【中央大学】附属校の内部進学の仕組みと試験内容
中央大学の附属校は、高等学校2校と中高一貫校が2校、全部で4校あります。
都内だけでなく横浜にも1校あるため、関東圏にお住いの方の中には、進学を考えている人もいらっしゃるでしょう。
4校とも、比較的内部進学率が高い傾向があります。
しかし、内部進学を狙うのであれば、附属校入学後にはしっかり対策をし、志望する学部へ確実に進学できるようにしなければなりません。
そこでこの記事では、中央大学の附属校4校の特徴と、内部進学率・内部進学者の選抜方法をご紹介します。
中央大学の附属校への進学をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
このページの目次
中央大学の附属校は全部で4校
中央大学の附属校は、中高一貫校・高校と合わせて全部で4校あります。
1学年300名を超える高校から、120名程度の小規模校までさまざまで、学校ごとに特徴があります。
それぞれの学校の特徴と、内部進学率・内部進学者の選抜方法を確認しましょう。
中央大学附属中学校・高等学校
「中央大学附属中学校・高等学校」は、東京都小金井市にある共学の中高一貫校です。
定員は各学年中学が150名、高校が中学からの内部進学者を含め350名、合計1,500名ほどの生徒数の学校です。
中学で60冊・高校で100冊の指定された本を読む「課題図書」や、高3で提出する卒業論文など、特色のある教育を行っています。
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中央大学附属中学校・高等学校の内部進学率
2022年3月卒業生の内部進学率は86%。
毎年、内部推薦で進学する生徒は、85%~90%と高い数字となっています。
中でも多いのは、法学部・経済学部・商学部の3つの学部です。
中央大学付属高校では、他大学の志望者に対しても、共通テストや小論文の課外講座・模擬面接・進路相談など、手厚い指導を行っています。
中央大学以外の志望校の最新情報の入手も可能です。
これまでの他大学の進学先として、東京外国語大学・東京工業大学・京都大学などがあります。
中央大学附属中学校・高等学校の内部進学者選抜方法
中央大学附属高校では、高1の1学期から高3の2学期までの定期テストや学力テストの総合得点で選抜者を決定します。
学部・学科ごとに推薦枠があり、成績上位の生徒から、希望の学部・学科の選択が可能です。
高3になってから挽回しようとしても、1・2年生と比べテストの回数が少ないため、難しいことがあります。
中央大学附属横浜中学校・高等学校
中央大学の附属校で唯一、神奈川県横浜市内にあるのが「中央大学附属横浜中学校・高等学校」です。
2010年に法人合併をし中央大学の仲間入りをした、まだ比較的新しい附属校となります。
生徒数は中学が1学年160名、高校が中学からの生徒を合わせて1学年275名です。
神奈川県内の学校ですが、中央大学との連携プログラムはしっかり行われており、1年生対象の大学ガイダンスや2年生を対象にした学部学科ガイダンス・模擬授業などに参加できます。
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横浜中学校・高等学校の内部進学率
2021年度卒業生の内部進学率は77%です。
2021年の場合、各学部の人数は法学部が圧倒的に多く、内部進学者の3割を占めています。
ほかにも商学部や経済学部への進学も2割を超え、3学部だけで7割以上の進学率です。
内部進学以外では、東京大学や名古屋大学といった難関国公立のほか、早稲田大学・立教大学などへも進学しています。
横浜中学校・高等学校の内部進学者選抜方法
横浜高校では、高校3年間の総合成績の高い順に、志望の学部を選択できます。
ただし、高2の文理選択で理系を選んだ場合、文系と比べ推薦枠が少ないため全員行けるとは限りません。
また、成績以外に英語検定・漢字検定・数学検定で2級以上を取得した場合、級によって加点があります。
中央大学高等学校
「中央大学高等学校」は、東京都文京区にある1学年の定員が120名の、附属校の中でもっとも小規模な学校です。
中央大学高等学校は、全日制ではありません。
もともと夜間定時制高校として認可を受けており、平成5年に教育課程の変更で授業時間を昼間に移行した後も、施設面で全日制高校の設置基準を満たしていないため「定時制課程」と分類されています。
ただし、授業や特別な活動において全日制と変わりはありません。
中央大学高等学校の内部進学率
中央大学高校の内部進学者は、令和4年3月卒業の175名中155名でした。
内部進学率はおよそ88%となります。
ただし、中央改革の制度改正のため、今後の推薦者数に関しては調整中とのことです。
入学を希望する場合は、最新の情報に注意しましょう。
中央大学以外では、千葉大学や筑波大学・早稲田大学・慶應義塾大学などへの進学実績があります。
中央大学高等学校の内部進学者選抜方法
中央大学高校では、推薦順位は「成績」「特別活動」「出席」「資格」「実力テストの成績」などを合わせて決定されます。
ただし、成績が基準に達していない場合は、推薦資格は得られません。
また、英検2級を取得していることが、推薦の基準となります。
(例外として、事情があり取得していない場合でも、校長がその資格相当の学力を有していると認めた場合は推薦基準を満たすこともあります)
中央大学杉並高等学校
東京都杉並区にある、もうひとつの附属高校が「杉並高校」です。
定員は1学年300名、全日制の共学校です。
中央大学との連携カリキュラムが豊富にあり、希望者は在学中に中央大学経済学部や商学部の講義を受講し、先行して単位の取得もできます。
体育祭や音楽祭を中央大学のキャンパスを使ってできるのも魅力です。
杉並高等学校の内部進学率
例年9割以上の生徒が、中央大学への内部進学を果たしています。
もっとも進学者が多いのは法学部で、内部進学者のおよそ3割。
それ以外の大学では、東京工業大学や筑波大学、東京理科大学などの進学実績があります。
内部進学者の多い高校ですが、他大学進学希望者にも定期的に、入試制度や中央大学との併願制度の情報を提供してもらえるため、さまざまな進路選択が可能です。
杉並高等学校の内部進学者選抜方法
1年〜3年までの、すべての成績の合計点で決定します。
総合成績が上位の生徒から志望学部・学科に推薦されるため、人気のある学部を希望する場合は、1年生から定期テストや実力テストで、バランスよく上位の成績をとれるよう努力が必要です。
また、各学部・学科の設定している条件に達した生徒は、志望する学部へ優先的に推薦してもらえる制度もあります。
中央大学の附属校は内部進学の権利を有したまま他大学受験できる?
中央大学の附属校には「他大学併願制度」があります。
中央大学の推薦を得た場合でも、その資格を保有したまま、他大学を受験できる制度です。
受験できるのは、国公立大学もしくは中央大学にない学部・学科(医学部・歯学部・薬学部・獣医学部・看護学部など)のみ。
もしも入学後に行きたい学部が変わった場合でも、併願制度があれば、理想の大学を受験できる可能性が高まります。
まとめ
中央大学には、中高一貫校2校・高校2校の計4校の附属校があります。
どの学校も基本的には、高1~高3までの成績が内部進学をするうえで大きなウエイトを占めています。
志望学部へ進学するためにも、入学時から定期テストや実力テストで高成績をとれるよう頑張りましょう。
「中高一貫校専門個別指導塾WAYS」では、内部進学を目指す方の指導も行っております。
中高一貫校では、検定教科書ではなく独自の教材で授業を行っている学校が多くあります。
しかし通常の塾では、難易度の高いオリジナル教材の対応ができないことも。
「WAYS」では、中高一貫校で扱うどの教材にも対応し、内部進学に必要なテスト対策もしっかり行えます。
無料学習相談・体験指導も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

中高一貫校専門 個別指導塾WAYS 編集部

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