアウトプット(復習/演習)不足です。
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中高一貫校専門塾を名乗る理由、他の個別指導塾との違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。
WAYSでの成績アップ事例を紹介
家庭学習が苦手だった生徒が、苦手を克服し、成績アップさせた事例を紹介します。
聖学院中学校1年生|代数 61点 → 71点|幾何 46点 → 73点
家庭学習の非効率さを克服し、勉強の質と習慣を改善した成功例です。
入塾前は家庭学習を苦手としており、家庭では「最低限の提出物のみ」「苦手な教科は直前詰め込み」というスタイルで、数学の成績が伸び悩んでいました。特に幾何では46点と低迷していました。
WAYSでは、
- 家庭では難しかった120分集中学習を習慣化し、演習量を大幅に増加
- 「間違えた問題の解き直し」「2周目の反復演習」といった学習法を徹底
- 周囲の生徒と切磋琢磨できる教室環境でモチベーションを向上
その結果、代数は71点、幾何は73点まで上昇。家庭ではできなかった継続的な学習を塾で実現し、苦手分野を克服することができました。
高輪中学校2年生|幾何 75点 → 95点
「家庭では集中できない」を乗り越え、得点を20点アップさせた事例です。
この生徒はもともと算数の図形が得意でしたが、学年が上がるにつれ「考えれば解ける」という慢心から、家庭学習をおろそかにしがちでした。1日の学習時間は30分程度で、前日の一夜漬けが常態化していました。
WAYSでは、
- 120分集中の演習中心スタイルで、自宅では難しかった長時間学習を定着
- わからない問題をすぐに講師に質問し、その場で解決
- 『完成ノート』『黄チャート』などを活用した繰り返し学習の徹底
結果、わずか3ヶ月で幾何の点数は95点に到達。家庭学習では得られなかった「集中力」と「疑問の即解決」が、得点アップの鍵となりました。
駒場東邦中学校3年生|英語A 30点 → 61点
家庭で勉強できなかった生徒が、小テスト対策で英語を克服した成功例です。
この生徒は、部活動後に疲れてゲームをして寝てしまい、家庭学習がほとんどできない状態でした。英語に関しても、提出物をこなすだけで、復習や暗記は手付かず。テスト直前の詰め込みで、英語Aは30点と低迷していました。
WAYSでは、
- 自宅では集中できなかった120分間の演習時間を塾で確保
- 小テスト対策として、『New Treasure』のKey Pointsを繰り返し暗記&演習
- 間違えた問題を2周・3周と反復し、定着を徹底
その結果、英語Aは61点まで上昇。家庭で継続できなかった学習習慣と、暗記が塾のサイクル内で確立され、英語への苦手意識を克服することができました。
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投稿者プロフィール

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中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。