中高一貫校には高校からでも入学できる?高校から入学するメリットとは

中高一貫校は、中学受験に合格すれば、学校独自のカリキュラムで手厚い教育が受けられます。
もちろん高校受験もありません。

中高一貫校は中学からの入学が一般的ですが、高校から入学する人がいるのはなぜでしょうか?

この記事では、以下のことについて詳しく解説します。
・すべての中高一貫校に高校から入学できるのか?
・高校から中高一貫校に入学する理由とメリット
・高校から中高一貫校に入学する際の注意点

「高校受験で中高一貫校を受けさせるか悩んでいる」
「中高一貫校に高校から入ってもついていけるか心配」

このようなお悩みのある保護者の方は、ぜひ志望校選びの参考にしてください。

すべての中高一貫校が高校から入学できるのか

「あの中高一貫校に子どもを行かせたい」
と、高校からお子さんを中高一貫校へ入学させたいとお考えの保護者の方もいらっしゃるでしょう。
しかしすべての中高一貫校で、高校からでも入学できるわけではありません。

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中高一貫校の種類によっては受験できる

中高一貫校は大きく分けて3つあり、高校から募集を行う学校と行わない学校があります。

【中高一貫校の種類】

種類 特徴
完全型
(中等教育学校)
・中学入試のみで高校入試は行わない
・中学を「前期課程」高校を「後期課程」とする
併設型
・中学だけでなく高校からも生徒を受け入れる
・中学と比べ高校の募集は少なめ
連携型
・県立高校と複数の市立中学が連携をとっている
・通常の高校入試よりも簡便な選抜方法で入学できる場合がある

完全型の中高一貫校へ入学したい場合は、中学受験に合格するしかありません。

連携型の多くは公立の中学・高校が連携しており、中学は入試の必要がなく、通常の中学のように学区内の生徒が通います。高校は入試(簡便な試験の場合もあります)を実施し、試験に合格しなければ入学できません。

唯一、中学受験・高校受験の両方を行っているのが、併設型の中高一貫校です。

併設型でも高校受験を実施しない学校もある

中学・高校両方の受験を行っている併設型の中高一貫校ですが、近年、高校受験を行わない併設型中高一貫校が増えてきています。
教育上、併設型の中高一貫校にとって、高校受験を実施することはあまりメリットがないことや、教師の負担が大きいことが理由です。

実際都立の併設型の中高一貫校は5校ありますが、すべて高校からの受け入れを停止しています。
高校受験を希望する場合は、必ず最新の情報をチェックしましょう。

高校から中高一貫校に入学するメリット

6年間継続したカリキュラムで学べる、同じ仲間と切磋琢磨しながら成長できるなど、中高一貫校に中学から入学するメリットは数多くあります。

では、わざわざ試験を受けて高校から入学するメリットはどのようなことが挙げられるでしょうか。

高校受験を経験している

高校受験の経験は、3年後の大学受験に役立ちます。

中学から中高一貫校にいる内部生は、6年間受験がありません。
受験という大きな目標に挑んだ経験は、大きな財産になります。
受験の空気感に慣れているのもメリットです。

また受験勉強によって、中学で学んだ知識をしっかり復習できている点も大きなポイントといえるでしょう。

内部生は、中学からの勉強を復習する機会が自分で意識しない限りありません。
勉強をあまりしていない生徒は、大学受験の際に中学の単元から復習しなければならないこともあります。

中だるみが少ない

中高一貫校生は、6年間受験もなく変化が少ない環境や、中学受験合格による安心感などから、中だるみに陥りやすいといわれます。
中だるみに陥ると、成績不振だけでなく大学進学にも影響を与える恐れもあり、注意が必要です。

しかし高校から入学した場合、大学受験まで期間が短く通常の高校と変わらないため、中だるみしにくくなります。

学費を抑えられる

私立の中高一貫校へ6年間通うことを考えると、高校から進学することで学費を抑えることができます。

現在高校に進学・在学する方は、私立公立問わず基準を満たせば、就学支援金を受け取ることができます。
しかし、私立の中学にはそのような制度がありません。

中高一貫校へ中学から入学した場合、入学金や授業料などで年間100万円前後が必要です。
中学3年間にかかる費用を抑えられるのは、親御さんとしては大きなメリットといえるでしょう。

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高校から中高一貫校に入学する注意点

高校からでも十分メリットがある中高一貫校ですが、入学後、次のような注意点があります。
多少なりとも入学後に苦労する可能性があるため、確認しておきましょう。

内部生となじみにくい場合がある

高校から入学した生徒は、最初のうちは中学からの内部生となじみにくさを感じることがあるようです。

しかしこれは、学校によっても異なります。
高校からの入学者が多い場合と、少ない場合とでも変わってくるでしょう。

クラス分けも影響がありそうです。
中高一貫校の高1からのクラス分けは「内部生とも分け隔てなくつくられる合同のクラス」「1年時のみ別のクラス」「3年間ずっと別のクラス」といった3パターンがあります。

3年間別のクラスとなってしまうと、部活動でもやっていない限り仲良くなるのは難しいかもしれません。

授業のスピードについていくことがたいへん

中高一貫校に高校から入学すると、最初の1年は授業のスピードの速さに驚くことがあります。

中高一貫校の多くは、大学進学を視野に入れており、授業スピードが速く中学3年生から高校の単元を学んでいます。
高校から入学すると、その分の遅れを取り戻すために、相当な努力が必要です。

前述のように1年時にクラスが別々になっているのはそのためで、同じ学年でもクラスを分け、別の勉強を進めているケースもあります。

非常に苦労はしますが、その分大学受験には有利に働きます。

まとめ

高校から中高一貫校に入学すると、内部生となじむことや授業のスピードの速さなどに苦労する可能性があります。

しかし、6年間中高一貫校に通う内部生と比べ、高校受験で学習の基礎ができていることや、受験の空気感を味わった経験があるといったメリットもあります。
大学受験が有利に働く可能性もあるため、志望校に悩んでいる場合は、候補の一つにしてみるのもおすすめです。

とはいえ、やはり入学後の勉強に関しては親御さんも心配でしょう。
万が一授業のスピードについていけず、赤点でも取ってしまったら大変です。

そのようなときは「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」にご相談ください。

「WAYS」は、中高一貫校のオリジナル教材や検定外の教科書にも対応しています。
また、一人ひとりに合った学習カリキュラムで、学校の授業スピードについていける力を養います。

無料体験指導・学習相談も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部
中高一貫校生の定期テスト対策から大学受験・内部進学までをトータルサポートする個別指導塾。
中高一貫校用教材に対応することで各中高一貫校の定期テストの点数に直結した指導を行います。
低料金で長時間指導が受けられるため、家で勉強できない中高一貫校生でも塾の指導時間内で成績を上げることが可能です。
英語、数学をメインに指導を行っています。

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